2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
A.声を支えるには呼吸のコントロールをする必要があります。手っ取り早くそれを感じるには、息を吸って止めてみることです。息を止めた状態ですと、肋間筋、腹筋、背筋など肺の周りの筋肉を使った状態をキープすることができ、それが歌を歌うときの声の支…
A.肋骨が上がってしまって動かないで、横隔膜が緊張しているのも、男性に多いです。(欧米人にも多いです。) 一方、位置としては正しいのに、動かすための筋力が足らないためのトラブルは女性に多いです。 横隔膜が大腰筋と共に腰椎を前に引っ張り、骨盤…
A. 男性には、横隔膜が緊張して腰椎が安定しないまま、肋骨の下部が横隔膜を横に引っ張り、それは吸気筋としての働きゆえに吸気の状態が続いてしまいます。つまり、それで吐きにくくなっている人が、けっこういます。 横隔膜の動きは、肋骨の下部の横や前…
A.筋力低下や腹部の緊張で、浅い呼吸となり、横隔膜を使う腹式呼吸が充分できないのは、女性に多いです。深く吸い込めずにいるからです。そのための肩こりも多いですね。
A.胸鎖乳突筋、いわゆる、首の筋ですが、これを呼吸時に使うと、首を楽にするために頭が前に出やすくなります。 第1肋骨、第2肋骨から頸椎につながるのが斜角筋です。これは肋骨を上げて呼吸を助けるものですが、それをメインにしてしまうと肩が上がったま…
A.録音は是非お勧めします。私自身も、自分がレッスンを受ける際は必ず録音させてもらいます。先生に言われたことがどういうことか、あとから反省材料になるというだけではなく、before afterではないですが、注意を受ける前の声が、どんな特徴があり何を…
A.1番と2番は、ともにModeratoですが、3番はAndante conmotoです。テンポは遅くなりますが、ダラダラしないで活き活きと歌いましょう。1番は24小節、2番は28小節ですが、3番は41小節といきなり1.5倍近く長くなっています。テンポが遅くなったことを加味する…
A.高い音を歌うときに、音に合わせて自分の意識や体の感覚も上の方に上がってくる人がいます。私自身も、そのような身体感覚があり、そのせいで音にかなり制約を与えていたことに気づきました。 音が高いと気を負ってしまい、ここ一番頑張らなきゃというプ…
A.歌うときの原則として、口を開ける、喉の奥を開ける、口蓋を上げるなどがありますが、これだけでも、首や喉や下あごに力が入るなど、さまざまな症状が現れます。 力が入りやすい人にお勧めするのは、力みやすいポイントをもみほぐして、リラックスさせな…
A.筋肉が緊張するのは動くのに必要ですが、そのままでは、こりや痛みになります。肩や首のこりは、そのためです。関節を動かすのをストップしたままだからです。 筋肉の血流は、緊張すれば筋肉から押し出され、弛緩すれば筋肉に引き込まれます。その血流が…
A.息を吸うと横隔膜は緊張して筋肉を収縮させます。そのお椀型の天井が下がるわけです。それで肺の中の圧力が下がり、空気が入ってくる仕組みです。つまり、そこではお腹まわりが緩まないと入りにくいのです。 お腹は、空気が入って動くのではなく、内臓が…
A. モデルのお腹は引っ込んでいますが、声のためには、すこしぽっこりしているのがよいと思います。最近では、長生きも、メタボでないことより、ぽっこりお腹がよいと言われています。内臓脂肪や皮下脂肪のつきすぎは健康上、よくありませんが、痩せすぎで…
A.「気をつけ」と胸を張る姿勢は、発声によくないと言われます。 胸を張ると肩甲骨が背の方に近づきます。すると腰が反って胸が前に出てしまいます。これでは肋骨が持ち上がってしまいます。 大胸筋を張ると体を大きく見せられます。日本人に合わないスー…
A.これに関しては、人それぞれで、明確にこれぐらいの練習は言えません。練習をやり過ぎるのもいけない、ということも断言できます。 歌は日々の積み重ねの練習が本番に出るのであって、直前にたくさんやったとしても比例して本番に反映する、というわけで…
A.発声の基礎的な部分のトレーニングは、どのジャンルであっても、それぞれの場で同じ基礎が役立つという捉え方をしています。ライブや舞台、朗読や講演など、活躍する場は違っていても「本番前にこれをやると調子がいい」と好んで取り入れている方法は割…
A.どちらの状態にしても練習をお休みした方がよいと思います。どんなときでも練習をすれば身になる、ということでは決してありません。喉が好調ではない中で練習をしたら、喉に負担をかけるでしょう。 疲労を感じながらの練習も、納得のいく状態には持って…
A.年をとると、頭が前に出てしまう姿勢になりがちです。100歳のときの日野原先生もそうでした。これはフォワードヘッドというのですが、ストレートネックの方がよく使われています。 うつぶせになると息が吸えず、顎が上がります。そこでは、胸椎が働くか…
A.そのまえに私たちは成長するにつれ、赤ちゃんのときの深い呼吸を失ってしまうのは、なぜでしょう。ストレスや感情で、交感神経優位になり、呼吸が浅くなることからでしょうか。 不快な状況、危険な状況では、人は息をひそめます。ラッシュのなかでは深い…
A.声を出すのは、喉とそれにかかわる筋肉、そして、呼吸に関わる筋肉です。しかし、これらは、脳が神経を通じて送った指令で動くわけです。 筋肉は、筋繊維の収縮ですが、そのスイッチはON、OFFで、電気信号です。とても多くのスイッチがあるから微妙な動…
A.練習をどのようにすればよいのか、その日の、必要性や体調に応じて、どのメニュをどのくらいするのか、どこでやめるのかは学んで経験して知っていくことです。 そのためには、一定の量を毎日行って、結果を知っていく期間が必要です。ですから、毎日、コ…
A.トレーニングの方法はいくらでもあります。必ずこの順番でやるように!という決まりもないので、「やれることから始める」でいいと思います。 近道なのは「息」を整えることです。聞き返されてしまう理由は、声が小さい、滑舌が悪い、がほとんどだと思い…
A.楽譜を見ると、特に日本語の歌は8分音符の羅列で書かれているため、どうしても一音符一音節のリズムでブツギレになってしまうのが否めないと思います。「この道はいつか来た道」が「こ・の・み・ち・は・・・」と一つ一つの音符がまるで同じ価値で、同じ…
A.よく、オペラ歌手がレッスンの中でこのような表現を用いて発声のテクニックを教えることがあります。マスケラとはイタリア語で仮面という意味で、イタリア人の先生は顔の表面に声を当てるように指導します。頬骨、おでこあたりを目安に考えてください。目…
A.身体を感覚で捉えて、その調子を保てるようにフィードバックしていく、それは、意識的にも無意識的にも行われています。 「緊張するところで緊張を解く」というのは、初級のマニュアルです。上級となると、「どんな緊張状態でも、そのままに無意識の動き…
A.自由に動かすには、どこかに支え、動かない点があって安定します。声をひびかすにも「声の芯」がいるとか、そのなかに「一本の線」とか「縦の線」とかをイメージさせます。それは私のとっている方法です。 「どこか一点に集中しなさい」とか「声を集めな…
A.発声もまた、その基本となると赤ちゃんの動きから説明するとわかりやすくなります。全てをまねるのがよいわけではありませんが、その動きを取り入れる教え方もあります。 よくあるのは、腹式呼吸を赤ちゃんに見習うという類です。四つん這い、ハイハイ、…
A.くせというのは、一度、身につくと直しにくいものです。まず気づかないし指摘されてもやりたくてそうしているのではないからです。そうしたくなくてもそうなっているのは、他にやりようがなかったりするわけです。 それに何より、当人には、その方が楽で…
A.声帯で作られた振動は、口蓋に当たり、口腔内に共鳴を作ります。口蓋に当てる意識で歌ったり発声したりすると、音はよりクリアになり、母音が明確になるというメリットがあります。口蓋のみならず鼻のつけ根の方や、目のあたりも意識すると声のポジション…
A.歌を習い始めて最初のころによく見られる傾向です。高い音を歌おうとして、強い音でなら歌えるが柔らかい声色や小さい音では歌えないという人がいます。本当にはじめのうちは、出ないよりはいいので、一所懸命出すのはいいのですが、喉で押したり突き上げ…
A.瞬きは、しぜんにする行為ですが、歌うときになると普段以上にたくさんするということは、「歌う」ことに何かが影響を受けて「瞬きが増える」という現象を起こしている、と捉えられます。 例えば、人の癖として何かを考えるときに目が斜め上を見ながら話…