2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧
A.音楽の中で歌にしかことばがない以上、発音は歌の勉強に切っても切り離せないものです。発音をよくする方法は一概には言えません。色々な考え方がありトレーナーそれぞれで教え方が違います。母音をはっきり、という人。子音をはっきり、という人。こと…
A.まず、ハミングが共鳴の為という認識を変えていきましょう。鼻腔共鳴は声が前にいなくてはできません。もっというと鼻腔共鳴ができない方は楽な声で全ての音域を前に飛ばすことはできません。ハミングができない方は基本的な発声のトレーニングのほとん…
A.オペラに興味を持って聴きたいけれども、どのようなものを聴いたらよいのか最初からわかる人はあまりいないと思いますので、参考までにご紹介いたします。単純に、時代が現代に近い作品ほどドラマティックな作品が多いと考えてよいと思います。一番古い…
A.声が綺麗だね、と褒められる人がいたとしても注意が必要です。本当に綺麗な声とは、自分の発声に使うエネルギーを相当使わないといけません。綺麗な声と、置きにいく声を間違えてしまう人はたくさんいます。悪い意味で綺麗な声は、とても表現力の乏しい…
A.音楽大学で声楽を専攻している学生は、発声法について同級生や先輩後輩などの話をよくします。さまざまな種類の先生の考え方や教え方などについてもよく議論したりすることがあります。そして、とてもおもしろいことですが、優秀な声楽家が学年から何人…
A.朝起きてすぐのトレーニングは、身になるケースも逆に悪くなるケースもありますので慎重に行なうようにしてください。人によって差があるとも思います。私の場合は、朝からすぐにある程度声が出る状態になるべくできるように、朝起きてすぐに声を出すよ…
A.リズム感に関してですが、例えばドラムやギターなどを演奏する際にリズム感を引き出すために何が必要かわかりますか?まずは絶対的に必要なことは、演奏テクニックです。どんなに頭の中や体でとてもよいリズム感を持っていたとしても、手がうまく使えな…
A.自分の許容範囲以上の高い楽曲を歌うことに関しては、特に気をつけてください。高すぎても低すぎても、です。楽曲が自分の声に合わないと、理想の音が出ないことに焦って声を作ることにつながり、しっかり出るはずの中間音でさえも出なくなっていく危険…
A.バ行の練習は、声を支えることと息の流れをうまく作る練習に格好の素材であると思います。唇は、体の中で息が出ていく最後の出口です。バ行の子音を飛ばすには、最後の出口である唇に息の流れがあることが最重要になってきます。母音のアタックが喉にか…
A.腹筋を鍛えるということが、発声上に悪影響を与えているケースがあると思います。息を止めて腹筋をガチガチにしてしまうと、息を流そうと思ってもなかなか流れてくれないかもしれません。インナー系の腹筋を鍛えることはお勧めしますが、外側の腹筋はあ…
A.基本的に肺に息を入れるのですから、胸に息を取り込むということは正しいのですが、あまり胸を意識したくないというのが本音です。肺を横に広げて息を取り込むのではなく、肺の下にある横隔膜を下に広げて、息を取り込んでほしいのです。肺を意識するこ…
A.自分の成長を確認するためには、レッスンや練習を録音して、復習教材として使っていくことが大事です。レッスンしっぱなし、練習しっぱなしでは、現状の自分がどんな状態かわからず、手探りで進んでいくことになってしまいます。録音をして、今できてい…
A.歌手がコンサートやライブを行なう際に、MCというトークを合間に入れていきます。歌手の本業として歌で聞かせることが第一ですが、MCも欠かせないものなのです。そのMCでは、単に雑談をしたり、曲への思い入れや説明をしたりと様々です。プロの方…
A.レッスンにおいて基本、基礎を身につけていきます。そして仕事現場では応用を求められます。基本練習ではやったことのないことまで、要求してきます。しかしこの要求になんとかついていき、応用力を身につけていきたいのです。基礎は基礎として持ちつつ…
A.のどや声の声のことを第一に考えると決してよいとは思いません。私自身はあまり気にしたことはありませんが、気にされる方はとても気にされます。稽古中でもクーラーが直接あたる場所からは離れる方も多いですし、中には冷たい飲み物は口にされない方も…
A.レガートとはイタリア語で書くとlegato、連続する異なる音を途切れさせずに滑らかに演奏することです。もともとlegatoはlegare「つなぐ・むすぶ」という動詞からきています。レガートで演奏する(歌う)ためには、音楽における横の流れの意識がより重要…
A.体が広がるのはとてもよいことですが力んでしまってはいけません。肋骨が広がって横隔膜が下がった状態にするためにはよい呼吸が大事です。力まずにたっぷりと息が入った状態であるならば力まなくても声を支えてくれています。しかし力で広げた体では当…
A.「声を作らないことです。よい声を出すのではなく自然に自分の持っている声を鍛えることがヴォイストレーニングです。」これはできるようで中々難しいものがあります。当然各トレーナーで定義は違いますが私の定義はこれに尽きます。レッスンで注意して…
A.成り上がりたい、自分だけが成功したい、という人は、世の中には数えきらないほどいるものです。その中で勝ち上がっていくためには、自分のことだけを考えていたら無理です。常に、聴く人が何を求めているのか、ということが念頭にあること、どうすれば…
A.進歩の過程には、必ず発展途上という段階があります。発展途上な期間が長い人もいれば、すぐに発展する人もいます。また、これが長い短い、が最終的な形にとって良い悪いということも一概にはいえません。苦労した期間が長かったことが逆に、スケールの…
A.よく、声を出してみて、間違っているのですか?合っているのですか?という質問がありますが、本当に正しい声を出せていたら、おそらく本人が確信を持ってよい声が出せた、と感じるものだ思います。つまり、声を出して「これは間違っているのか、あって…
A.最近の録音機はとても性能のよいものがたくさんでています。パソコンに取り込んでCDにすることもできますし、とても音の臨場感がでるものもあります。これらを有効に活用することは、とても良いことだと思います。音の臨場感までわかるものは、自分の…
A.呼吸がうまくいかない原因の一つとして、吐気終了時と吸気開始時の間で体の力を緩めてしまうということがあると思います。そのような人は、吐気が終わった後、折り返すようにして吸気に移るとという練習をするとよいと思います。息を吐き終わると同時に…
A.表現は、外に対する意識がないと訴える力を持たないと思います。しかし、発声においては、中と外のバランスが大切です。外の事しか考えないと、声の支えがなくなって息漏れ声になるか、喉に詰まるかのどちらかになると思います。中と外のバランスをとる…
A.イの母音は、声の焦点を作るという意味で、とても大切な母音です。舌がアーチ上になり、出口の表面積が狭くなるため、頭部の共鳴にとても適した母音です。しかし、気をつけなければならないのが、狭くてよく通る響きを覚えた後に、声を浅く扱かって支え…
A.ピアノでの表現というのは主に2種類あると思います。大ホールオペラの場合、ピアノの発声法としては、息をできる限り漏らさずに発声することが基本です。そうしないと、ホールの隅までマイクなしでピアノの声を届かせることは不可能だからです。しかし…
A.声が浅くなってしまう=息が漏れている、と考えてもらって正解だと思います。息が漏れないためには支えが必要ですが、ただお腹を使って声を出す、ということだけではうまくいかないと思います。感覚的に大切なことは、喉の下で息を蓄えながら息を吐き声…
A.息を吐くときに、肋間筋をうまく使いながら声を出すということはとても重要なことです。息を漏らさないということの助けになると思います。声を出しながら、息をダイナミックに吐き、体を良い意味で絞る、ということを忘れないようにしましょう。うまく…
A.声が響かない部屋と、響く部屋がありますが、響かない部屋で歌うと自分の声が出ていないのではないかと錯覚したり、響く部屋だととても調子がいいように感じられたり、ということは皆さんあると思います。ヴォイストレーニングがかなり上級になってくる…
A.声楽は、すこし篭らせて発声する、という誤った認識をもっている方は結構いらっしゃると思います。実際、レッスンでそのように発声しようとする意識が見られる方は多いですが、もし認識が間違っているとすれば、声楽家は世界の一流の歌手を聴いてみると…