15.役者/芸人/声優/ミュージカル俳優/アナウンサー
A.あなたがそう思えば、それでよいと思います。それぞれの職業に必要条件があって、アナウンサーの場合は、正確に報道するということをもっぱらとしています。ですから、わかりやすい表現で、正しく聞き取りやすいように伝えるということが最優先されます。 …
A. 目に力があること、目に緊張があることです。そのためには魅力のあるものを見るトレーニングがよいのです。恋をすると、瞳孔が開いて、目が大きくなり美しくなるのです。舞台のメイキャップでの目、漫画の目の大きさを参考にしてください。
A. 舞台で通用する大きな声は、映像になるとよりていねいに細やかに表現しなくてはなりません。全身で見せる分、顔の表情や細かい動きに捉われない舞台と部分的なフォーカスをする映像の違いです。一言でいうと、舞台と映像の違いは、顔のアップがあるかな…
A. NHKのアナウンサーとして、NHKだけでなく、多くのアナウンサーから、魅力的な声、目標となる声とされています。落ち着いた深みのある声だからです。日本のアナウンサーは、浅く高い声、子供っぽい声の人の方が多いので、なおさら、憧れられるのだと思い…
A.事前に言うことを決めておいて、そのまま言うのではなく、即興の神がかり的なものでしょう。スピーチの後で、言うことがこうなのだとわかるようなものが、すごいスピーチです。結果として、今、言うべきことを、しっかりと適量で適切なことばで述べられ…
A.福沢諭吉がスピーチを演説、ディベートを討論と訳し、慶応義塾大学に三田演説館をつくりました。そして、全国に演説所ができ、主に、弁士や政治家が話したのです。他に学者、先生、村長、住職などでした。口ききは特技で、顔役、仲介人ということになり…
A.農業社会では、さほど話すこともなかったのです。黙っていればよかったので、話を組み立てることなど必要もなかったのです。
A.はい。話すということは、そのまま説教と話芸となっていたのです。そして、それは、浪花節、講談、落語などになっていくのです。
A.話し続けていくと、話も行き詰り、論破されることもありますが、そうして論理的に鍛えられていくのです。相手に論破され、異なる意見を受け入れて、学んでいくのです。
A. 池上彰の「いい質問ですね」は、キラーワードです。 「その通り」「さすが」「すごい」「お目が高い」 「なるほど」などでは弱いですね。えらそうなので使わない方がよいでしょう。
A.コンサートでもなければ「楽しんでますかー?」よりは、「楽しい(ですね)」の方がよいでしょう。 人に聞くより自分の気持ち、それも楽しい気持ちを出す方がよいです。まずは、自分の思い、考えを伝えてからにしましょう。もちろん、ケースバイケースで…
A.書いてあるものは、話されなくとも、読めばよいと思ってしまいます。その人の口から聞きたいのは、書かれていない情報です。また、ネットでちょっと調べたらわかるようなことも話さなくてよいのです。相手にもよりますが。
A.空気が悪いときは、場によりますが、フォローできるなら「空気、悪いですね」と言ってもよいでしょう。悪いという空気が読めているということで信頼感となります。不慣れで空気の読めていない人の話は聞きたくないでしょう。実際に窓開けるのも、空気を…
A.「どんな質問でもよいです」「なんでも聞いてください」では広がりすぎるなら、「以前、こういうことを聞かれました」のように限定していくとよいでしょう。
A. 私は、「皆」、「全員」、「すべて」ではなく、「あなた」、「ある人」、「あるクライアント」と絞り込んで伝えるようにしています。
A.「絶対に」とか、よく断言している人もいますが、私は使いません。 「~の可能性はあります」「~かもしれません」「~となる人もいます」などは、向こうの信頼したい気持ちを冷ますかもしれませんが、私は、冷ましてでも「わからないことは、わからない…
A.制限を設けてダレないようにします。「もう少しだけ話をさせて…」というのでなく「最後に、もう一つだけ」のように引き締めましょう。
A.「お母さん」「奥さん」「おじさん」でなく、「お客さん」「お姉さん」「お兄さん」と呼びましょう。60歳くらいまでOKなときもあります。「ご主人」「だんなさん」「先生」なども使えます。地域さもあるので研究しましょう。
A.問題を把握し、共有して共感する話にします。 解決策の提示、最大のメリットから伝えることです。 解決後のイメージ、メリットの享受後のことを伝えましょう。そこできっかけをつかんだら、クロージングとなります。
A.一つは、メリットを伝えることです。それには、何が問題であり、どういうことによってどう解決できるか、そして、どういう未来が待っているかなどを加えることです。 もう一つは、おもしろい、楽しい、だから一緒にいたいとか、応援したいとなるようにす…
A.声が豊かで、音色も質感もあり太いと、少しくらい噛みそうになっても、ひびきのなかでフォローでき、間違えたようにみえにくくできます。声が豊かになったベテランのアナウンサーなどは、こういうテクニックを使っています。パワフルな声のあるお笑い芸…
A.どのくらいに劇的なのかは、人によりますが、本人が選んで生きていくしかないのです。演じるのは虚構の世界のなかのリアルです。必要とされるのは、実体験そのものではなく相手のイマジネーションをよびおこすことです。
A.アナウンサーは、報道として、きちんと無駄なくしゃべる、論理的で定型にはまっている文章を読みあげ伝えます。たとえば、アナウンサーの話し方教室は、日本語の授業のようで、スキがありません。情報を正確に、個人的感情を入れずに、キャラを立てずに…
A.公に使う言語表現としては、日本語と日本人の両方に問題があると思います。日常レベルでパワフルな声で対話が成立していないので、それを舞台でやると、せりふも歌も、すごく大げさになります。 しかし、このところドラマなどでは、日本人の日本語らしく…
A.覚えるときに、ストーリーをつくったり、振りをつけたり、そのシーンを描いた絵を見たり、決まった視線で動きを捉えたり、何かとくっつけて覚えておくとよいでしょう。野外に出て、しぜんのなかで練習したり、人の顔をみながら身体に刻み込むとよいでし…
A.今、関心のあることから学んでいくことです。その現場へ行って体験することはよいことです。生活にリンクしないと、ものにはなりにくいと思います。いろんなところでいろんな体験をするにこしたことはありませんが、一つの体験から多くを学べることがよ…
A.役者は、もっとも身近な人にしかみせない顔や体、いえ、どんな人にも見せたくない表情や振る舞いを、迷いなくみせなくてはならないのです。大きな自己犠牲、自己放棄の上に成り立つのが、演技です。人格まで変えてしまうことからみたら、全裸になること…
A.私見では、モデル事務所の映像系の美女やイケメンは、声の力がないことが、ほとんどです。育ちのなかで練られてきていないのです。事務所もルックスやスタイルで選ぶからです。見た目は、才能というか、本質の一面でしかありません。 本当は、誰でもリア…
A.役者は、ガラスの仮面をかぶるというのですが、どちらかというと、服も皮膚も脱ぎ捨てるわけです。人間の精神を丸出しにする、自分という人間を忘れ去って化けるのですから、自分の居場所はありません。
A.作者の意図を演じる役として俳優がいます。その監督やコントロールを演出家がするわけです。そこでは、俳優の自分は消し去らなくてはいけないのです。ましてや、自我は、不要で邪魔です。