発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.トレーナーの評価する発声が不快なときは、中止すべきですか。

Q.トレーナーの評価する発声が不快なときは、中止すべきですか。 A.不快さが、ただ自分の好みに合っていないなら、時間をとってみましょう。すぐに判断せず、保留にすることです。生理的な不快さであれば、あなたに合っていないのかもしれません。感性や…

Q.先生の判断は、どういうものなのですか。

Q.先生の判断は、どういうものなのですか。 A.たとえ相手が素人であっても、そのフレーズを伝えたら死んでもよいというくらいの覚悟を決めてやったら、何も厳しくありません。私は、わずかな可能性もポジティブに捉えて聞くからです。100のうち、90を捨…

Q1.舌根の力みをとるためにはどうしたらいいですか? Q2.舌根を下げても腹式呼吸だけでは息を調整しきれず、鎖骨のあたりを絞めるような感じにするとよいと聞いたのですが、それは本当でしょうか?

Q1.舌根の力みをとるためにはどうしたらいいですか Q2.舌根を下げても腹式呼吸だけでは息を調整しきれず、鎖骨のあたりを絞めるような感じにするとよいと聞いたのですが、それは本当でしょうか? -----------------------------------------------------…

Q.性同一障害の声について解決策を教えてください。

Q.性同一障害の声について解決策を教えてください。 A.手の指の大きさ、首の太さ、喉頭の大きさや声帯について、男性は大きいので、そこを変えるのは難しいです。声を裏返らせたり、高めて女性らしくします。しぐさやことばづかいなど性差をふまえた解決…

Q.フレーズのデザインのために、「こういうのを歌え」というのはありますか。☆

Q.フレーズのデザインのために、「こういうのを歌え」というのはありますか。☆ A.どの歌でも練習の課題として、自分がデッサンを描くための、スケッチの対象としてみるとよいのです。人間を描くのもいい。静物から描いてヌードから入る。ヌードから入る…

Q.モーツアルトの音楽を聴くと頭がよくなるのですか。☆

A.1993年Nature紙に載って有名になった「モーツアルト効果」、これは、1999年、反論として、検証ののち出たもので、「室内認識のみ効果があるが、それは、モーツアルトの曲に限らない」「聴く人が楽しんでいるときだけの効果」などと否定されています。そ…

Q.呼吸のとき、お尻の穴をきつく締めるように言われました。☆

A.高い声を出すときなどに、そのように言うトレーナーもいます。そんなことでできるようになるなら、そうしてもかまいません。別のところに意識を向けることで、力を抜くことにはなるのでしょう。本当はそういうときにお尻の穴がしまっているのであって、…

Q.なぜ、実体の伴った声が聞こえてこなくなったのでしょうか。☆

A.特に日本で、今、主張や説得に対して、何となく受け入れたがらない風潮が高まっているのを感じます。呼びかけがなくなり、書き込み中心になると、よい方向に行かないのに困ったことです。主体的に発言することと、本当の声は深く結びついているものなの…

Q.伝わる声、伝わらない声は、声量とメリハリの違いですか。☆

A.それもありますが、体がついた声で、私は「肉声」と言っていますが、そういう声をもっているのかでしょうか。そのレベルならもっとも小さな声でも、病気であって息絶え絶えでも伝わります。口先だけの、立板に水のような語りでは伝わりません。

Q.ヴォイトレをビジネスに役立たせるのはおかしくないですか。☆

A.ビジネスのためのヴォイトレ、ということであれば、それなりにメニュやノウハウもつくれます。私は、ど真ん中のヴォイトレが、ビジネスの場に応用できていくことを望みます。「こういうときに、この声を使うとよいので、トレーニングして出せるようにし…

Q.自分の声を認識して、修正するのですか。☆

A.ヴォイトレではそのような手段をとっています。そのようにしか、手順として組めないと思われているからです。私は、フレーズを与え、即興で表現のオリジナリティをみるなかで判断しています。そこによりよいものが出れば指摘します。声というものは、単…

Q.発声法というのは確立しているのですか。☆

A.問うても仕方ないことと思うのですが、発声は手段で、作品ではないので、何かに対してどのくらい使えているかは、目的や専門によっても異なります。その人の声として、そのあり方をみて、その人の声の理想のイメージからズレをなくしていくものですから…

Q.ヴォイトレのなかで、与えられたメニュや方法のよしあしは、どう判断するのですか。☆

A.判断は不要です。私の考えるヴォイトレは、形づくるのでなく、発声への感覚を変えていく、そして、強化し、それに身体が耐えられるように鍛えていくものだからです。そこで強化とバランスという、一見反するものをどう処していくのかが、トレーナーの個…

Q.自分の捉え方が足りないのはわかっているのですが、どうすればいいのかわかりません。☆

A.足りないときは、補っていくか、一度、忘れてみることです。たとえば、習字で字をみて、そのまままねて書いている人が多いのですが、師のそばに行くと、その腕の動きは、空間軸として立体的なものです。かつ時間軸として間、タイミングもみえますね。そ…

Q.ヴォイトレからみて、日本の教育で欠けているものは、何でしょうか。☆

A.「清く、正しく、美しく」の理想は過去のものになりましたが、「正しく」というのは、他の人と同じようにできるように、という形で残っています。そこに過剰な生命力があれば、それを超えていくこともあるのですが、過剰は、正しい=普通、でないので抑え…

Q.歌のサンプルの基準とその理解する方法を教えてください。☆

Q.歌のサンプルの基準とその理解する方法を教えてください。☆ A.ここでどういう基準で取り上げているのか、聞いても感動しないというのはどうでもよい。そう簡単に感動を導けるものでないでしょう。皆がやってまねができない、そこまで動かせないという…

Q.ヴォイトレとは、どこを目指しているのですか。

Q.ヴォイトレとは、どこを目指しているのですか。 A.私は一流のクラシックの声楽家と役者に基づく体と声を理想として、言語感覚、声感覚、そして、それを支える体そのものを鍛え、変えていくことにしました(ここでの「言語」というのは、意味よりも音声…

Q.本でヴォイトレは学べるものですか。

Q.本でヴォイトレは学べるものですか。 A.かなりレアなケースを除いて、本に限らず、教則CDでもDVDでも、本格的なことまでは学べないと思います。ただ、役立つことはあるといろいろと思います。 Q.習慣と環境を変えるためにヴォイトレがあると言…

Q.声の管理は大変なのですか。

Q.声の管理は大変なのですか。 A.私が若いとき、トレーニングどっぷりの日々でしたが、楽器のプレイヤーがうらやましくてなりませんでした。プレイヤーの楽器は、確実に音が出るからです。それに比べ、声は心や体調によって、けっこう左右されます。まし…

Q.スクールの評判などが気になります。☆

Q.スクールの評判などが気になります。☆ A.ヴォイトレは、ホテルやレストランとは違います。サービスする側の価値をあなたが判断するのではなく、あなた自身がどう価値をつくっていけるかということです。英会話学校などでも、今や評価はサービスのよさ…

Q.映画の「カストラート」のカストラートは誰の歌ですか。

Q.映画の「カストラート」のカストラートは誰の歌ですか。 A.1994年、伊、ベルギー合作の映画「カストラート」は、原題をファリネッリ(本名・カルロ・ブロスキ1705~83)といい、彼は18世紀に実在していた大スターです。ちなみに映画の声は、カウンター…

Q.音感と発声のトレーニングの両立は。☆

A.音域も広すぎると、音程とかリズムをとるばかりで、発声がよくなるわけではない。音を丁寧に認識したり扱ったりすることに対して、感覚をつける。発声に関しては別にやっていく。発声だけをやっていたら音感の力がつくというのは理想です。しかし、ポッ…

Q.ピアノに合わせると発声しにくい。☆

A.ピアノに対して声の接点がつかない人には、最初からピアノをベースにしなくてもよいでしょう。バンドで演奏するときも、メロディなりコードで捉えて歌うのですが、ポップスの場合は必ずしもピアノでやっていないし、カラオケもピアノで音をとるわけでは…

Q.ベースの声はどこを中心にするのですか。☆

A.根本的な考え方は低音だけきちんとやっていたら、ライブのときは高音に切り替え、高いところで歌えばいい。高音のトレーニングばかりやっていることでは、中途半端になりかねない。よっぽど丁寧にやっていたらいいのですが、そうでなければ歌でやってい…

Q.声域で状態が乱れがちです。声がガサガサになって、悪い状態になってしまいます。☆

A.まず、低音か裏声の練習をさせます。実際には高い音を出さなければいけないから、本番の前には、曲よりも高いところまでやっておかないと、喉がなれない。終わってまだ高いところを出していたら、また喉の状態が悪くなってしまう。回復しないから低音で…

Q.性別によって裏声の使い方の違いは。☆

A.裏声を使おうと思ったら、キーを高めに設定してみる。地声で歌うとなったら、低めにする。そんなに音域に余裕があるわけではないでしょう。女性は1オクターブ半くらいになったら、地声で歌えない。裏声で3度くらい上げてしまう方がよいでしょう。どっち…

Q.裏声をどこで使うのかを知りたいです。☆

A.裏声にするタイミングは声の調子がいいときにとる。歌によっても変えなさいといっています。音の高さで決めてしまうほうがやりやすいのは確かなのです。しかし、同じ高音でも、歌によって、高音が多ければキーを下げる、たったひとつしか高音がなければ…

Q.トレーニングをしたら歌がうまくなりますか。

Q.トレーニングをしたら歌がうまくなりますか。 A.結果としては、声が自由になるにつれ、そうなるものですが、トレーニングでは、うまくなる素地が作られるというほうが的確でしょう。 大まかにいうと、野球をやるのには、一般の人より他のアスリートの…

Q.話しすぎたり動きすぎて、落ち着きがないのですが。

Q.話しすぎたり動きすぎて、落ち着きがないのですが。 A.緊張、ためらい、迷いなど、感情は、人を不用意に動かします。心の問題としてアプローチしましょう。深く呼吸してみましょう。 Q.いろいろとできるので絞り込めません。 A.どれも中途半端とい…

Q.「トレーニングのチェックシート」を教えてください。

Q.「トレーニングのチェックシート」を教えてください。 A.毎日の体調、やる気、声の調子をチェックしましょう。トレーニングの内容や時間をノートに記録していきましょう。 Q.よい声に対する判断の基準や厳しい認識力をつけるには。 A.今の自分の状…