発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2008-01-01から1年間の記事一覧

Q1698.高い音へスムーズに行くには、どうしたらよいでしょうか。

A.passaggioで声を開けすぎないことです。(♭Σ)

Q1699.息の吐き出しが低音に比べると高音では息が足りなくなってしまうのですが、これは支えの問題でしょうか。お腹を固くしないでの支えは、どのように意識したらよいですか。

A.息を吐きすぎてはいけません。有名なソプラノのマリア・カラスは、練習の一つとしてロウソクを口の前に置き火がゆれないように発声練習をしていました。「支え」というのは日本語でいうと、「力」という言葉を連想しますが、イタリアでは、「よりそう」…

Q1696.声を出しているときにまだ背中の負荷という感覚が掴めません。これは体に負荷がかかっていないということなんでしょうか?声を出す瞬間に腰(お尻)を入れると、腰(お尻)から声が出ているような気がするのですが、最初はこの方法でも大丈夫でしょうか?

A.支え等に関しても、さまざまな流派がありますが、呼吸に関わる筋肉全体で支えるのがベストだと考えています。ただ、途中経過として、腰や背中や丹田で支える練習をするのは、悪くはないと思います。という訳で、背中に負荷を感じないからといって、間違…

Q1697.割り箸を奥歯にはさんでカ行を発声し、滑舌を良くするというトレーニングは有効ですか?

A.割り箸を横ではなく縦にくわえて、できるだけ喉声にならないように行えば有効だと思います。その後、割り箸を外しても同様にできるようになるとよいです。(♯Ψ)

Q1694.発声練習で音が高くなると喉が渇く感じがするのですが、これはどうしてでしょうか?

A.身体が水分不足なのかもしれませんが、意外に息を使い過ぎているのかもしれません。(♭Ξ)

Q1695.僕の考えでは、一つの例で限界まで叫んで何かつかむみたいな感じなんですけど。そういう練習はないですか?

A.質問の内容が、今ひとつ良く解らないのですが、文字どおり限界まで叫んでしまうと、喉を傷めてしまい、つかめていたものまで失う危険性があります。ヴォイストレーニングとは、力と技を磨くもので、一朝一夕には上達しません。日々のたゆまぬ努力で、少…

Q1692.芯の通った声を出そうとすると、暗い声になってしまう。声を出すときにどこに意識をもっていけばいいですか?おなかに意識をし胸で響かせようとすると暗くこもったような声になってしまいます。息の流れを後頭部にもっていくのでしょうか?

A.芯の通った声を出そうとして声を押しているためだと思います。押さないためには呼吸時の状態がバランスよくなっている必要があります。呼気がうまくいけば、呼気時に息はしぜんによい場所へ流れていくはずです。 (♭∀)

Q1693.息の流れに注意をしていますが、声が小さく、マイクに入りづらくなっているように感じます。息と声が分離しているからでしょうか?発声を歌につなげて行くにために心がけることなどがあったら教えてください。いまいち自分の中で成果が出ているのかつかめていないような状況にいます。

A.間違いやすいですが、息はもらすものではなく、流すものです。それには、声を点でとらえて集める技術が必要です。発声で、今やっている課題をすぐに反映させることは難しいので、本番では歌の表現のことを重視してください。今やっていることをすぐにで…

Q1690.鼻の後ろで深く息を吸おうとすると、のどにひっかかった感じがするときがあるのですが、息が吐き切れていないということでしょうか。

A.レッスンできちんと見ないと判断できませんが、息がたくさん残っている状態で頑張って吸おうとするとうまくいきません。(♭∀)

Q1691.正しい姿勢をしようとすると体が硬くなってしまう気がする。以前教わったところで、声を出すときに「大地を踏みしめる」といわれたのですが、足に力を入れるのですか?膝に力をいれると「膝の力はぬいて」といわれたのですが、腰が入っているという状態がいまいちわかりません。話す声のときから、先生のような響く深い声を出すためにはどんなトレーニングや意識が大切ですか。

A.姿勢は大切ですが、脱力が基本です。力は0にしましょう。話声は、長年の積み重ねなので、声を出す基本トレーニングと毎日続けることが大切です。話声でお腹をふんばったりしてはいけません。(♭∀)

Q1688.腹式呼吸で息を吐き切ってうまく吸えたとき、再び息を吐くときにお腹の深いところから出すようにいわれたのですが、その感覚が自分ではあまりわかりません。お腹に力を入れるだけではないような気もしますし、深いところから息を出すイメージを知りたいです。

A.何度も練習していくうちに、つかめてきます。もちろん背中を動かすことも大切ですが、前腹の下の丹田を中心に呼吸をしていきましょう。(♭∞)

Q1689.練習で歌っている分には、大きな音程のずれがないのですが、ライブで歌うと、声はしっかりと出ているのに、音程では声が上ずったり、逆に目標の音に到達しないことが結構な箇所であり、歌っている最中に外れていることは分かっても合わせることが出来ませんでした。声も緊張のせいかこわばっていました。何か改善方法がありましたら、教えて下さい。

A.練習で歌っているときのテンションは、本番モードになっていますか。まずは、練習の段階から、声もテンションも、体の使いかたも本番同様にしていきましょう。(♭∞)

Q1686.なるべく低い声で発声するよう心がけているのですが、暗い印象の声になっている気がするのですが大丈夫でしょうか?

A.体を楽器にするための発声、声づくりでは、少々、暗く低い声となります。後で、明るく、ハッキリ声を出していけばよいのです。(♭∞)

Q1687.息をきちんと吸って(入れて)、深いところから息(声)を出せたと思うとき、自分の声が太く低くでている気がするのですが、これは間違っているのでしょうか。

A.大丈夫です。体がひびいてくると、太く低く聞こえてきます。体を使って声を出していきましょう。(♭∞)

Q1684.ずっと声を出していたり話していたりすると、声が響かなくなってきます。あまり身動きできないとき(たとえば人前で動いていたり、話しているときなど)にどうやって声の調子をととのえますか?

A.いったん休憩をとって、深呼吸をしたり、のどあめをなめたり、うがいをしたりします。普段からお腹から声を出すことを意識していくことです。(♭∞)

Q1685.腹式呼吸をしたとき、お腹が鳴ることは慣れてくればなくなるのでしょうか?

A.慣れてくればお腹は鳴らなくなります。現時点では、お腹が鳴ることは、腹式呼吸ができていると思って気にせず、練習していきましょう。(♭∞)

Q1682.歌うときは体が力んでしまったり、リラックスできてないのですが、目指すべきところに少し近い気がしたのですが、スポーツや体を動かすことで感覚を鍛える(養う)ということはできると思っても良いのでしょうか?

A.スポーツしているときは、全身運動しているため、体が自由になり、集中力も増してきます。もちろん、呼吸の感覚をつかむことはできると思いますが、あくまで目的ではなく手段です。その感覚を、歌うときに生かすためには、どうしたらよいのかを考えてい…

Q1683.お腹に意識を集中しようとするとどうしても首から肩や胸に力が入っている感じがします。それを直す練習などはありますか。息を吐いたら入るという感覚ではまだ力が邪魔してしまってちょっとだめみたいです。

A.上半身をリラックスさせて、お腹中心にしていくしかありません。寝た状態で、息吐きをやってみましょう。(♭∞)

Q1680.どうしてもお腹を意識すると、喉に引っかかる、または喉が邪魔になっているような感覚があるのですが。

A.まだお腹ではなく腹筋に力が入っています。お腹を中心に声を出すことができれば、喉はリラックスできるはずです。(♭∞)

Q1681.日によって調子が違く、声が前にでないときは、いくらやってもできなかったりします。何が原因でしょうか。

A.自分自身の感覚の問題で、外目にはよく声が出ているということもありえます。100%でた、0%でないと極端に考えすぎず、日々の合格点を70~80%にして練習を続けていってください。続けていくことが大事です。(♭∞)

Q1678.日常的に使っていたミックスヴォイスの音程が、自分には「地声」として耳で認識してしまう癖があります。直すための効果的な練習方法はありますか。

A.今までの声を早く忘れるために、正しい音を耳で判断し、いつも気をつけて注意深くなることです。声の出し方を変えるのも、耳で正しい音を聞き分けられれば早いです。何度も聞き返していきましょう。(♯§)

Q1679.喉と舌がくっついているような感覚があるのですが、どうでしょうか。

A.まだ喉に力が入っているのだと思います。リラックスさせていきましょう。(♭∞)

Q1677.低音域の練習をしているとき、首の付け根のあたりに鈍い痛みを感じるようになりました。低声域の発声法が間違っているのでしょうか。注意するべき点など教えてください。

A.低い音だと思って、喉を太くして歌っていたのではないでしょうか。喉を太く使うと、首筋や肩に力が入って、固くなってしまいます。もともと、個人差などがあり、出し方を間違って出にくい音域を続けてしまうと、声が変わってきてしまうこともあるので気を…

Q1676.ブースに入ってマイク前で椅子に座り収録すると、途端に声のボリュームが半減してしまい、収録した自分の声が息苦しそうに聞こえてしまいます。椅子に座った状態でも、下半身(腰周りも含めて)の踏ん張りを上に伝えるにはどうしたら良いでしょうか?(現状では、息の通りも悪くなっているように感じます)

A.息が苦しそうなのはお腹から必要な息が出ていないからではないでしょうか。下半身は踏ん張るだけではだめで、固くなってしまって逆効果になることもあります。お腹・腰ともに広げてそれをキープしながら声を出しましょう。(♯§)

Q1675.正しい発声は喉を閉じて声を出す、と言われたが喉を締めるとは違うのだろうか。

A.閉じるのは声帯ですが、声帯のまわりの筋肉(のど)は、よく開けて歌います。声帯がよく閉じるために(のど)が開いていなくてはいけなくて、逆に(のど)がしまっているときは、(声帯)の閉じはあまりよくありません。(イメージ)似ているようで、まっ…

Q1674.ロングトーンで息が続かない。息だけで吐くときと声で出すときで息の配分がうまくいかない。苦しくなってしまう。ロングトーンで声がぶれる。どう対処したらよいですか。

A.お腹からではなく、胸で息をコントトールしていませんか。喉や胸など、体の上部だけでやろうとすると苦しくなります。体の上も下も使ってバランスをとりましょう。お腹や丹田にもっと意識を集中して、体の下の部分もよく使ってください。(♯§)

Q1673.歌っているときのブレスは、鼻から口から、どちらがベストなのでしょうか。

A.鼻と口と開いて、なるべく音を立てずに吸うのがよいです。(♯§)

Q1672.息を吐くとき、吐ききったあと、鼻から息を吸うのですが、「音を立てて吸わない」理由はなんですか。

A.息の音が立つのは、そのとき、のどが細くなってしまい、その細い管を息がたくさん通るためです。息を吸うとき、一瞬で吸わなくてはいけないとき、のどが細くては、とても時間をかけなければ息が満タンになりません。また、歌を歌うときにのどを開け、息を…

Q1671.体力づくりとして、週5日ほど入っているのですが(長くない距離)、走るときも腹式呼吸を意識すべきでしょうか。腹式呼吸で走るということは、体にとってはよくないのでしょうか。

A. 走っている時、しぜんと息が浅くなると思うので、無理に腹式呼吸はしない方がよいのではないかと思います。走っているときに、体は上下に動いていると思います。体が激しく動きながら腹式呼吸をするのは、難しいと思いますし、腹式呼吸の練習にもあまり…

Q1670.姿勢を正して声を出すと、いつもよりも声が出にくくなる気がするのですが、どこか間違っているからそうなってしまうのですか?

A.正しい姿勢にしようとして、体に力が入っているのだと思います。正しい姿勢を保てる筋肉がつくまでは、少し苦しいと思います。歌うときだけでなく、日頃から姿勢を保つよう気をつけていれば、力が入らなくても正しい姿勢になってきて、力の抜き方もわかっ…