2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
A.その通りで、表現力がのる、伝わる、説得できるように声が使いやすくなっているときは、すでに少し疲れているものです。 声は、ベストの状況の方がコントロールしにくいと思います。それで、皆がんばりすぎたり、やりすぎてしまうのです。普段から発声教…
A.相手の状況によって答えも違ってきます。アスリートに対して、私はそれ以上の筋トレは求めません。あまりに固くしたり、副作用が出るときは、中断させます。現場では、歌手も役者も、いろんな姿勢でも声を使うことも考えられます。体が支えられなければ…
A.1、歌いすぎ、しゃべりすぎ、大声、高い声、どなり声、鳴き声、シャウト、長く使いすぎ。 2、空気の乾燥のしすぎ、汚染、花粉症など。 3、寝不足、過労。 4、あがり、緊張。 5、病気 などが考えられます。
A.そのように、筋肉を、個々に捉えて使うのは、原因と結果を取り違えた、極めてよくない考え方です。発声は筋肉の働きによるのですが、多数の筋肉の総合的な連動で動いています。それは、イメージによって正しい結果を起こした時に、感覚として覚えていく…
A.これは、pelvic diaphragmといって、もう一つの横隔膜です。二つの横隔膜は腰筋で連動します。胸部の肋間筋なども連動しています。柔らかい状態にしなくては、全身で呼吸することはできません。腹式呼吸と言いつつも結局は全身呼吸のことなのです。
A.足の裏には三点の支えがあります。足の五本指、土踏まず(親指側)その反対(小指側)と三つのアーチです。それぞれが共に働いて支えています。ですから、動いてもうまくショックを吸収できるのです。
A.直接な影響はないとはいえ、姿勢の保持にとって決してよいとはいえません。整体などでチェックして直しましょう。踝骨(しょうこつ、かかと)と距骨(きょこつ、足先と脚部を結ぶ)、脛骨(すね)が一直線になるのがよいと言われています。
A.胸を張ったり、ハイヒールをはくと前傾します。お腹が出るのもそのせいです。声楽では、それを勧めるトレーナーもいます。それは後傾で猫背になるのを直すためです。水平になるようにしましょう。呼吸や大腰筋にも影響します。
A.歌おうとするのは戦いに臨むようなもので、緊張を強いられます。交感神経優位になるのです。呼吸は、ぐっすり眠るときに深くなります。そのときは、副交感神経が活性化して筋肉がゆるんでいます。ですから、歌うときには、できるだけ眠るように穏やかに…
A.胸の脇にある筋肉が固く緊張している人が多く、私は肩と首の筋肉とともにほぐさせています。小胸筋といいますが、これが縮んでいると肩が前に引っ張られ、肩身が狭いという状態、つまり、猫背になるのです。呼吸にもよくありません。
Q.共鳴と母音との関係は。 A.母音は、舌の位置で口の中の空間を変え、フォルマントを変えて形成します。母音は、声としての楽器音といってもよいでしょう。吹奏楽器のように、特有の音色、長短、強弱、高低などを生じさせることができます。 「あー」と…
Q.私の先生は、腹筋などの筋トレや声を鍛えることに反対するのですが。☆☆ A.私のところのトレーナーは、それぞれに立場がありますが、相手と目的によって、柔軟に対応しています。筋トレはアスリート並みの体のある人には、それ以上に必要と思いません。…
A.いろいろなやり方があります。日本では、武道などの影響からか、かなり昔から丹田がそのひとつに取り上げられています。声楽の世界でも、そのあたりを奨める日本人の先生もいます。しかし、西欧が起源の声楽の世界では、主に横隔膜の近辺を大切にすること…
Q.喉のガンはないのですか。 A.声帯やその周囲にできるのが喉頭ガンで、声帯にできたときは声がしわがれますが、声帯の周囲にできた場合は、のどに固まりのあるような感じや、声を出すときに異物感を感じることが多いようです。かすれ声が数カ月続いたり…
Q.のどを使わないとは。 A.のどの上から押しつけたり、のど自体に力が入ると、浅いところが鳴ります。ここは、自分の耳には大きく聞こえ、歌いやすいため、勘違いしやすいのですが、のど声です。(自主トレーニングをする人の大半は、ここで間違えます)…
Q.ヴォイトレに関係のないQ&Aが多いと思います。 A.声だけのQ&Aを読みたい人は、政治、社会、経済などに私が言及するだけでおかしいと思う人が多いようです。声やヴォイトレは、すべてに関わっているのです。そういうことを扱っていながら、周りに…
Q.10代のヴォイトレは、どうすべきですか。 A.私はかつて、10代の人のレッスンは引き受けず、代わりに彼らに武道を勧めていました。私は、10代で野球、バスケット、水泳、そして合気道とかじっていました。頭でっかちで体で覚えるのが苦手だったゆえに、…
※Q.ステージでの表現への意欲のもとは何だと思いますか。☆ A.私は、声から考えてしまう方ですが、これを読む人が、そこからの観点を期待しているからでもあります。私はいいものを手に入れたり、みたりしたら、人にそれを伝えたくなります。一緒に体験し…
A.テニスのうまい人は、自分は動かず、相手を走らせます。ボールが正面にくるところに、先に動いて待ちます。ですから、基礎としての柔軟や走り込み、さらに基本の素振りを欠かしません。下手なままの人はどうでしょう。全く逆のこと(ボールを追いかけて…
A.すぐれた人なら、たった一つの課題で、その先に全く進まずとも、自分の声のレベルを深化させていくこともできると思います。しかし、多くの人はマンネリ化したり、飽きたりして鈍化してしまうのです。そこで少しずつ課題を変え、新しいアプローチをして…
A. 自分自身のやっているトレーニングへの評価やチェックが厳しくなっていくことが進歩なのです。課題が進むのではなく、課題に取り組む自分がレベルアップするのです。 全てのトレーニングにおいて、自分が中心です。自分が全てを決め、自分が結果の全て…
A.横隔膜は、吸うときに働く筋肉ですから、発声という吐くことのコントロールを補うべきです。肺にぴたっとついてお碗型になっている横隔膜は、吸うときに押し下げられ、吐くときに復元力で戻ります。 胸式呼吸として、肋骨の上部、前後、左右の動きでぶれ…
Q.声楽家のトレーナーにつくと、声が出て、歌のうまい人は伸びるのに、そうでない人は伸びないどころか、余計悪くなるというのを感じています。 A.声楽家は、最低でも音大をパスした喉をもっています。一般的に声楽家は、正常で発声の基本ができ、音感リ…
Q.トレーナーの言う通りにすればよいのですか。☆ A.NHKのスーパーオペラレッスンで、バーバラ・ボニーは、次のように述べています。 「教師の指示通り、努力するだけでは何かを失ってしまいます。そして、通常それは、別世界への最後の扉を開くカギです」…
A.これは、呼吸の胸式、腹式と同じく、よく混同されていますが、どちらかに切り替えるのではありません。どちらが大きく働いているかということです。片方が停止はしないのです。神経については次の図で覚えてください。 a中枢神経―脳、脊髄 b末梢神経―…
A.ストレスは、抑制因子で、それを受けた結果、ストレイン(歪み)を残すのです。ストレスは、人間の生理、心理、精神に対しての圧力です。内因性と外因性がありますが、相互に関係していることも多いのです。生理的には、環境の与えるプレッシャー、心理的…
A.ストレス反応は正常のこと。例えば、心臓のどきどきは準備をしているのです。呼吸は、早く酸素を送ろうとしているわけです。心拍上がり血圧上がっても血管収縮しないそうです。心拍が上がるのは、喜びと同じ状態です。ストレスは捉え方しだいということ…
A.竹刀やバットを10回振ってみてください。入り、抜き、どれが一番よかったか、大体わかるはずです。かなり雑でうまくいかず、バラけるからです。かなり合ってもいるでしょう。毎日千回、一年振ると誰もが体が鍛えられて感覚も磨かるでしょう。どの振りが…
A.私は、人の感覚はあてにならないが、くり返すことで磨かれ、高まると思っています。それは一流のアーティストの作品などをくり返し聞いて内に入れ、声なら声の使い方から専念して外に出していくことによって可能です。新しく得られた感覚や声が教えてく…
A.思い込みも発声のくせも、邪魔ものなのですが、邪魔をとれば正しいものが出てくる、残るとは限りません。そういうなら、なぜ、今までそうならなかったのでしょうか。より正しいものをつかむ、あるいは育ててください。