発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

Q. 歌うときのコントロールというのは、プロの歌手は、どこでやっているのでしょうか。

A. それを意識的にどこか感覚で決めて行っている人もいると思いますが、大体の場合は、あまり考えてないのではないでしょうか。表現に集中して、景色を思い浮かべたり、言葉に力を込めようとしたり、などという人もいると思います。

Q.息をたくさん入れようとすると、胸の上の方や肩の方が上がります。

A. それは、緊急時に必要とされるような呼吸であって、実際には、発声や歌唱においては、コントロールしにくいので不向きです。部分的にそういった息が使えないわけではありません。役者が走ってきて、せりふをいうなら、そうならない方がおかしいでしょう…

Q.深い息にするには、たくさん吸っておく必要があるのでしょうか。

A. 無理に吸い込みすぎたら、コントロールできなくなります。そういうことではなく、私の場合は、完全にコントロールできる状態というようなことで言っています。身体に結びついていて、微妙なコントロールが効く、長くも強くもていねいにも使えるというこ…

Q.表情やパフォーマンスがない歌手に憧れます。

A. 人前で歌うのに、ビジュアル的なパフォーマンス効果も重要視される最近の歌唱においては、あまり表情がないとかふしぜんすぎるのは、よくないことだと思います。 ただし、少年少女合唱団のように、ある時期において、統一性を重視した場合に、それが許容…

Q.歌手によって、いろんな振り付けや身体の動きがあるのは、なぜでしょうか。

A. それは、自分の歌をより伝えようとするための、必要性に基づくものです。頭で考え計算して振り付ける場合もありますが、歌っているなかからしぜんとそういった動きが出てきている場合もあります。もちろん、無駄な動きのないようにチェックはしたいもの…

Q.ロックのアーティストのような前かがみの姿勢とか顎を上げて歌いあげるような姿勢はよくないのでしょうか。

A. 感情を表現したり、ステージパフォーマンスで効果と、発声や歌唱の基本的な姿勢というのは、目的が違いますから、必ずしも一致するものではありません。歌唱や発声のスタイルにも個人差があります。 パフォーマンスする表現と発声のところで、その動きが…

Q.歌うのには、口を大きく開けることが必要ですか。☆

A. イメージとして、そんな感じがあります。日本人には、日頃、あまり口を動かさない人も多いからです。ヤッホーと叫ぶときに、口を開けますが、限度まで大きく開けるわけではありません。開ければ開けるほどよいと思うと、いろんな障害が起きることがあり…

Q. 口を大きく開けると、声が大きくなるのでしょうか。

A. 口は、声と息が通り抜けるところですから、目一杯、開けても、あまり変わりません。共鳴が変わるくらいです。音色には関係します。もちろん、小さくした口では、大声は出しにくいでしょう。

Q.軟口蓋も硬口蓋も筋肉なのでしょうか。

A. はい。ただし、軟口蓋は筋肉で自発的に動けますが、硬口蓋は、硬い骨で、頭蓋骨の下にあたります。

Q.喉の奥を開けるという喉の奥とはどこでしょうか。

A. それは口腔の後ろのほう、咽頭を含んだところです。

Q.発声する器官なのに、発声がこんなに難しいのは、どうしてでしょうか。☆

A. 発声そのものはそんなに難しいわけでなく、発声をコントロールするのが難しいということです。また、発声する器官と言っても、元は、そんな機能はなかったわけです。今でも、誤嚥しないために、飲食物が肺に入らないようにするための働きの方が、中心で…

Q.喉は、開こうとしたら、開くものなのでしょうか。

A. 発声とか歌うときに、そのような状態に感じるということで、自分の意思で開くわけではありません。喉が開いているというようなイメージは、詰めていない、固めていない、力を入れていないことです。声楽では、軟口蓋をあげ、喉頭を下げ、共鳴する声道を…

Q.目や鼻の穴を開けると、響きがよくなるのでしょうか。

A. そのことによって、他の部分の力が抜けるとか、集中できるとかいうようなことであれば、効果があるかもしれません。頭のてっぺんから声を出してとか、前に声を飛ばしてという指導と似たイメージの表現ととらえてよいでしょう。もちろん、結果がよいなら…

Q.下顎と言われることばに抵抗がありますが、正しい用語なのでしょうか。

A. 私も、その言葉を使わず、顎(あご)と表記を統一していたことがあります。顎といえば、下顎のことという常識的な判断でした。解剖学的には、下顎が下顎骨のことで、上顎は上顎骨と口蓋骨、硬口蓋全体です。

Q. 歯並びで、歌唱においての問題は生じるでしょうか。

A. 歯並びは、発音と共鳴に影響を与える場合があります。ビジュアル的にも歯並びを整えることができるのであれば、そうしたいものです。できない場合は、それを踏まえた上で、いろんな対処ができなくはありません。自分の欠点をきちんと自覚すれば、それを…

Q.歌を歌うことがアンチエイジングになるのはどうしてでしょうか。☆

A. 歌を歌うということは、心身面でポジティブであり、しかも実際に表情筋ほか体中の筋肉を使います。それなりの強度を持った身体トレーニングを続けることにもなります。もちろん、歌い方にも寄りますが、気持ちを込めたり、表現をしたりするのは、若返り…

Q.太っていた方が声が響くのでしょうか。

A. 一時代前のオペラ歌手のイメージは、太っていて、その方が、声が大きく出ているように思えたものです。実際にそういう人も多かったと思います。太っているのも筋肉質なのか、ただの肥満なのかでは、違います。力士のように鍛えられている人も多かったと…

Q.声に芯があるとイメージすると、通るようになると言われました。

A. イメージによって変えられるものと変えられないものがあります。この場合も、そのイメージによってよい方に変わったのならよいと思います。でも、イメージだけでは、多くの場合、なかなかうまくいかないはずです。芯とは何か、通るとはどういうことかを…

Q.なんとなく不安定で、自信がないように、歌が聞こえます。

A. それは声や歌の表現にためらいがあったり、きちんと伝えようとする覚悟がない場合かもしれません。つまり、自信がないように歌うと自信がないように聞こえるわけです。もちろん、そういった気持ちの面でしっかりしていても、基本的な技術に欠けると、そ…

Q.マイクとヘッドホンで、ヴォイストレーニングをするとよくないのでしょうか。

A. 目的にもよります。最終的な表現が、そのようなものであれば、それは本番と同じ練習ということになるでしょう。しかし、基本的な発声を覚えていくようなヴォイストレーニングの場合は、そのことによって、身体や声の感覚をつかみにくい場合が多いので、…

Q.マイクを使うと、気持ちが伝わらないというのは本当ですか。

A. マイクを使おうが使うまいが、伝わるものは伝わるし、そうでないものは伝わりません。第一にマイクは声量を補います。ただ、マイクは、普段の話す声の質を変えます。スピーカーから出てくる声は、生の声ではありません。リヴァーブが強くかかっていると…

Q.前屈をして息を吐くのは、腹式呼吸になるからですか。

A. 横隔膜が使いやすくなるということもありますが、お腹の前を抑えて、胴体のまわり全体、横や後にも、呼吸と連動して筋肉が使われることを学ぶためでもあります。

Q.腹式呼吸というのは、仰向けになって習得した方がよいのでしょうか。

A. 仰向けになると確かにしぜんと腹式呼吸になりやすいのですが、実際に声を出すときに、仰向けになっていることは少ないでしょう。なので、最初のきっかけとして、つかむことです。立っている状態で使えなくては意味もないので、移行していきましょう。

Q.声帯には直接、飲食物は当たらないので、飲食物の影響はないのではないでしょうか。

A. 確かに、のどあめやトローチでも、直接、声帯に働きかけるわけでもありませんから、誤解されているところも多いです。しかし、そうは言っても、空気は声帯のところを通っていますし、温度なども伝わります。影響がないということは考えられないわけです。

Q.発声のためには、唾液がたくさん出た方がよいと思うので、そういう飲食物がよいと聞いたことがあります。

A. 確かに、唾液は適度に分泌していないと、発声にはよくありません。だからといって、その量が多すぎるのも問題です。口内が乾燥しないようにということです。飲食であまり影響を与えられないようにしたいものです。

Q.氷の入った飲料をがぶがぶ飲みながら歌っていると気持ちよく声が出ます。

A. かなりの個人差や若さもあるとは思われますが、後日のことを考えると、勧められることではありません。後日というのは、その後のこと、あるいは、将来的に、ということです。喉が熱くて、冷やすと気持ちよいというのであれば、発声に負担がかかっていま…

Q.声帯は筋肉ですから、疲れたら、アイシング、冷やした方が効果的ではないのでしょうか。

A. 確かに筋肉なのですが、筋肉としての使われ方は、かなり特殊です。一般的に、筋肉の炎症、痛みを収めるのには、温めず、一時的にアイシングをします。ですから、もし冷やすというのなら、その時には、声を出さないことです。

Q.水商売の人の声が、低くハスキーなのに憧れます。

A. お酒が原因で、喉が荒れてしまっている人もいます。飲んでいて、話したり歌ったりすることが多いと、そうなりやすいのです。職業病ですから、あこがれてもまねないことをお勧めします。その声では、声量、声域に不利になりやすいからです。

Q.お酒を飲むと、血流がよくなって歌いやすくなるのではないですか。

A. もちろん、血流はよくなりますが、実際には、水分を奪っていくわけです。喉が渇くのがその証拠です。決して柔軟に喉が使える状態ではないわけです。声帯を乾燥させてはなりません。

Q.プロでも、お酒をひっかけながら歌っている人がいますが、よいのでしょうか。

A. その人の体質にもよりますし、演出や気分のノリもあるのかもしれません。 トレーナーの立場としては、勧められるものではありません。個人差がありますが、利尿作用があるので、喉の水分が失われて発声にはよくない状態になりやすいからです。 後でのリ…