2012-01-01から1年間の記事一覧
A.先日あるバリトン歌手の方からおもしろい言葉を聞いたのでここに乗せたいと思います。 「ベルカント作品(主にロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニなど)は歌っていればベルカント唱法になるんじゃない。ベルカント唱法を身につけた人が歌うからベルカ…
A.「音を膨らませることで、音を一つずつピアニッシモで始めてフォルテまで徐々に強くしそれから徐々に弱くして終わらせること」というのが一般的な解釈だとおもいます。 オペラが生まれた頃から現代においてこのテクニックは最高難度のテクニックだと私は…
A.歌い手は筋肉や神経を鍛えていかなければいけません。その為に運動ももちろん素晴らしいと思うのですがやはり歌って鍛えていかなければいけない筋肉もあると思います。とくに私たちにとって必要不可欠な横隔膜は不随意筋ですから回りの筋肉を鍛えていく…
A.まずは大きくだしてみましょう。声が小さいと言われる人の大半は精神的萎縮や恥ずかしがり、子供の時からの教育で小さい人がほとんどです。ですからまずは恥をとりはらって大きな声でさけんでみましょう。 そこからレッスン開始です。私の場合声が小さい…
A.基本的に息が漏れているということは全ての息をこえにできていないという証拠であり漏れているということですから歌っているほうも苦しくなってくると思います。 しかしこの息漏れ、気が付かずに歌っている方も多いように感じます。息を吐くことと息が漏…
A.息を支える横隔膜がうまく働いていないのだと考えられます。単純な解決法としては胸を高くして肋骨を開くことです。その結果横隔膜が張っている状態になるので声を支えることができるようになります。 もっと根本的なやり方は吸気で吸った息をすべて吐き…
A.吸気と呼気のバランスというのは常に考えておかなくてはいけない問題だと思います。そこで私が実践しているトレーニングをここに掲載しようと思います。 1、4まで数えながらゆっくりと静かに息を吸い込みます。 2、息を吸い込む体勢を保って、4まで数え…
A.どちらでも良いと思います。ただし私の場合はなるべく口からすうようにしています。長年鼻から吸ってきたわたしはアクート(高音)に行く前に身構えるようになってしまいました。若い頃はこれでもでましたが今では出辛さを感じています。そこから口から…
A.軟口蓋は口蓋の後ろの柔らかな部分です。歌唱において、この軟口蓋は高く引き上げる指導が主流ですが、私は上げません。むしろ、とくに高音では位置を変えないことが大事です。私の場合、中音域でもともと上がってないので、下げるというよりは口の奥の…
A.舌がひっこんでる人は、舌がひっこんでることよりも発声や呼吸法そのものが問題です。また舌の柔軟性を訓練するために、La Le LaLe…のような発声練習もとくにやる必要がありません。舌の柔軟性は言葉を喋るときの、しぜんな、聞き取りやすい話し方をここ…
A.あくびで最大にひろがったのどのとき、たとえば最高音の発声のとき、舌は誰でも平らですが、だから何なのでしょうか。これを、最高音のときは舌は平らにするべきである、という風に言いかえたら、おそらく100人中100人、舌は固まるでしょう。舌が固まる…
A.各種様々な運動は、声や歌に有益だと思います。そのなかでもっとも有益だと思うのは球技と、それからウォーキングです。球技は声楽に必要なバネのような柔軟な筋力を鍛えます。ウォーキングは、横隔膜のゆっくりとした運動の中で、呼吸のちからをつけて…
A.昔活躍した大歌手に、ティト・スキーパという歌手がいます。発声について有名な言葉を残しましたが、それは「唇の前で発音をして、それを息で遠くに運ぶ」という言葉です。お腹で突き上げるような声の出し方をしていたり、必要以上に声を深く掘り下げよ…
A.息を吸ったあと、腰の重心を下に落すようにしながら横隔膜を膵臓の方へ持ち上げてみましょう。こうすると背筋、頚筋をつたって軟口蓋がひろがり、口蓋垂はもちあげられるので息の流れがつながって滑らかにコントロールすることができるでしょう。ヴィブ…
A.男声の場合とくに、ハミングで声を強化する必要があります。そしてハミングで声を圧するというか、凝縮するというか、そういう力を覚えます。この力は口をあけて歌うときも使い、とくに音が高音に向かって上昇していくとき、また高音でこの力が抜けない…
A.歌うときに一番大事なことは、喉を開けることと「マスケラ」で歌うことです。「マスケラ」とはイタリア語で「仮面」の意味です。先生が、マスケラでうたいなさい、ということは、声を感じる位置が常に顔面上部でなければならない、ということです。マス…
A.イメージ論は、良くも悪くも、トレーナーがよく使う伝達手段です。しかし生徒がそのイメージを具体化する方法を知らなければ、せっかく与えたイメージも声には反映されずに終ってしまいます。イメージを与えるだけではなく、その方法論を理論的かつ具体…
A.呼吸は、声楽家にとっても永遠の課題です。まず、ほとんどのトレーナーは「鼻から息を吸いなさい」と教えます。また、 声を出す直前にブレスを取るのがごく普通の概念ですね。「はい、深く吸って!」と教えられるのがほとんどです。 ベルカントは自然な…
A.全体としては常にレガートで母音が繋がるように心がける。 歌いだしが高い音なのでずりあげ無いように注意します。「caro」の「c」の子音にも音程があると意識するとよい。前半は高い音から低い音へ下降していくメロディーだが、低い音で弱くならないよ…
A.まずイタリア語を何度も読みましょう!スラスラとことばがひっかりなく出てくるようになったら、さらに高めの声(力まず出るところで、できたら裏声でも)でアクセントも意識して読みます。 この練習をしてから音をつけて歌います。 カーロミーオベン、…
A.高い音から始まり、まず前奏を聞きながら、力を抜き、歌い出しの音の準備をします。歌い出しのフレーズは音が下行形になっています。こういう場合、そのまま歌っていくと、音がさがってしまいがちなのて、実際の音は下行していますが、音が上行している…
A.発声の観点からみた場合ですが、イタリア語を美しく発音しながらも、フレーズが途切れ途切れにならないようにしたいです。そのために、イタリア語を知っているか知らないかに関係なく、まず歌詞の母音部分だけで歌う練習をすることをお勧めします。音程…
A.高音からの出だしですので、喉を詰めないように気をつけましょう。そのためにはブレスのタイミングも重要になってくると思います。ブレスから歌は始まっています。ブレスをしながら“caro”をイメージし、高いポジションを作っておくとよいでしょう。 そし…
A.有名な曲で、かつ単純なメロディーだけに大変難しい曲です。 歌う時に一番大切なところは、メロディーを流れるように歌うことです。いわゆるレガート唱法です。イタリア歌曲に関わらずどの曲にも必要なことですが、特にイタリア歌曲においては最も重要な…
A.レガートに歌うことが基本です。歌詞は、とても情熱的ですが、決して自己陶酔にならないように、気持ち、速めに歌うことをおすすめします。最初の、Caがとても難しいですが、舌の奥と軟口蓋を使って、はっきりとCaと言ってみるとよいと思います。最初か…
A.この歌はよく音大生や声楽を始めて間もない方が歌うことが多いですが、丁寧に歌おうと思うと、とても難しい曲です。 まず出だし「Caro」は♭E(高声用ではF)から始まりますがこの音はちょうど各声部のパッサッジョの位置から始まるので出し辛いも…
A.冒頭はpから始まっていますが、低い音ではないので、弱くし過ぎると歌いにくくなります。恋人に歌いかける歌詞なので、やさしくていねいに歌いかける気持ちを忘れなければ、mfでもだいじょうぶでしょう。また、もしpで歌い始められたとしたら、下降…
A.カーロミオベンは、声楽の初歩的段階でよく練習曲として用いられる曲ですが、曲の要求することを全て行なえるようになるまでは永遠に課題が続くともいえる曲です。 発声上では最低次の2点をチェックしてください。まず一点、第1音目がこの曲全体の二番…
A.もっともよく練習にも使われている声楽曲です。基本的にはよい声で、すべての音を粒立てて歌うことが求められます。また技術的なことも大切なのですが、歌っている内容を把握し、内容を深めて歌うことが大事です。ここでは歌詞を紹介します。内容はほぼ…
A.素質は、天性のものとみるなら、10の努力で、10+αの結果をもたらすものであり、育ちは10の努力で10に限りなく近づける結果を得られるものでしょうか。一流とよばれるには10の結果があれば充分すぎるのであり、ともかく、10の努力のできる素質か育ちが必…