発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2016-01-01から1年間の記事一覧

Q.リズムを考える上で、知っておくとよいことは。

A.脈拍、心拍60~70回/分、呼吸17、18回/分、脳波もあります。(♯)

Q.「天の声、地の声の実習」は、何から生み出したのですか。★

A.グレゴリアン聖歌は、ボーイソプラノとバスでした。天国、地獄でもあります。それが通奏低音(コントラバス)のきっかけとも思われます。(♯)

Q.フレーズでの曲の捉え方、歌い方のヒントをください。☆

A.たとえば、A―B―A―C―A―B―Aのロンド形式には、二重構造(A―B―A)―C―(A―B―A)がみられます。音楽における複層の構造をどうつくるのか、読みとるのか、感じるのかはセンスですが、このように分析してアプローチすることもできます。(♯)

Q.人間にとって、ことばが最大の条件ですか。

A.「太初にことばありき」ことばは、光、真理、ロゴスなどと訳されることもあります。発した音=声が意味をもち、音声となって、ことばや歌となってきたのです。(♯)

Q.歌う生物は何ですか。

A.ジュウシマツとザトウクジラが有名です。 複雑な節回しのできる雄ほどもてるのは、ジュウシマツの研究で明らかにされています。(♯)

Q.人の発音の習得順の決まりはありますか。☆

A.a→u→i(三母音)、m→p→k→t(子音)と、エネルギーの弱いものから習得となります。(♯)

Q.ポピュラーのヴォイストレーニングとは?

A.私は、ヴォイストレーナーとしてだけでなく、演出家、プロデューサーの眼からもみています。ここでいうヴォイストレーナーとは、体の原理に理想的に声を取り出す人という意です。 せりふや歌としての力は、その人自身の持つ声だけでなく、ことばの表現力…

Q.レッスンでの声の目標の設定の仕方を教えてください。☆

A.声をこのように分けてみます。 a・・・自分のあこがれの俳優、ヴォーカリストの声 b・・・プロとして共通ベースとなる、俳優、ヴォーカリストというものの声 c…今の自分の声(よい状態のときの声) d…今の自分の中でもっとも使いやすい声(主観的判断での…

Q.世界の一流の声をみるとは。

A.プロを手本にするなら、タレント性が高く、ルックスのよい最近の日本の俳優は、あまり声の面では、参考になりません。ヴォーカリストに関しては、さらにその傾向が強くなります。海外の人の声、もしくは邦楽や演歌の方がまだよいと思われます。(♭)

Q.鳥や動物も、歌をつくったり歌えますか。

A.歌っている動物は少なくありませんが、作詞作曲は不可能でしょう。ことばや音を個別を認識して組み合わせるには、論理的な思考力がいります。(♯)

Q.音楽が平和の象徴なのは、なぜですか。

A.全体と個との調和が成り立っているからでしょう。(♯)

Q.よい歌、音楽をどう判断していますか。

A.変化とその納め方、統一性をみています。それゆえ、音楽はコスモと宇宙と並べられるのです。(♯)

Q.なぜ、喉頭が上がるとよくないのですか。

A.ケースによりますし、すべてがそうではないのですが、高い声は声帯を伸ばすので、「甲状軟骨の前傾をしなやかに行うため」というのが一説です。(♯)

Q.知ることの必要は何ですか。

A.知識がバラバラでなく体系づけられていくと、それでより感じられることが大きくなるからです。また、実践家には、その手段、アプローチのヒントが目安になるからです。(♯)

Q.数字や法学は、学んで役立ちますか。

A.体系的に捉えると、構造がみえます。それは音楽と似ています。(♯)

Q.アクート唱法とは何ですか。☆

A.高音での裏声(ジラーレ)で、声帯が閉じられて(キューゾ)、そこを鋭く(アクート)呼気を出して(パッサッジョ)、声にしたもの(→アペルト)です。(♯)

Q.オーケストラ調律の基準のラとは。

A.1点イで440HZくらいです。ちなみに、「魔笛」のアリアの最高音F=1396.91HZです。(♯)

Q.ソプラノのハイCはありますか。☆

A.最高音のCなら1046.5HZです。(♯)

Q.喉をあけるとは、どういうことですか。

A.一般的には、口蓋を上げ喉頭を下げる、というように理解してください。(♯)

Q.たくさんの息、吐くこと、腹筋を使うことなどは、本当に否定されることなのでしょうか。☆☆

A.何事も、目的、レベル、その人のもっているものによって大きく変わるのです。いくら科学的に説明しても、そのマッチングができていなければ無理なのです。そしてマッチングは相手がいてできることなので、一般論は無意味です。 この3つのことは、かつて…

Q.息でなく、声帯の声門閉鎖のコントロールで発声しろと言われます。☆☆

A.科学的なようでありつつ、発声の原理で解決法をそのまま実践にしてしまったような例です。イメージとして使うと部分的に力が入りうまくいかないような例というべきかもしれません。 こういう説明や教え方は、いつかこのことができたときに感じられる、と…

Q.うまく歌うために、意識的に、技術的に発声を習得するのですか。

A.反応するのに、構え、型があって、それがしぜんに応じられるようになると、構えや型はみえなくなります。○○的の的が消え、技術も意識も消えるまで続けることです。(♯)

Q.馬は3拍子ですか。

A.馬の走り方は4通りあって、大体は2拍子。乗ると3つに感じることがあるようですが。(♯)

Q.なぜ、「発声はろうそくの炎をゆらさないように」とか「ささやくように、寝息のように」とか言われるのですか。

A.無駄な力、無駄な息をなくし、効率的に声にするためのイメージです。(♯)

Q.「現実をみる」とは、どういうことですか。☆

A.現実をみること、それは、俳優になりたい人にとっては、現実にいた俳優の声、ヴォーカリストなら現存したヴォーカリストの声、つまり、理想とする人の声を聞くことです。そもそも声は誰にでも出せるし、せりふはいえるし、歌も歌えます。そこで目指すも…

Q.サンプルする声は、誰のがよいのですか。

A.声の基礎のできているプロの基本的な声や使い方、すなわち一流のプロが皆、すでにもっている要素(感性、基礎力、応用力)と考えるべきでしょう。それが感覚となり、声となります。声はすでに誰でも出せるのですが、そういう条件を備え、一声でも、それ…

Q.俳優やヴォーカリスト特有の問題とは、何でしょうか。

A.ヴァイオリニストなら、楽器と演奏能力がすべてです。しかし、俳優やヴォーカリストは、パフォーマンス力も含め、ステージ上でのトータルな力が求められます。(立ち振る舞いやルックスなども、とても影響します)演技力や音楽性(曲、アレンジ、バンド…

Q.表現で伝えるためのコツはありますか。

A.相手の構えをどう崩すのか、いや、どうほぐすのかということになります。(♯)

Q.呼吸が表現のためのすべてというのは、なぜですか。☆

A.呼吸は身体から外へ開かれています。外を取り入れ内から出しているのです。食道が口から肛門まで一本通した外の通路であるなら、気道は行きどまって戻ってくる一本の通路です。(♯)

Q.オリジナリティをつけるヒントをください。

A.マニュアルや記号にならないものを取り入れましょう。古いもの、継承されてきたものを改めて見つけていく、感じていくこと、身体と声はその一つです。(♯)