発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Q4435. 発声練習の前に何をするのですか(1)~(7)

A.それは、プロの歌手によっても様々です。体操やストレッチをして始める人、武道などと同じように黙祷をする人、何もしないで始める人、様々で、どれが不正解正解はありません。ただ、朝起きてすぐの時は集中力の意味でも体が眠っているという意味でも、な…

Q4436. 発声練習の前に何をするのですか(8)~(15)

A.骨盤周りのストレッチをします。まず仰向けになり、膝を立てて、ゆっくりと横に倒します。そして尾てい骨のあたりに意識を持ち、息を吐きます。下腹部の筋肉を張るようにして尾てい骨がまっすぐになるイメージで。上半身は背骨がちゃんとまわってねじれる…

Q4433.飛ぶ声になるためには、どうすればよいですか。(1)~(6)

A.精度と質を上げていくことです。とにかく、横隔膜がしっかり下がっていない状態でいくら声を飛ばす練習をしても練習の意味としてはゼロです。そして、自分の耳に声を届けないこと、響きを感じようとする習慣をなくすことも大事です。(♭∀) A.飛ぶ声にな…

Q4434.飛ぶ声になるためには、どうすればよいですか。(7)~(11)

A.声が飛ばない、出しにくい、という人のほとんどは自分で、力をこめたり、不必要な動作を加えて、声の通り道をふさぎ声が飛ばない状態を作っています。さらに、声が出にくい状態を何とかしようとして、さらに力で押して、立派な響かない喉声の悪循環にはい…

Q4431.声を前に飛ばすためには、どうすればよいですか。(1)~(6)

A.よく支えてタメをつくることがまず大事です。アーチェリーや弓道を想像しましょう。弓を引かないで前に弓を押し出そうとしても弓はまっすぐに飛んでいきません。引きつけて飛ばすことが大切ですね。声も、吸気運動があってから吐気運動があります。吸気運…

Q4432.声を前に飛ばすためには、どうすればよいですか。(7)~(13)

A.その気持ちはわかります、スパッと前に声が出たらかっこいいですよね。もしそうしたいと望むなら、 身体全体を使って歌うことです。散々言われてきたことで、「そんなこと?」と、言われてしまうかもしれませんが、丹田からの呼吸、軟口蓋を持ち上げてい…

Q4429.会話の中に「えー」や「あのー」などといった口癖が入るのですが。

A.入りすぎるのは問題です。多少ならかまいませんが、やたらに入るようであれば、相手をイライラさせるだけです。単に聞きづらいだけではなく、話の中身までもが劣って聞こえてしまうでしょう。滑らかに話せると、明らかに印象は良くなります。人から、より…

Q4430.役者の声をレッスンするにあたり、気をつけていることは何ですか。

A.役者のレッスンをするにあたり気をつけていることは声の響きの美しさや輝きよりも強さ、深さをへの要求を多くしていることです。昨今の傾向なのか薄く軽く歌う声楽家が増えてきました。レッスンの結果それがうまくいく生徒もいるでしょう。しかし相手は声…

Q4427.音声については何才までの教育が大切なのですか。

A.人はあらゆる音を出せる能力をもって生まれますが、聴いている音でそれを限定していきます。そして母語に特化した言語体系を優先的に築いていきます。人としての教育を生後すぐに始め、3歳の頃までにきちんと育てられないと、その後の発達に大きな障害を…

Q4428.リズムということばで混乱しています。いろいろとリズムを注意されるのですが、何か言う人によって違うように思いますが。

A.私たちが「リズム」というときには、使われ方によっていろいろな意味があるようです。たとえば「リズムを正確に」…メロディの符割り「リズムが重い」…ノリ「リズムのセンス」…チョイス「リズム感ない」…いろいろまぜて リズムということばで、次のような…

Q4425.どんな声が上司との関係を良好なものにしてくれるのでしょうか?

A.できる部下を見てみましょう。彼らは、上司に対して、必要なときには、言いたいことをハキハキとはっきりと話します。闇雲に大きな声ではありません。ポイントを押さえて、上司の性格をも考慮して切り出しているはずです。逆にできない部下は、自分ではし…

Q4426.トレーナーは誰にでも、自分の受けてきたレッスンや考え方のまま、教えているのですか。

A.正直に言うと、自分の理論を捨てることもあります。多くの生徒さんにレッスンさせていただいていると自分のやり方、発声理論に合う生徒さん、合わない生徒さんと出てきます。自分(トレーナー)の今実践している発声法をやっていればいつかうまくいくかも…

Q4423.声帯から出る原音はどんな音ですか。

A.声帯は密着して、圧力が高まると、押し広げられ、気流が流れ、圧力が下がると、閉じます。このくり返しで気流に振動が起きるのです。このときに出る喉頭原音は、/u/かヴに近い鈍い音です。声帯だけの声では、プープープーという単なるブザーのような鈍い…

Q4424.リズムというのは、拍と違うのですか。脈拍もリズムではないのですか。

A.単に時計の秒針のように正確にパルスを打ち続けるものを(拍)とするならリズムはそうではありません。時間の流れを計るのではなく、そこにきっかけをつかんで打った音で意味を与えていくもの、かなりクリエイティブな動きを私たちにするものです。(♭θ)

Q4421.上司や部下の関係も声でスムーズになりますか。

A.上司との関係がうまくいかずに、仕事をするのが嫌になったそんな経験をしたことは誰にでもあるでしょう。実は上司との関係にも声は大きな影響を与えています。モゾモゾと小さな声で話していては、上司をイライラさせてしまうだけです。かといって、ただ大…

Q4422.ブレスの時に緊張してたくさん息が吸えません、どうすれば楽にブレスができますか?

A.ブレスのよいイメージとしては水泳の息継ぎがあります。大切なのはたくさん吸おうとしないこと、そして吐いている息の最後を「パッ!」っと飛ばして口をあけることです。そうすると、吸おうとしなくてもその反動で胸・背中が瞬間的にふくらんで空気が入っ…

Q4419.ベルヌーイ効果とは何ですか。

A.声帯の一連の動きには、声帯自体のもつ弾性とともに、ベルヌーイ効果が働いています。これは簡単にいうと、シャワーを浴びると、カーテンが水に引き寄せられる原理です。つまり、柔軟な声帯粘膜は、圧力の差で動くわけです。 流体力学でのベルヌーイ効果…

Q4420.リズムの役割とは何なのでしょうか。

A.リズム感こそが、音楽の生命感であり躍動感のもととなるものです。つまり、生理的に感情や情熱を熱く生じさせるきっかけになるものです。そのもととなる、規則的な音の刻みのことをリズムといいます。一定のリズムにのっている曲は、まとまりが感じられま…

Q4417.接客において、どんな声にするのか迷います。

A.お客は、本当は相手であるあなたを信頼したいものなのです。ですから、どんなときも、元気で張りのある声を出すことから始めましょう。次に、TPOにあった声の使い方を知っていくことです。(♭ё)

Q4418.魅力的な声、存在感はどうやってだしたらいいのでしょう

A.声の出し方やボディーコントロールの細かい技術は割愛して、今回は「身体の状態」に関してお話します。 表現者に共通する本来の自分の魅力を体現させやすい『身体の状態』というのがあると私は思ってます。 それは、気功術や太極拳、ヨガ、武道、禅、瞑想…

Q4415.声帯が完全に閉じることができないと、どうなりますか。

A.かすれ声(声門閉鎖不全)となります。乱流となるからです。こういうときは、蒸気などを吸入して、潤いをもたせ、休めることです。のどを乾燥させると声によくないのは、そのためです。緊張や固さはそれを防げますから、喉頭炎などで声帯をはらすと、動き…

Q4416.リズムは最後に発展したというのは本当ですか。

A.クラシックは、メロディ、ハーモニー、リズムの順で成り立ってきました。同様に、ポップスも、ジャズもスイング、ビパップ、フュージョンの順でおよそ発展してきたというわけです。(♭θ)

Q4413.話が長くなりがちで、飽きさせないか心配です。

A.自分で「話す時間は5分以内にまとめる」と決めておけば、どこをカットするかを考えなくてはならなくなります。聞き手に対し「自分の話で退屈させていないか」という気持ちを常に持つことです。すると、必要最低限の会話内容だけを厳選するようになるでし…

Q4414.首周りの力みをとるのはどうしたらいいでしょうか。

A.声を出すのに、どこか不必要な力みが入るのは首周りだけでなく、舌根の場合も多いのです。 舌根、顎、首周りの3点の脱力を考慮するといいでしょう。方法や検証のしかたはいろいろあります。 私は、自分が一番出しやすい音階のファルセット(裏声)を出し…

Q4411.人の発声器官を、楽器として考えると、何に似ていますか。

A.その発声の原理からみると、オーボエという楽器が近いようです。これは、2つのリートの間で音を出すからです。(♭ф)

Q4412.のりやグルーブ感というのは何ですか。

A.ビートの強い曲で一緒に演奏した気になれるまで動きを、そして、その動きのもととなる感じまで踏み込んで感じてみましょう。そこで、一流のプレーヤーの演奏と感覚を合わせてみましょう。フィーリングが感じあえるところまで聴き込みましょう。(♭θ)

Q4409.話すことに気をとられ声まで関心がいきません。

A.相手に話をするときは、何を言いたいのか、話のどこをしっかりと聞かせたいのかを考える必要があります。そのためには、まず無駄な部分をカットすることを考えましょう。相手に自分の考えを伝えるには、話す時間や内容をできるだけ短くすることです。(♭ё…

Q4410.声を指導するにあたり、注意すべきことは何ですか。

A.生徒を否定しないことを心がけてます。生徒の現状を認めつつ、新しい方向にトライさせる、新しい方向へ導くということを意識します。そうすると、生徒は傷つくこともなく、発展していこうと前向きになっていくと思います。なるべく多く褒め、「ありがとう…

Q4407.声の出るまでのメカニズムはどうなっていますか?

A.1.呼気(吐く息)がエネルギー源。 2.声帯で喉頭原音を発する。 これは、声帯そのものの振動音でなく、声帯によってつくられた継続する気流音です。 3.共鳴して、音色を伴った声となる。(共鳴腔で構音して、音色や母音・子音を生じる)(♭ф)

Q4408.まねする人とスタイルをもつ人との違いはなんですか。

A.カラオケで、歌うのはメロディです。カラオケの隆盛で、曲や歌詞も一般の人に歌いやすくのりのよいものが、もてはやされるようになりました。それが、プロの歌手よりもプロデューサーの時代を生み出したといえるわけです。 ヴォーカリストが発声について…