18.トレーナーについて
A. ヴォイストレーナーとしては、ご自身も、悪い声をあまり出さない方がよいと思います。もちろん、ご自分の活動があればなおさらでしょう。 年齢にもよりますが、若いうちに、そのような悪い発声を、たとえ見本でもやることは、喉にとても悪いことだと思い…
A. 喉という、もって生まれたもので、そこまでにどのように使ってきたかということによります。その方法が合うか合わないかということにも、いろんな違いがあると思います。 人によってやり方も時間も全て本来は異なってくるものです。同じ方法や同じメニュ…
A. だめな人の声を聞いて真似するよりは、ずっとよいことだと思います。また何もしないよりは早くうまくなると思います。後は、あなたの実際に出している声と、その判断基準がどうかということです。
A. スポーツをやったことがある人は、そのときの本番前の感覚を信じてみるといいと思います。本番前にしてもよいことといけないことがあります。 ただそれも、時代によって、新たに改良されていくこともあるので、昔に、そのように教えられたということは白…
A. ジンクスのように思い込みによって悪影響があることもあります。ですから基本的な考えとしては、できるだけ制限や問題となること自体を作らないことです。
A. 絶対によいとかダメだということは、あまりないものです。しかし、トレーナーによっては、どこかでそういう情報や知識を得たり、科学的な所見を見たり、あるいは自分自身の体験などから、アドバイスしてくれる人もいます。 何事も参考にするのはよいので…
A. 常識的なことは、できていないなら、守る方がよいでしょう。適度な運動や栄養を考えた食事など。 例えば睡眠不足等は避けたいものです。しかし、眠れないときもありますから、睡眠不足だと全く結果が出ないなどというふうに思い込む必要ありません。そう…
A. あなたの目的や能力によっても違ってくるでしょう。 また、トレーナーによって、いろんな考えや方法、目的のための優先順位もあるでしょう。自分がやりやすかったり、習ってきたやり方をそのまま使う人も多いでしょう。
A. 読んでいても、おかしいと思うような、指示をいちいち真に受けていくというのは、現実での人生体験や勉強不足だと思うんです。どういう人、どういう本に出会うかというのは、あなたのこれまでの生き方のトータルでの結果です。 その人がいいとかその方法…
A. トレーナーが必ずしも明瞭に答えに辿りつく言葉を使えているとは限らないので、その言葉からイメージの捉え方については、いろいろと勉強していくといいと思います。同じような言葉でも全く違うこといっている場合もあります。
A. 多くの人は、当然、自分に合ったやり方を望みます。 トレーナーとしては、いくつかのパターンを持っていて、目的やその人の現状を見て、ある程度は、区別して組み立てることが多いです。 ただ、ほとんどの人に、同じメニュを与えるトレーナーもいます。
A.優秀なトレーナーは、あらゆることを踏まえて考えます。すべての事態をとまではいきませんが、少なくとも将来に対し、世界に対し、目を開き、いろんな情報をとって、次の事態を想定しているわけです。
A.それは教える人と実際の体に起こる感覚や変化が正しく共有されたときに有効です。 当然、トレーニングを続けていく上で、少しずつわかってくることかもしれません。大体は、実感するに時間のかかることです。 違う方向に行ったり、自分で勘違いしてしま…
A.最初は、できるだけトレーナーのいうことを素直に受けて行った方がよいと思います。 ただし、場合によっては、身体の動きや形が、教える人と違うのに、感覚や原理的なところでは正しく合っていることもあります。トレーナーが注意をしないのであれば、そ…
A.同じメニュでもやり方や数量を加減することによって、全く異なる使い方もできます。あるところまで同じメニュで進めた方が、そのトレーナーの経験からもいろんな比較もでき、データが豊富なので、細かな対処ができるようになるというようなこともありま…
A.トレーナーのやり方に合わせた方が結果として、自分の自分に合ったメニュになるということもあるのです。自分に合ったということが、単にやりやすさや好き嫌いで判断されてしまうと、せっかくのトレーナーをうまく生かせないことになります。他人を利用…
A.まず、相手と自分とがどう違うのかがはっきりとわかることです。次に、相手と同じようなタイプの人たちを短期、長期、いろいろにわたってたくさんみて、その結果をフィードバックしていることです。 さらに、そういったものに囚われずに、レッスンに来る…
A.小さい頃から長年にわたり、発声を学んだ先生が、無理を厳禁とするのは、当然のことですが、それでは、同じような優等生までしか育てられないかもしれません。いえ、育てるのなら、そうすることが正当と思います。医者と同じく、トレーナーという立場上…
A.トレーナーのことばを全てわからなくてもよいと思います。聞いておけばよいし、心に留めておくとよいです。あまり大したことと思わないでください。たえず自分で新しいことばやイメージをつくって、使うようにしていくとよいでしょう。 他の人のことばや聞…
A.そこが違うと言っても、わからないなら、私は何度も言いません。厳しくみたら、ほとんどすべて違っているからです。でも間違いではないのです。直させると間違いになることを恐れることです。ですから、「違う」ということばをあまり使いません。 違ってい…
A.答えは、そのときその場で違います。聞く人も答える人も時も場も違うのに、同じ答えなら、トレーナーはいりません。私自身も、変化、成長していますから、同じ問いへの答え方も変わるのです。本だけでなく、こうして更新し、最新の答えを出しています。標…
A.トレーナーによってですが、レッスンの内容でなく、その存在によって、どう声に接するかからどう生きるべきかまでを学べるものです。
A.私も含め、誰もが未熟です。そのことがわかっているトレーナーの方がよいと思います。それがわからないトレーナーは、私としては使いたくありません。でも、人間ですから、ときに自惚れたり、勉強して自信をもったりして、得意になっているときもあります…
A.固定した方法やメニュと、相手によって変わるメニュ どちらも一長一短があり、その二極の間にもさまざまなスタンスがあります。生徒の対応しやすいのは後者、トレーナーのやりやすいのは前者です。データとしては固定した方が比較しやすいです。
A.声にすぐれていることは次点です。私は、相手に、そのトレーナー本人よりも大きな力をつけさせられる人だと思っています。早く楽に、をあえて問わないことでしょうか。どんなに声や歌にすぐれた人でも、相手が自分と同じ年月や年齢、練習量で追い越せない…
A.一つしか正解がないと思わないことです。多くのトレーナーが「一つのことを正解と示す」、そのこと自体が私から見ると不正解です。レベルが低いというのでなく、「正解がある」と教えるのは教える側の便宜だからです。 大体は、本で読んだり、人から聞いた…
A.トレーナーは、曲より歌唱を、好き嫌いでなくすぐれているかどうかをみるのが仕事です。甲乙をつけるのはよいということではありません。まして、知っている数などは、どうでもよいでしょう。とはいえ、人並み以上、マニア以下というところでしょう。 常に…
A.その人の生い立ちなどを聞いて、ストーリーを読み取るのは、よし悪しがあります。今や、多くの人が自分について他人に語るためにストーリーをつくっています。本人もつくっているうちに創作が本当のことになり、信じ込み、抜け出せなくなっているのです。…
A.素材がプロで歌えるレベルなら、第一には、その修正力でしょう。よりよいイメージを出して修正していきます。片や、初心者やセミプロにはプラントメニュ、根本的に改革すべきプロのときはプラン作成能力と与えたメニュを使っての修正力でしょうか。 その前…
A.慣れていくこと、身につけていくこと、マンネリになることは、トレーニングの中心での進歩です。これをくり返しつつ、同じレベルでなく、レベルをアップさせていくのが大切です。ですから、同じことを新たな視点でみせたり、違うことを新しく与えていく発…