発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

Q.人の評価によらない自尊感情というのは、何でしょうか。

A. 「本来感」といわれるものです。自分の価値観をもち、自分がどんな人間なのかを知っていることです。そして、自分の欠点、嫌なところにも対峙できていることが、その条件です。

Q.年齢によって、人生の課題やリスクは変わるものでしょうか。

A.エリクソンのライフサイクル理論では、大人の時期は、次のとおりです。 青年期 自我同一性 拡散 23-34歳 親密性 孤独 35-60歳 次世代育成能力 停滞 61歳― 統合性 絶望

Q.発達障害で、人の気持ちが読めないということはありますか。

A.声だけで喜びと怒り、嫌悪の感情を混同するのは、発達障害に多くみられるそうです。悲しみと嫌悪の混同、嫌悪と怒りの混同も顕著だそうです。

Q.顔のパーツと関連させた感情表現トレーニングは、できますか。

A.いくつかのことばを例示します。これを使ってみてください。 頭 痛い、苦悩 目 目をむく、目くじらをたてる、目がすわる―怒り、目をみはる、目ん玉が飛び出る、目を白黒させる―驚き 以下、そのパーツのことばで表される感情を考え、表情づくりと絡めつつ…

Q. 身体のパーツと関連させた感情表現トレーニングは、できますか。

A.いくつかのことばを例示します。これを使ってみてください。 あご あごをなでる 肩 肩を落とす、肩をふるわせる 手 手に汗を握る 腹 腹の皮をよじる 足 地に足がつかない

Q.声やことばで気持ちを伝えられるのは、いくつくらいからですか。

A. 2歳半くらいからです。声からの感情の読み取りは、感情によっても違いますが、けっこう難しく、6、7歳くらいから9歳くらいとバラつくようです。

Q.ドラマチックに演じるには、反社会的な経験がいると思いませんか。

A.どのくらいに劇的なのかは、人によりますが、本人が選んで生きていくしかないのです。演じるのは虚構の世界のなかのリアルです。必要とされるのは、実体験そのものではなく相手のイマジネーションをよびおこすことです。

Q.つまらないプレゼントをもらったら「私の趣味ではない」とか言ってよいのでしょうか。

A.プレゼントは、単にモノではありません。相手が自分のために考えたり、買いに行ったり、時間や労力を使ってくれたのですから、その好意に感謝を表すものでしょう。英語では、white lieと言います。嘘も方便、この場合、嘘ではありませんが。

Q.「泣くから悲しい」というのは、本当ですか。

A.それは、「悲しいから泣く」のに対して、一時、優勢だった理論です。その後、どちらもありとなりました。現在は、脳内ネットワークと関連づけての感情の研究が進んでいるようです。

Q.表現というのを完成させられるのですか。

A.感じ方は人それぞれ、そこは個性です。表現は人と関わっていくもので、人と一緒につくる段階があるのです。そこで期限を決め、一定のものを切り出します。評価は、後からつきます。

Q.自分の作品をつくっていますが、他人に説明できません。

A. 作品があればよいのでは。説明したいなら、多様性、異文化、そして、ことばに親しむことです。他人を理解できる力を身につけてこそ、他人に説明できるようになります。説明できる人をみつけるにもよいと思います。

Q.「いい子」ではないのに、いい子にみられます。

A.いい子ではないところに、本当の自分がいるように思うのは、成人になるまでの時期の特徴でもあります。でも、ワルや悪になり切ったところで、それを貫くのは、むしろ、大変なことでしょう。 人は、一つの役割だけで生きているのではなく、劇の役のように…

Q.これまでのパターンから、私の声はどうなるのかわかりますか。

A.すべてのパターンを並べて分析しても、それは過去の他の人のことであり、目の前のあなたに関するものではないのです。およそのことの目安はつくと思いますが、絶対ではありえません。

Q.日本の教育はクリエイティブですか。

A.「戯曲や詩を解釈して、述べなさい」などという問題があっても、日本の教育では、クリエイティブなものとはいえません。大体はそこに予め模範解答があるからです。 本当は、その模範解答に近いほど、低く評価するべきでしょう。何より課題を選ぶ、あるい…

Q.演じるまでに、いつも時間や練り込みが足りないと思うのです。

A.仕事であれ、表現であれ、人と一緒に行うものは、大体、制限があるのです。そこまでに何らかの合意を形成し、ときに妥協した上で、できるだけ最高のものをつくることが求められます。足りても足りなくとも、精一杯やるだけです。

Q.昔より今の若い人は、コミュニケーションをとるのがへたになったのですか。

A.いいえ、ただ、今の世の中、サービス業メインですから、コミュニケーションが苦手な人は社会的な弱者となりかねません。かつてのエンジニアの世界なら「沈黙は金」でよかったのですが。コミュニケーションがハイレベルに求められるようになってきたので…

Q.声は、どのようにすればどうなるかが、わかっているのですか。

A.声の世界は、こうすればこうなるといった因果関係が必ずしも成立しません。まさに複雑系の世界なのです。 ところが、今、ヴォイトレなどでは、どんどんシンプルに扱われるようになってきました。私は心配しているところです。

Q.ヴォイトレのもっとも効果的なメニュは何ですか。

A.課題だけでなく、トレーナーの能力や進め方だけでなく、スタジオから空気、場、時間、その人の全世界、生まれてから今日まで、全てがメニュに関わってくるのです。その上に、創造して、今の自分と異なる能力をもつ自分にしていくとしたら、whyと聞かれて…

Q.アナウンサーの話し方とお笑い芸人のしゃべりは、どうして違うのですか。

A.アナウンサーは、報道として、きちんと無駄なくしゃべる、論理的で定型にはまっている文章を読みあげ伝えます。たとえば、アナウンサーの話し方教室は、日本語の授業のようで、スキがありません。情報を正確に、個人的感情を入れずに、キャラを立てずに…

Q.突然の応答が苦手です。

A.そういうときは、相手のことばをくり返せばよいのです。「○○がわからないのですが」に対し「○○がわからないのですね」で受け止めます。ばからしいことのようですが、受け止めずに先に進めると、うまくいかないことが多いのです。

Q.どうしたいのかを汲み取って、メニュを考えるのですか。

A.はい。この「どうしたいのか」がはっきりしていないときや本当にそれでよいのかと思われるときに、どのようにするのかは、いつも難問です。

Q.私は音域が狭く、もっと広い音域の歌を歌いたいのですが、どうすればよいでしょうか。

A. 多くの歌は、1オクターブ半以内なので、キーにこだわらなければ、大丈夫なのではと思いますが、まれに声域が1オクターブ足らずの人も見受けられます。そのような人は、なかなかよい声を出します。アマチュアコーラスを楽しむ人にも、よく見受けられます…

Q. 強調での表現は、日本では合わないと思いませんか。

A.確かに、プロミネンスでのメリハリ、強調は、強弱アクセントの欧米の言語にメリットが大きいと思います。しかし、日本では、演劇の練習は、まさに演劇らしく演じることを求められてきたのです。それで客がよければよいと思います。それに台本を変えられ…

Q.演劇やミュージカルのわざとらしさは、日本人の日本語だから、そうなるのですか。

A.公に使う言語表現としては、日本語と日本人の両方に問題があると思います。日常レベルでパワフルな声で対話が成立していないので、それを舞台でやると、せりふも歌も、すごく大げさになります。 しかし、このところドラマなどでは、日本人の日本語らしく…

Q.創造には対話が必要だというのは、なぜですか。

A.対話して、よりよい改良、改善を目指していくように導くのです。誰か一人の最初のものがすごいものであったとしても、何パーセントかは改良の余地があるはずです。そうして変わっていくから、創造なのです。

Q.せりふや歌詞をいつの間にか忘れてしまいます。

A.覚えるときに、ストーリーをつくったり、振りをつけたり、そのシーンを描いた絵を見たり、決まった視線で動きを捉えたり、何かとくっつけて覚えておくとよいでしょう。野外に出て、しぜんのなかで練習したり、人の顔をみながら身体に刻み込むとよいでし…

Q.同じスタジオだけで練習すると、イメージが固まりませんか。●

A.かつては、スタジオでのイマジネーションに限界を感じて、研究所でも、軽井沢などで合宿をしていました。日常が舞台から遠いような生活をしている人は、そこでの日数、24時間、集中できるからです。新鮮な空気を感じ、空や星や植物、木の匂いなどに触れ…

Q.舞台で演じるのに、いろんな実体験は必要ですか。

A.今、関心のあることから学んでいくことです。その現場へ行って体験することはよいことです。生活にリンクしないと、ものにはなりにくいと思います。いろんなところでいろんな体験をするにこしたことはありませんが、一つの体験から多くを学べることがよ…

Q.人の演技は、ロボットで置き換えられますか。

A.演技だけではなく、ことば、歌についても、かなりの部分は、形としては、CPUで制御された動きで代用できていくと思います。いや、機能的な部分においては、そこを特化したロボットには勝てないでしょう。ただ、演技の表現力については、未知数です。

Q.AIになると、人の歌やせりふは不要ですか。

A.楽器の演奏で考えるのなら、AIでも、ほぼ代用できます。ただし、人間らしさというのを完全でないこととしてみると今は計算できません。やがて、それも組み込めると思いますが、場を読んで無駄や冗長をもたらすのは、人間の方がうまいと思います。つまり…