29.ブレスヴォイストレーニングメソッド
A. 私はイメージ言語と呼んでいますが、本当にあるとかないということではなく、多くの人が何かを習得するときに、感じるものです。それによって身体をより早く合理的に使いこなしたり、指導が効果的になされたりするためのものです。科学的とか解剖学的に…
A.私は確かに、こういう表現を使うことがあります。これまでの歌声でよければ、それでいいわけですから、そうでない人に対して、ゼロから作っていく、というか声を鍛えて変えていくのです。ビフォーアフターで、どのぐらい違うか、人によっては、大きく変…
A.呼吸は、最も大きな問題であるにもかかわらず、あまり意識できていないことが多いです。 私のレッスンでも、2年くらいで、呼吸の力は誰でもトレーニングすれば、どんどん伸びるのですが、レッスンをやめると浅くなります。 それに値するだけのステージ、…
A.これもイメージと実際とはかけ離れています。イメージとしては、全身にできるだけ容量たっぷり入るようにということです。ブレスが弱いと、充分に空気も吸わないで、声を出すことになり、それではうまくいきません。
A. 喉の共鳴というイメージをすると、首の前、喉頭の下の辺がチリチリしてきます。これを続けていくと咳き込んだり、喉を痛めたりします。そこを鳴らしてはいけないのです。 イメージでは、胸の共鳴と捉えます。理想的な状態では、それが頭声の共鳴に通じて…
A. 硬起音というのはハードアタック、つまり声門を強く締めて、息を強く吐くことによって、声にすることです。ですから、ハ行、特に、ハが、やりやすいわけです。 これを、声の出ない人に急に行わせると、胸式で絞り出すような声になり、喉を絞める人もいま…
A. 何事も使い方次第です。どんなメニューである。でも、使い方が悪ければ、喉に悪いです。本番で「はい」と大きな声で叫べといわれ、何回もやり直しをされたらどうなるのでしょう。プロでそのぐらいのことができない人はいません。 こういうのは、特殊メニ…
A.マリアというのは、maria、つまりハミングのm(nmu)から母音のa、rは特に正しい発音のrでなくてもよいです。r―i、iを入れてi―a、aで収めます。難しければmaiaとかma―でもかまいません。マリアという名前と関係なく、でも切って、マリア マリア マリア マ…
A.音声は、声の中でも意味をもつ声というように使っています。([E:#x266F])
A.私のレッスンでも同じです。 なぜなら、本は一般的に述べたもの、しかも以前に印刷したもの、レッスンは個人別に対して、今みているのですから、「どちらが」と迷うことさえおかしいのです。もちろん本の内容に照らして、疑問があれば説明いたします。(…
A.早く楽に簡単に人並みにできる、あるいは人よりも少し上達できるというのと、遅く楽でなくとも苦労しつつも、明らかに常人とは違うレベルにできるというのは、結果からみてのことですが、方向性も順番ややり方も全く違うことが少なくないのです。 目標が…
A.私のところでは、過度に発音、滑舌を重視していません。発声から考えると発音は後の位置づけです。それでも、実践的に考えるのなら、口をはっきり開けた方がビジュアルの助けも加わり、新人としては早く通用します。大学生でTVに出る女子アナなどが、…
A.例えば、いくつかのフレーズを10~15秒(歌のフレーズでもよい)を2、3回見せていただければわかります。そこにどういう条件があるのかを述べますと、 1.今ここで、声で示すことに日頃の充分な準備ができていること、つまり、そういう体と感覚を獲得…
A.トレーニングというのは、もともとふしぜんに無理なことを行うことです。同じ日本人でも20年生きて、歌い手や役者に耐えうる声を育ちの中で得てきている人と、全く使わずにきて、トレーニングが必要な人がいるのです。なかには、声を出すのに、大きく出…
A.ほとんどのトレーナーが否定するようになったのは、大声トレーニングです。特に大声で高い声を出そうとすることです。のどで無理にそういう声をつくった人のなかには、ポリープになったり、声をこわした人もいます。あとで脱力したやり方を知って、自分…
A.さらに、それぞれの育ちがあり、その上でもっともそれを活かせる使い方があるのです。次の4つを一緒くたにして考えるなというです。 1.自分ののどそのものの形態 2.自分ののどの育ち (のどのもつ条件、過去歴、鍛えられ度) 3.自分ののどの今の…
A.本当はありません。発声法(方法論)の正誤でなく、目的によるトレーニングの重点の違いにすぎないのです。どんな方法でも、どう使うかが大切だということです。 私は正誤の議論をしたいのではありません。日本の、特に浅い声の歌手、役者、トレーナーに…
A.のどのところで出している声をのどの奥をあけて共鳴を集めるのに、鼻やほお骨、ひたい、眉間、頭のてっぺんまで、つまり上の方へ持っていくのに、いろんな共鳴の体感イメージがあります。縦の線上というイメージで考えてみましょう。(顔の表面でも、の…
A.胸声部の方も高いのと同じで、縦の線上でイメージしていきます。のどから下の方へ胸の真ん中あたりに出口を感じます。のどが離れにくいので、頭の方へのひびきを一度取り除くのもよいでしょう。首から上では音をとらないという感じにするのです。下の1…
A.低いところでは、のどの開きをキープするために、軟口蓋を感じる(Ga行)を私は使っています。(共通QAの「のど声」参照)尚、声帯を鍛えるという考えの人には、アナウンサー、役者、声楽家の一部(イタリア系)で、確かな音源として、息を強い声に…
A.胸声に、頭声も加えて全体像としてわかりやすくしました。今のポピュラーのヴォイトレというのは、高い声で出す、そのためにのど声を回避します。のど声ゾーンを避け、のどをあけ、頭の方へひびきをもってきます。顔面や鼻筋、みけんや口の奥とかに集め…
A.真似でなく、もっともその人らしい、つまりオリジナルな声にオリジナルな歌い方の上に、その人のオリジナルな世界が出てくる、それゆえ、それは誰にも完成度において真似しても追随できないというのが、理想です。欧米では、オリジナルの基礎の上に成立…
A.大きく分けてヴォイトレには、a 声だけをみる、b 表現、作品(歌やせりふ、全身)から声をみると2つあります。もちろん、一人のトレーナーに両方が含まれることもあります。私はaの立場で、声だけをみたかったのに、仕事がプロデューサ-とプロをみると…
A.ブレスヴォイストレーニングは、声楽でなく、基本中の基本という意味でのクラシックです。出力の仕方によって、オペラでも演歌でもポップスでも邦楽でも、役者、噺家、そして日常にも応用できる、そういう基礎的な声づくりのことです。 たとえていうと、…
A.伝わる可能性はあるでしょう。しかし、ステージでは、それをTPOに関わらず使い切れなくてはいけないのです。私が求めるのは、百発百中使い切れ、そして、百回に一回ほどは魔法か奇跡が、声によってもたらされるレベルです。(♭)
A.最終的には、自分の豊かなイメージにそって、丁寧に繊細に扱える声ということになります。その条件として、体でコントロールできていることになります。動かない体は、最初は邪魔しますが、やがて動くようになると、声を支えます。この辺は他の分野と全…
A.私は、オリジナルの体の使い方と考えています。声楽には、歌唱とは別に、すべての発声基礎に純化したものがあると思っています。クラシック特有の高い声や大きく太い声、ひびく声は、確かに声楽をやって初めて身につくものでしょう。しかし、残念なこと…
A.よくある質問ですが、違うのか同じなのかというにも、そもそもどのくらいの差を「違う」とするのか、「同じ」とはどこまで等しければよいのかさえ、はっきりしないのに、言えることではありませんね。日本人は、正誤問題が好きで、白黒をつけたがります…
A.海外との差がわかりやすいミュージカル俳優を見てみましょう。本来は、個人別にみていくべきものですが、大まかな分け方をしてみますと、日本の場合、どうも声楽出身者と役者出身者にくっきりと分けられてしまうということです。 前者は、声が伸びやかで…
A.誰が思い浮ぶでしょうか。私は、一時代前の役者の声となるのです。時代劇俳優やアクションスターによい声の使い手が多かったように思います。歌手の声でも印象に残るのは、独自の音色のあった1970年代くらいまででしょうか。(♭)