発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Q2060.ミスにこだわっていつもくずれます。

A.テクニック思考の歌手になればなるほど、練習やパフォーマンスを完璧なものにしようとしがちで、それができないとものすごく落ち込むものだと思います。完璧な演奏にこだわったり失敗の無いパフォーマンスにとらわれると、行っていることの良い面を見失っ…

Q2061.いろんな発声法や教え方があって迷います。

A.声のために良いかもしれないものは何でもやってみる、という気持ちで勉強したほうがいいと思います。先生から教わったものをきちっとやる、と思ったらあなたの可能性はとても小さくなる気がします。なぜかというと、発声というものは発声法マニュアルを完…

Q2058.野心に翻弄されます。どう考えればよいですか。

A.野心が強いことは、若い頃にはとてもパワーになるものだと思います。しかし、世代を超えて人から愛されるアーティストとは、人に対する温かさ、優しさ、それを音楽で伝えられる人だと思います。攻撃的な曲を書くな歌うなという意味では全く無く、プライベ…

Q2059.頑張ろうとすると集中できません。

A.集中力が高いとは、がむしゃらに努力することとは少し違います。もっている能力を一段と引き出すための集中した力が高い、ということだと思います。まずは目線を、一点に集中してみてください。つまり、視野を狭めて努力する対象に的を絞るのです。目線を…

Q2056.声楽の明るい声はどのように出すのですか。

A.骨格や声帯のサイズ、甲状軟骨の形状や位置によって、人の音色の明るい暗いは違いがあるものでもあります。明るい声の人が暗い声の人を真似しようとすると、上記の発声法を悪い方向でイジルことになるので、不自然な声を作る原因となります。逆に暗い音色…

Q2057.ステージでは、どこをみればよいか迷います。また、どこに集中すればよいのですか。

A.オペラ演技をするという上での話しですが、私が気をつけていることがあります。ステージでは、基本的に目線を水平方向よりもやや上に設定して、なるべく動かさないようにしています。演技する上でも、自分で動かす点を決めておいて、身体の方向を変えなが…

Q2054.母音の唱法を教えてください。

A.発声する時は、母音の形を作ってから息と共に声を出し、出しながら次の母音にいくときは形を徐々に次の母音に形作っていって下さい。私は、母音を次へ次へ滑らせるように、と表現しています。これはレガート唱法の基本中の基本です。一番良くないのは、次…

Q2055.オペラっぽい声を出したのによくないといわれました。

A.レッスンで、良くある間違った認識の「オペラっぽい声」を出せば先生はOKをだす、ということは決してありません。発音は明るく言葉がはっきりと聞こえなければいけません。ルチアーノ・パヴァロッティの明るい発音を参考にしてみてください。顔のアップ…

Q2052.レッスンで基本の話がありましたが、基本の部分がどれなのか迷っています。基本の部分を簡単に教えて頂けますでしょうか。

A.喉の奥からおへそまでの道をいつもあけておくこと。助骨をいつも広く保っておくこと。息の流れをとめないこと。口の開け方、下あごが前にでないこと。(♭∀)

Q2053.息や声をお腹で支えるとはどんな感じの事ですか?

A.お腹で、という考え方はしていません。体全体で、と考えています。胸なども大切な部位です。息をもらさず、止めず、効率よく空気が使えている感覚です。(♭∀)

Q2050.特にトレーニングでは、インプットとアウトプットではどちらを重視するべきでしょうか。

A.両方大事です。見ること、聞くこと、学ぶこと、読むこと、これらでインプット。歌うこと、表現すること、気持ちを出すことでアウトプットしていく。どちらも大切です。(♭∞)

Q2051.どんな曲も解釈が必要なのでしょうか。

A.歌詞がついていない、音符だけの曲を歌う時だって、歌詞がついている曲と同様に考えて歌わなければならない。音符を楽器で歌わせる時はいろいろ考えるけれど、人が歌う時は何もしなくていいわけじゃない。身近な教材として、コンコーネを見て欲しい。あち…

Q2048.昔のCDの買い方はとりあえず好きなアーティストがCDをリリースしたら、買うというものであった気がしますが、最近ではアーティストは関係なく良い楽曲が出たら買うといったものである気がします。私は我々CDを買う人がアーティストを育てていくという流れが最近ではないのであまり好きではないのですが、どのようにお考えでしょうか。

A.現在では昔に比べCDは売れなくなっていると思いますが、CDを買う側がアーティストを育てるということはありますね。しかし、いろいろなアーティストを聞くことで、歌の勉強になると思います。幅広く聞いていきましょう。(♭∞)

Q2049.呼吸の練習で強く息を吐ききったあと、勢いよくお腹を膨らませて息を吸うトレーニングについてですが、吸うときも吐く時もなるべく丹田のあたりから吐くようにした方がよいのでしょうか。(そのようにするとお腹が余り勢いよく膨らまなくなってしまいます)。

A.意識は常に丹田ですが、腹筋を固めないようにしましょう。息をとりこむときは、丹田を意識しつつも、一瞬リラックスしてお腹まわりの筋肉の力を抜き、取り込むことです。(♭∞)

Q2046.発声のための体を変えるとは、大まかにどういうことですか。

A.声を出すときに体にまかせられるようになるということです。頭で考えたとおりに体を動かそうとせず、体が先に動くよう、頭(焦りや否定)を先行させないよう努力することです。簡単なことではないです。(♯§)A.筋力トレーニングと最初は考えないで、バ…

Q2047.出したい声のイメージが変わるだけで、声そのものも大きく変わるのでしょうか。

A.イメージは大切です。イメージが変われば、声も変わります。イメージ+体を大切にしていきましょう。体から、しっかりとした強い息を吐いていきましょう。そして、小さい声をあまり意識しすぎないでください。ボリュームはあまり考えず、腹からしっかりと…

Q2044.共鳴が上手く響くような体になれば、喉声は解消されていくでしょうか。

A.響くような体になれば、一般的に喉声はなおります。(♯§)A.解消にむかいますが、喉で息をせきとめる癖も直さないといけません。(♭∀)

Q2045.共鳴させるトレーニングは、まずどの部分から始めたらよいでしょうか。

A.ハミングがよいでしょうか。顔の響きのポイントをつかめば、しぜんと喉がリラックスできるようになります。(♯§)A.まず、胸に響きがあって、それから頭だと思います。ただし、息は常に首から上に通過させなくてはなりません。胸におさえつけると、高音…

Q2042.発声する上で一番に重要視している軸は何ですか。

A.体のラインをまっすぐにすること。呼吸を深く、口の先までしっかり流すこと。助骨を常に広げておくこと。この3点です。(♭∀)A.息と響きです。いいかえれば、出発点と出口でしょうか。(♯§)

Q2043.正しい発声法が身につけば、声質は変化していくのでしょうか。

A.その人のはじめた時点でのクセにもよります。もともとの声質自体はそれほど変わりません。(♭∀)A.もともと持っている声を変えることはできませんが、発声法がよくなれば聞いていて心地よい声になってきますし、曲をより表現しやすくなります。(♯§)

Q2040.合唱団に入っているソプラノです。指揮者の方から、「君の声は、僕らの間で言う2キロヘルツの声だね」と言われました。合唱団の中でも、特にキンと高音が立った感じで私の声だけ際立ってしまいます。それがいいのか悪いのか、ずっと悩んでいます。指揮者からは、悪いということは言われたことはありません。響きすぎる声は、合唱にとってよくないのでしょうか。

A.2キロヘルツというのは、特定の音の高さを表すもので、お年寄りにも良く聞こえる音の高さだそうです。それをもじって、良く聞こえる声のことを「2キロヘルツの声」と言うのでしょう。「合唱にとって、キンと響き過ぎる声はよくないのか?」それは、曲に…

Q2041.本を声を出して読んでいると、口の中につばが良くたまるんですが、何か関係があるんですか。

A.もっと練習をして安定してくればしぜんな形になってくると思います。つばとの関係性については、よくわかりません。(♭∞)A.口の中が乾燥しないように絶えず出ている唾液が食道に流れていくタイミングを失って、口にたまるのだと思います。私もそうなうる…

Q2038.ヴォイストレーニングを二週間に一度受けているのですが、どうしても歌っているときに上あごに力が入ってしまいます。しかも、無意識に入っていたりと、クセになっているようなのです。どうしたらいいか教えて下さい。

A.習っているのなら、そのトレーナーに聞いてみてください。実際にみてみないと、詳しいところはアドバイスできない問題です。とても基本的で大切なことなので、トレーナーはわかっていると思います。それで、無理ならば、いらしてください。

Q2039.時間があれば練習しているのですが、長い音が出せません。30秒間続けて声が出せません。どうやったら出るようになりますか。

A.呼吸や発声の問題もあるので、こういう問題はきちんとみないとアドバイスしかねます。(とらえようによっては間違ったアドバイスになりかねません)

Q2036.低音部では譜面どおりの音をピアノの音に合わせ歌えるのはなぜですか。一オクターブ高く弾いても、同じに弾いても歌えそうです。

A.どちらも歌えます。1オクターブ分、そっくり移調してしまうからです。

Q2037.低音部ではどちらでも歌えるとしたら、どちらで歌った方が良いでしょうか。

A.声域ということなら男性では発声にムリのない1オクターブ下となります。無意識にそうなるものです。

Q2034.男性は女性より(ピアノより)一オクターブ低いといいますが、発声可能な全音域についていえますか。

A.基本的なことなので、指揮者の方に教えていただくとよいと存じますが、簡単にいうと、一般的にそういえるということです。実際は個人差があり、必ずしも男女ということでくくれません。

Q2035.コーラスでは低音部はピアノと同じ音(譜面どおりの音を)を出す事を指示してるのですか。男性用ポピュラーの譜面などは、「便宜上ボーカルは一オクターブ高く書いてありますと」と注意書きがあります。

A.男性は、ピアノの音の1オクターブ下をだしています。どちらも歌えます。

Q2032.裏声と地声の移行がスムーズに行えるようになっても、わざと裏返してスムーズじゃなくするような歌い方は、以前と同じようにできるものでしょうか。

A.裏声と地声は発声のメカニズムが違うのですが、声楽では、音質の統一を目指しています。声を裏返した効果はおのずと出てくるもので、それ以上に目立たせるのは不自然に思います。コントロール力の完全さと使い分けの問題は別のことで、よりすぐれた技術(…

Q2033.個人的に表現力をつけるためには、抑揚やイントネーション、強弱などを巧みに使い分ける技術的な面と心から伝えたい気持ちになる面の二つの面を豊かにする必要があると思います。前者は頭で考える、後者は心で感じるというある程度相反するものであると私は思います。どのようにして一致させていったらよいでしょうか。

A.最初は徹底して考えて、その後、忘れてください。