発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Q2668..英語の発音のいい練習方法はありますか。

A.英会話として勉強していくという方法もありますが、会話ではなく、歌に生かしていきたいのならば、原曲をじっくり聞き込むことをお勧めします。録音は古めの方がいいかもしれません。古いレコーディングの方が、ボーカルが聞きやすく、参考にしやすいの…

Q2669.サビの高音部を歌う際に、裏返ったり、かすれたりすることを怖がって、思い切り歌うことができません。何かトレーニング方法はありますか。

A.まずは中音域を安定させること。またフレーズを点でとらえるのではなく、線でとらえて、流れを意識していくことが大事です。そして裏返ったり、かすれたりすることを大した問題ではないと考えることです。そういった細かいことを気にするのではなく、思…

Q2666.はっきり読もうとすると、発声が悪くなってしまいます。また発声よく読むと、ことばがボヤけてしまいます。

A.発声と発音の練習を分けてやっていきましょう。発声練習の際は、発声にこだわり、いい声を出すことに集中していきます。発音練習の際は、はっきり読むこと、滑舌よく読むことに集中していきます。そして徐々に同時にできるようにしていきましょう。

Q2667.母音での発声ではいいのですが、子音をつけて日本語でしゃべると、ひびきが浅くなってしまいます。

A.日本語すべてを深いひびきの声で発音することは難しいことですが、練習していくうちに慣れてくると思います。まずは母音での発声「アイウエオ アエイオウ等」をもっと体に入れていきましょう。頭で考えるのではなく、体に、のどに思い込ませていくのです…

Q2664.「体全体で声を出す」はどういう意味ですか。

A.技術的な面では、お腹の深いポジションまで息を取り込んで、体全体で声を出していくことです。しっかりとした腹式呼吸ができ、お腹から声が出せれば、深く大きい声が出てきます。また「体全体で声を出す」ということば通りに、体全体をひびかせて、体を…

Q2665.声を出していると、肩や胸に力が入ってきてしまいます。リラックスするためにはどうしたらいいのでしょうか。

A.現段階では、上半身に力が入って、上半身から声を無理やり出そうとしている状態です。そのために、肩や胸に力が入ってしまうのです。お腹中心で声を出すトレーニングを行なっていくことです。そこで腹式呼吸を身につけて、上半身ではなく、下半身から声…

Q2662.発声練習をしていけば、いい声になるのでしょうか。いい声とは。

A.いい声にするために発声練習をしていきます。しかし発声的にいい声だからといって、「いい声」とは限りません。いい声とは、もちろん発声的にいい声も含みますが、その上で、伝わる声、気持ちの乗った声でなければならないのです。発声練習で基礎的な声…

Q2663.深い声、太い声、強い声が参考になる歌手のCDはありますか。

A.洋楽をお勧めします。また現代のものではなく、50年代60年代のものをお勧めします。最近のものも聞いてもらって構いませんが、ミキシングをしたり、編集をしたりして、もともとのボーカリストの声自体が聞きにくくなっています。それに比べ、50年…

Q2660.日本語の歌と外国語の歌を聞いていると、体への反応が違うように思います。

A.外国語の歌を聞いているときのほうが、体がひびいてくるのではないでしょうか。もちろん日本人の方でも、外国人の方のように、いい声をしていている方もいますが、外国人の方で、一流の方は、声自体もすごいものがあります。CDであっても、そういった…

Q2661.自分の声を鍛えるためには、いい声を聴いたほうがいいのですか。

A.もちろん一流のものを聞いていきましょう。一流のものを聞いて、その声を自分の耳に焼き付けます。これは何度も聞いていくうちに、耳に、そして体に入ってきます。このように水準の高い基準を作るために、一流のものを聞いていきましょう。そしてこの基…

Q2658.発声に関して、抽象的な説明ではなく、この部分を動かしてほしいとか、ここを使ってほしいとか具体的に説明をしてほしいのですが。

A.具体的に説明はできますが、だからといって、その部分を確実に動かすことができるのかというと、そんな簡単ではありません。例えば、「肺の下にある横隔膜を下に下げてください」といわれて、下げることができますか。なかなか難しいのではないでしょう…

Q2659.音楽的日本語とは。

A.日本語の発音上、すべてを深い声のまま発音できないことばもあります。しかし練習しだいでは、すべてを深い声のまましゃべることもできると思います。「アイウエオ」の5つの母音を同じ、深いひびきになるように練習していきましょう。浅いひびきになり…

Q2656.息を吐くとき、「お腹を張って支える」ということをいわれるのですが、どういう意味でしょうか。お腹をへこませないということですか。

A.まずお腹に息を取り込んでいきます。そしてお腹から息を吐いていきます。このとき、気をつけたいことは、お腹を押して息を吐かないことです。お腹を意図的に押してしまうと、余分な息がもれてしまいます。お腹を押せば勢いのある息は吐けるのですが、も…

Q2657.大きな声を出すと、のどや顔が痛くなってしまいます。正しい出し方を教えてください。

A.のどや顔が痛くなるのはよくありません。力が入りすぎています。もっとリラックスしましょう。のどや顔を中心にするのではなく、お腹を中心に声を出していきましょう。のどを含めた上半身をリラックスさせて、お腹の底から声を出していきます。人によっ…

Q2654.声を大きくしたほうが気持ちが乗りやすいのでしょうか。また小さな声ではどうでしょうか。

A.ある程度、声が大きいほうが気持ちも出やすいと思います。しかし声が大きいだけで、気持ちのこもっていない声というのもあるのです。声が大きく気持ちも大きいというのが理想です。しかし表現によっては、いつもいつも大きな声だけではだめなのです。抑…

Q2655.のどの力を抜くためにはどうしたらいいのでしょうか。

A.声はのどから出すのですが、のど中心では、負担がかかりすぎてしまい、のども痛めやすく、表現も一本調子になってしまいます。お腹から声を出すイメージや、声を遠くへ飛ばすイメージなど用いて、できるだけのどから離れた部分を意識して声を出していき…

Q2652.声がかたいと感じるときの原因はなんでしょうか。

A.体調や心境も影響することもあると思いますが、声がかたいと感じるときは、のどに負担がかかっているときです。のどをリラックスさせ、体から声を出していきましょう。また上半身の力みが、のどの力みになってしまうこともあります。胸、肩、首をリラッ…

Q2653.声を出す際に、距離感は意識しますか。

A.相手との距離感・・・自分の中だけで完結していたのでは、声を届けることはできません。相手をイメージし、(実際に相手がいるのであれば、その相手に向かって)声を出していきます。相手との距離感を感じることで、リアルなことばになってくるのです。…

Q2650.「のどを開ける」とは、どういうことなのか。

A.のどの奥を開けることで、口の中の容量が大きくなります(口を縦に開けることでも大きくなります)。口の中の容量が大きくなることで、ひびきがよくなるのです。口の中がひびけば、頭もひびき、体もひびいてくるのです。 無理やり開けるのではなく、軽く…

Q2651.口を縦に開けてくださいといわれるのですが、開け方についてアドバイスをください。

A.最終的には口をパクパクと開けすぎるのは、発音が不明瞭になってしまったり、息の効率が悪くなってしまうのでよくないのですが、段階的に練習を進めていく上で、口を開けることも大切になってきます。「表面に口が閉じていて、口の中も開いていない」→「…

Q2648.のどが硬くなってしまいます。ケアする方法を教えてください。

A.のどに力が入ってしまっています。声を出しながら、のどをリラックスさせる方法と、単純にマッサージする方法(医学的に)がありますが、ここでは、声を出しながら、のどをリラックスさせる方法を説明していきます。 まず長時間声を出していると、それを…

Q2649.英語で歌の練習をしていると、日本語で歌っているときより、腰周りがきつく感じられるのですが、大丈夫でしょうか。

A.大丈夫です。普段よりもしっかり体を使って声を出している証拠だと思います。腰周りが痛くなったり、みぞおちが痛くなったりしたら、力の入れすぎでよくないと思うのですが、きついぐらいでしたらトレーニングとしては正解だと思います。 また呼吸の際に…

Q2646.ブレスがうまくできません。たくさん吸えなかったり、間に合わなかったりします。どのような練習をすれば改善されますか。

A.まずブレスポイントを歌詞を覚えるように覚えてしまうことです。そのポイントに来たら、必ずブレスをするようにしていくことです。楽譜であっても、台本であっても、大きく「V」という文字を書き込んで、目に焼きつけていきましょう。そしてそのポイン…

Q2647.のどは鍛えられますか。

A.基本的に、のど自体を鍛えることはできませんが、のどのまわりの筋肉や、呼吸器官を鍛えることで、のどを補助して、強化することはできます。また長時間歌ったり、悪条件の中で歌うということを繰り返していくうちに、その状況に慣れて、のどが鍛えられ…

Q2644.歌っているとブレスが足りなくなり、どこで息をしていいのかわからなくなってしまいます。体力のなさが原因なのでしょうか。

A.まずは理性的にブレスをする場所を把握し、そのポイントで必ずブレスできるようにしていくことです。ブレスポイントは楽譜の一部として覚えてしまうことです。また確実にそのブレスポイントを意識して、息を取り込んでいくことで、歌い続けていっても苦…

Q2645.のどがカラカラになってしまいます。原因は何でしょうか。

A.そのときの体調、または環境によって乾燥していたりと、原因はあるかと思います。これらの原因に対しては、そのつど適切に対処していきましょう。体調管理はもちろんのこと、のどを潤すために、のど飴をなめたり、水分補給をするなりして、のどを乾燥か…

Q2462.息吐きの練習の際にも、何かイメージを持って行なった方がいいのでしょうか。

A.そうですね。息吐きの練習では、声を出しているときのイメージをそのまま生かしていきましょう。お腹から息を吐き出していき、体の中心を通って、遠くへ伸びていく。こういったイメージをもって、息吐き練習をしていきましょう。 息吐きの段階で、そのイ…

Q2643.立った状態での腹式呼吸は比較的簡単にできるのですが、座った状態になると、うまくお腹に息を取り込むことができません。どうしたらいいのでしょうか。

A.まずはリラックスした寝た状態で呼吸を繰り返していきます。そしてその呼吸に慣れることです。この基本の形を身につけてしまえば、座った状態でも立った状態でも、同じように腹式呼吸ができるはずです。もし立った状態がやりやすいのであれば、立った状…

Q2640.息を吸うときは、口から鼻から、どちらがいいのでしょうか。

A.鼻から吸うほうがたくさん取り込めるという方もいますが、どちらでも構わないと思います。鼻からは難しいという方は口からでも構いません。あまり意識しすぎないで、自分に合ったほうで吸っていきましょう。 また「吸う」という意識ではなく、お腹に取り…

Q2641.息を吐いているとき、背中が痛くなってしまいます。正しいのでしょうか。

A.背中に力を入れすぎです。息を吐くときは自然な状態をキープしましょう。背中の筋肉を直接使っているのだと思います。もっと背中はリラックスさせて、お腹に集中していきましょう。また息を吸うときは、背中まで息を取り込みたいのですが、これはあくま…