2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
A.まずは、ハミングなどの練習をして声を集める練習をします。ハミングが少し喉に詰まったりして歌いにくい人は、イの母音やエ母音など比較的声の響きが集まりやすい母音を使いましょう。そのときに、マ行を使うと、鼻にかかる母音になるので、より声が集…
A.腹式呼吸を強化することと、響きのポジションを掴むことが大事です。この、どちらかだけでも、高音は成り立たちません。腹式呼吸の強化にはいろいろあります。例を挙げると、お腹に息をためる練習。みぞおちと、おへその間に、左手をおきます。そして、…
A.男性の場合、中音から高音への移行をスムーズに行うためには、テノールはミ、ファ、#ファ、ソ辺りの音域、バリトンは#ド、レ、#レの音域の充実がとても重要です。この音域は声楽的な用語でパッサッジョといいます。この音域をスムーズに通るためにジ…
A.高音発声にも、いくつかの種類・選択肢があります。高音域発声を主としない低音域の得意な歌手が、ここぞというときに出す高音は、迫力を重視した一発勝負的なものも多く、安定して出せても、それは基本的にがんばっている様子がうかがえないと、聴衆は…
A.高音発声は、男性歌手と女性歌手によって多少異なります。男性歌手の場合は、アクートというテクニックを身につける必要があります。ミックスヴォイスでは、声門閉鎖筋が不充分にしか働かず、何年も何十年も歌い続けることにとてもリスクが伴うからです…
A.腹式呼吸ができ、体から声を出すことができた上でという前提ですが、高音発声においては力ずくではなく、ある程度リラックスさせていくことも大事になってきます。またひびきを優先させていきます。 たとえば声のイメージとしては、ひびきを顔や頭の上に…
A.これはヴォイストーレニングをする、しないにかかわらず誰にとっても大切なことですね。 規則正しい生活を身につけることが、まず健康への第一歩。 充分な睡眠時間と一日三回の食事、そして適度な運動が人間には必要です。 また、声を使う職業の人の喫煙…
A.シンガーにとって、ヴォイストレーニングは欠かせないものです。一流のシンガーや声楽家になったからと言って安心し、「もう自分は十分出来ている」、なんて思ってはいけません。 レッスンに終わりはないのです。 バレエダンサーは一流のプリンシパル、…
A.ものにもよりますが、シンプルに自分の語感で語ることでしょう。 表現者を目指す方々が皆陥りがちになるのは、先ず声色やテンポ、強弱、ウィスパーなど声のテクニックで表現しようとすることです。 テクニックだけの読み物は、「読み方が上手だな」とい…
A.「お腹で息をとる」「鼻からとる」などとよく言われますが、あまり意識しない方がいいと私は思います。 「息は勝手に入ってくる」ので、過剰に腹式を意識するとかえって上半身や首周りに力みが入ってしまい、息も浅く、発生時にも力んだ声になりやすい場…
A.各、市町村区などで個別、または自治体で行なっているオペラのことです。今日本の現状でプロ団体といえるオペラ団体は新国立劇場、東京二期会、藤原歌劇団、東京室内歌劇場、東京オペラプロデュース、位でしょうか。有名な市民オペラになると横浜シティ…
A.私のレッスンの場合を書かせていただきます。私のレッスンでは主に良い声を作るというよりも生徒がもっている声を鍛えるということに集中してレッスンしています。ですからカラオケ教室用のようなレッスンにはなりません。むしろもっと地味なレッスンで…
A.私の考え方としては基本的にトレーニングは毎日行なうべきだと考えています。本番前やある程度のベテランの方なら話は別ですが若いときほどしっかりと歌う癖をつけるべきだとかんがえています。しかしやりすぎて逆にオーバーワークしてしまう人もいるの…
A.まずはトレーニングを欠かさないことです。トレーニングを怠けたりさぼったりすると声は突然運動してくれなくなります。そしてまずは充実した中音域をしっかりときたえることです。安定した中音域なくしてその下の低音も高音もありえないと思っていただ…
A.日本語で声楽曲を歌う際どうやって勉強するかという一例をのせてみようと思います。私の考えではイタリア語でも日本語でもとにかく母音がしっかりひびいていないとお客様には声が行かないと思うのです。 そうかんがえるとまずはしっかりとした母音唱法で…
A.ヴェルディ作曲「椿姫」の上演で、いかにイタリア語が歌いやすいことばかを痛感させられる毎日をすごしています。 暗譜の面に関しても違うことばを覚えたことばに置き換えるのは大変な作業です。イタリア語は母音のことばなのではっきりと母音を歌うこと…
A.いろんなオペラ歌手の録画を見ているとそれぞれで違うことに気がつきます。たとえばレオ・ヌッチなどはパッサッジョから高音にかけて舌が縦にあがります。まさに垂直といった感じです。しかし国立音楽大学の小林一男教授などは舌が前にでてきます。どの…
A.初期段階としては声を落としすぎないほうがよいでしょう。時間を短く休憩を多く取りながらもフルヴォイスでトレーニングされたほうが良いと思います。まずはフルヴォイスでしっかりと身体を使うことを覚えてからでないと小さい音はつかいものになりませ…
A.基本的には喋るポジションを常に意識するのが良いと思いますが前にだすためには口腔の奥も意識しないといけません。空間のせまいこえは浅く聴こえてしまいそれは声を前にだすとは全く違うものになってしまいます。奥を開いた声はとても楽にでるはずです…
A.「各声種別で歌っている間何を考えているか?」ということですが、以下のように表現する人がいたようです。真面目な話ではないで気楽に読んでください。 バスは、休暇の釣りの事を考え バリトンは、歌っているときに発声のことを考え メゾソプラノは、バ…
A.明るい(キアーロ)な声と暗い(スクーロ)な声の見極めは非常に重要です。ただしこれがそのまま軽い声か重い声かの判別にはつながらないです。ヴェルディを歌う声はスクーロである程度の重みが必要です。オペラのドニゼッティやベッリーニなど、どの声…
A.それはブレスの問題だと思います。ブレスがうまきいけば、ほとんどの問題は解決します。 あとの問題はほんとうに微々たることの積み重ねで、この微々たることに教師の個性が現れることでしょうが、実際のところ、呼吸法に比べればどうでもいいことです。…
A.ウ母音での発声の効果についてです。キャスリーン・マッカーラ(メトロポリタン劇場の元専属歌手)がいうに、それまで彼女は高音は額にひびきを集めると教わっていたのに対し、ウ母音で喉に緊張を与える歌い方を教わって声が飛躍的伸びたとのこと。ウ母…
A.歌っているとき、ちょっと鼻の状態を鏡で見て下さい。鼻の穴が開いてますか?開いていない人はこの後のことをよく聞いてください。発声時に重要な共鳴器官として鼻の穴も入ります。日本人はとにかく鼻が低い人種ですので、欧米人に比べて鼻の穴の容積が…
A.ヴォイストレーニングをして、発声について研究している人のほとんどは、良い声を出した時の耳に残る確かな感覚が知りたいと思います。しかし、確かな分かりやすく頼りになる感覚を持った時は、大体偏った変な声です。良い声を出した時が、最も頼りない…
A.パッサージョではキューゾして歌わねばならないですが、キューゾ(閉じて歌う)のニュアンスややり方が分らなければ、それが元ですべてのバランスが崩れてきます。逆に、下腹に息を落とし、胸郭が窄まっているタイプの歌手は、パッサージョでキューゾ(…
A.すぐに喉が上がる人や、首が逃げて声が浅くなる人には、一時的な効果があります。あくまで一時的なです。顎を開けて、手で押さえて固定するやり方ですが、このやり方の難点は、やはりパッサージョが開き過ぎてしまう事です。しかしこのやり方をいつまで…
A.アッポッジャーレとソステネーレは呼吸における支えの二つの要素ですが、この二つは本来はごくごくしぜんに結びついてますが、歌うときどういうわけかこのシステムが壊れることが多いです。アッポッジャーレ(置く、という意味)とは、上から下へのエネ…
A.声楽教師ランペルティが述べた技法としてBere la voceというのがあります。声を飲み込む、という意味で、前方にある音を口から吸い込み、その吸い込む力を使って、うなじに向かってまっすぐ歌う、という技法です。 この技法のいいところを二つ挙げると、…
A.ヴォイストレーニングを半端に学んだ人のほとんどが、喉のどこかをひっぱって声を出してまいます。声帯をうしろに、あるいは舌の付け根を下に、喉頭を下に。あるいはおなかを常に気にして横隔膜を引っ張る。そんなことは一切必要ないです。なぜこういう…