2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧
A.たとえばパッサッジョ・アクートにしても、本でわかるのはせいぜいパッサッジョの場所だけです。しかし、本質はパッサーレのしかたにあると思います。全世界の発声教育者が、あと一歩進んで、ここまで見識を深めれば歌の発声の世界は変わると思います。…
A.まずは吐くことを理解することが重要だと考えます。吐くとはつまり自然に横隔膜を上げてゆき、気持ちよく前方へ息を送っていくことです。この段階で変な癖があるひとはそのあとの課題に進めませんし、進んだところで壁にぶつかるだけのことです。このし…
A.スタッカートと、長く吐くトレーニングのどちらも行なうのがベストです。また、呼吸と発声を切り離して考えずに、呼吸のトレーニングは、声は出ていなくても体は歌っているときとほぼ同じ状態にしているのだと認識してください。長く吐くときには、コン…
A.呼吸のトレーニングでは胃の辺り、横隔膜を意識するとよいと思います。息を吸う時には横隔膜が収縮し胃の辺りが膨らむ。そしてそれを保ちながら息を吐いていきます。お腹を使うということでぎゅっと腹筋に力を入れ固めてしまうことが多く見受けられます…
A.電車に乗っているとき、扉が開いている時だけ、息を止めてみると、ブレスが長く続くようになります。もし、それがもの足りなかったら、走っている間、ずっと息を止めてみてください。また、恥骨から、息が出るイメージで、短く、スッスッス・スッスッス…
A.呼吸の重要さは意外に大きいものなので、地味でなかなか実効を感じられにくいものなのですが、健康にもプラスになるという副産物のためにも、少なくとも数年以上は地道に取り組むことが必要だと思います。 まず基本としては、呼吸全体のキャパシティ(肺…
A.呼吸のトレーニングは、とても地味なトレーニングですので、精神的にも忍耐力が必要です。また、通常よりも呼吸を大きく吸い、大きく吐くということはかなり呼吸器官自体の忍耐力が必要です。なかなかみなさん続かないトレーニングだとは思いますし、短…
A.基本は強く吐くことです。強く吐くことで、強く吐くための呼吸器官を鍛えていくのです。のど、あご、口まわり、胸はリラックスさせて、お腹から1本のパイプを通すように、息を強く吐いていきます。また遠くへ吐くイメージももってみましょう。 こうして…
A.姿勢よく立ち、両手を指先まで真っ直ぐに上に伸ばす→さらに手が上に伸びていく感じにゆっくりと胸に息を吸い(8秒)、横隔膜を下げる(下がっていると意識する)→息を吸った状態で8秒息を止める→ゆっくりと8秒で息を吐き、横隔膜を元の位置に戻す(元…
A.歌は体が楽器ですが、表面の筋肉を過度に鍛えてしまうと体が硬くなって声が出しにくくなってしまう危険があります。ですからお腹の力が足りないからと言って腹筋や背筋のトレーニングばかりを行なって割れるほどに筋肉を鍛えてしまうのはお勧めしません…
A.体のトレーニングとして有効なのは、全身運動になるものがいいです。 目に見える筋肉トレーニング(腹筋運動や腕立て伏せとかもろもろ)よりも、プールで泳いだり、ジョギングやウォーキングなどがいいと考えます。 歩くことで、骨盤の辺りの筋肉が安定…
A.歌う前に、ストレッチをします。お腹が、動かないと、いい声が出ません。ストレッチをすると、姿勢もよくなりますし、リラックスできて、余分なところに力が入りません。まず、腕を上げて、背中を伸ばします。次に、肩のストレッチです。右腕をまげて、…
A.これは目的によって変わってくるので一概に言えないものですが、生徒さんの多くに歌をよくするために腹筋をつけなければいけないという固定観念があります。そんなことありません。見せるための筋肉と実用的な筋肉とは違います。ただ単に硬いだけの筋肉…
A.もっともポピュラーなのが、全身のストレッチだろうと思います。もちろん、体全体がやわらかければ、さまざまな、発声に必要な動きに対応しやすくなるだろうことは、想像できると思いますが、さらに積極的に、呼吸関連と喉回りに取り組むことは意義があ…
A.お薦めしたいのが、スロージョグです。ゆっくりとした歩くくらいのスピードでのジョギングを30分ほど行なうことをお薦めします。これは、体の深いところにある深層筋(インナーマッスル)を鍛えるためです。インナーマッスルは、表層筋(アウターマッス…
A.体を鍛えておくことはとても大事なことです。体は楽器です。体を鍛え、整備し、声を出す楽器として扱うためには、体力は当然必要です。筋トレと有酸素運動をお勧めします。腕立て、腹筋、背筋、スクワット等の筋トレを持続的に行なっていきましょう。も…
A.もともと、トレーニングの目的が「吐く力をつけること」にあります。まずそれを念頭において下さい。 トレーニングとは、すぐにできることをするのではなく、少し負荷をかけて不自由なことをすることに意味があります。 「これをすれば~がすぐできるよ…
A.まずは楽器としての体作りをする。腹筋や背筋をしなやかにし、体のポジションは重心を低く保つ。胸郭は高めにし、胸を開き、たくさんの息が入るようにする。顔の表情筋や首筋、下あごはやわらかく保つ。その上で、深い呼吸(腹式呼吸)をする。 顔の表情…
A.それぞれが声が違うますし、目的意識が違うので難しい問題ですが、私のレッスンで共通して指導しているものは、より自然であるということです。その生徒によって一番自然な声がその生徒にとっての一番言い声であり一番鍛えるべき根本だとおもうのです。 …
A.声帯はその長さ、太さなどで響きやすい音の高さに影響します。長いと低音域が響きやすいです。ちなみに背が高い人、首が長い人は、声帯も長い傾向があります。ソプラノやテノールは首が短く、全体的に丸い印象です。バリトンやバス、低めのメゾソプラノ…
A.発声というものが、表現や音楽などから離れ、科学的な分析の光があてられる、というわけではまったくない、と思います。何というか、内臓が沸騰するような、怒りとも憎しみとも愛とも喜びともいえぬ激しい感情が、呼吸の力を生みます。りきみとはまた違…
A.歌うとき手や身体を動かしてはいけない、わけではないです。ただ手や身体を動かしてないと歌ってて苦しくなるひとは問題があります。呼吸の力が弱いか、間違ってるか、どっちかです。横隔膜に杭を打つような圧力が感じられてないかもしれません。あるい…
A.音域を広げることよりも大事なことはもちろんあるのですが、そうはいっても要望は多いです。音域を広げる方法は、それがじぶんの自然な声を広げるという意味であるなら、一個しかないです。それは高音域と中低音域との境目であるパッサッジョ(通過点)…
A.口蓋をあげる、舌を下げる、という指導もあるようですが、口蓋や舌にはあまりタッチしないほうが無難です。舌は安静状態のような柔らかく盛り上がってる状態、口蓋もやはり緊張して突っ張ってない状態をよしとすべきです。ようするに、自然な母音を発音…
A.大きな声をもっているならなおさらなのですが、パッサッジョでの声のサイズダウンを学ぶ必要があります。声のサイズは、喉頭の大きさ、声帯の長さ、体格にも関係します。軽めの歌手は、声のサイズがもともと小さいため、全音域を同じサイズに近づけるこ…
A.息をしっかり吐くが響きを身体の中に残して歌うということを忘れないようにしましょう。口の中に響きを残したまま、息をしっかり吐きながら歌うことが出来ると、とりあえず歌うときバテることはほとんどなくなります。難しいのは息をしっかり吐くと、そ…
A.「聴いたらわかる」としかいえませんが、そう言ってしまうと終わってしまうので、なんらかの理由をつけるとしたら、息が流れていない、共鳴がない、フォルテが耳障りな音である、30分以上出していると声がかれてくる、女性なら裏声へのチェンジができな…
A.「声」を聴いて喉声かどうかを判断するにあたって、人それぞれ歌い方や癖によって聴こえ方もさまざまなので判断基準を定めるのは難しいです。 一般的に喉声のときは、息をコントロールする「お腹の支え」が働いていないので息の流れがなく、結果としてフ…
A.声を不必要に喉の力を入れて発声している状態だと定義するのであれば、聞いてすぐに喉声かそうでないかの判断は難しく、ましては自己判断は難しいと思います。喉声で歌っているときほど歌っている本人には充実した良い声に聞こえていることがあるので、…
A.まずは見た目からもわかります。喉声のときには体や喉を使えていないので、喉頭(の辺り)に力が入っているのがわかります。体や喉を使えていないときは、概して体や喉が見た目的にも閉じて見えます。体が開いている状態は、まず肋骨の状態からわかりま…