発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Q2428.本番やオーディションになると、手や足が震えてしまいます。直す方法はありますか。

A.本番で緊張するということは、悪いことではありません。ある程度、緊張している状態で、集中力を高めていくことで、パフォーマンスの質がよくなるのです。しかし緊張しすぎて、手や足が震えてしまうことは、パフォーマンスに悪影響が出てしまいます。気持…

Q2429.句読点で息の流れを止めてしまいます。息の流れ、間の取り方を教えてください。

A.まずは句読点(マル、テン)を意識しないで読んでいきましょう。あくまでこの句読点は読むための記号であって、話しことばには必要ないからです。何度も読んでいくうちに、「ここのテンは必要だな」とか「ここはつなげたほうがいいな」とか、わかってきま…

Q2426.感情を込めて言ったつもりでも、まわりには伝わっていない。言い回しが悪いのでしょうか。

A.言い回し等の技術的な問題もあるかと思いますが、それ以前にリアルな気持ちになっていたのか考えてみましょう。感情を込めて言ったつもりと言っていますが、本当にその気持ちになっていますか。なんとなく雰囲気になっていませんか。表面的な浅い表現にな…

Q2427.声のボリュームがうまく調整できません。コントロールするコツはありますか。

A.質問としては、大きな声が出ないということなのか、小さな声がうまくコントロールして出せないということなのか、によって答えは違ってきます。 前者の場合は、体を鍛え、呼吸器官を鍛えていけば、結果的に息が強く吐けるようになり、声も大きくなってく…

Q2424.日常のセリフを自然にリアルに、嘘臭くなく聞こえるためにはどうしたらいいのでしょうか。

A.読むのではなく、しゃべる感覚で読むことができたら、自然に聞こえてくるはずです。しゃべる感覚というのは、字を読んでいるという感覚ではないということです。まずは何度も何度も読み込んでいきましょう。何度も読んでいるうちに、内容も理解でき、自然…

Q2425.息を強く吐こうとすると、腹筋に力が入ってしまいます。どのように練習していったらいいのでしょうか。

A.腹筋に力が入ってしまうと、たくさん息を取り込めなかったり、長く息が続かなかったりという不都合が出てきます。もちろん間接的には使われているのですが、直接固める形では使っていません。まずは腹筋を意識することなく、息を吐く練習をしていきましょ…

Q2422.普段、話す時に注意すること、意識することはなんですか。

A.普段、人と話をする際に、自分がトレーニングしたことを生かそうとして、お腹を意識したり、深いひびきを意識したりして話すということは、なかなか難しいことだと思います。コミュニケーションの現場でそれをやってしまうと、相手との意志の疎通ができな…

Q2423.なぜ姿勢がいいほうがいいのでしょうか。

A.正しい姿勢だからこそ、正しい呼吸法も身につくのです。人間は寝ている時はだれもが腹式呼吸をしています。その呼吸が自然だからです。この自然な呼吸を意識的に使えるようになるためにはトレーニングが必要ですが、トレーニングをしていくことで、自然に…

Q2420.アスリートのように鍛えたほうがいいのですか。

A.体力もないよりはあったほうがいいですし、体も鍛えていき、弱いよりは強いほうがいいのです。体力があることで、集中力も出てきて、効率のいいトレーニングもできますし、持久力的な体力があれば、長時間の練習にも耐えることができるのです。また筋力が…

Q2421.声が長く続きません。どのようなトレーニングをしたらいいのでしょうか。

A.声を出す前に、息吐きの練習をしていきましょう。息の流れの延長に、声があります。息の流れを感じ、その流れの延長で声を出していきたいのです。声が長く続かないのであれば、息も長く続かないはずです。まずは息を吐くトレーニングを集中心に行っていき…

Q2418.腹式呼吸をするためには、腹筋を鍛えたほうがいいのでしょうか。

A.腹式呼吸の腹式とは、腹筋のことではありません。基本的に腹式呼吸を鍛えるためには、息を強く吐くことです。息を強く吐くことで、呼吸器官が鍛えられ、腹式呼吸の強化になります。強く息を吐くということを基本にして、さまざまな息吐きのトレーニングを…

Q2419.口は大きく開けたほうがいいのですか。

A.何を目的に口を開けているのかにもよりますが、基本的には開けすぎるのは発音のじゃまになります。しかしトレーニングによっては、口を大きく開けることもあります。トレーニングとして開ける場合は、表面的に口を開けたいわけではなく、口の中を広げたい…

Q2416.人前だと緊張してしまい、練習通りのことができません。向いていないのでしょうか。

A.本番はだれもが緊張するものです。そして練習通りにできなくて、悩み、なんとかしようと努力していくからこそ、上達するのです。緊張はする。しかしなんとかリラックスさせて本番に臨む。その繰り返しなのです。繰り返していくうちに慣れてきて、練習でで…

Q2417.気持ちを込めているのに、表面に出てこない。

A.1)思いはリアルか。雰囲気だけになっていないか。いくら気持ちを込めていても、リアルな思いではなく、雰囲気でしゃべっていたら、気持ちは伝わりません。気持ちを込める方向をリアルな方向にしていくことです。実際に今自分がどう感じているのか、セリ…

Q2414.セリフが一本調子になってしまいます。

A.変化がつけば、一本調子ではなくなってきます。変化をつける方法を勉強していきましょう。1)息の流れを変化させる。まずは息の流れを感じてしゃべっていくことです。一つの文章を一息でしゃべっていくのです。そしてその感覚に慣れてきたら、その流れを…

Q2415.体を使って声を出すというのはどういうことですか。

A.体を使って声を出すためには、まずはのどの力を抜くことです。声を出そうとすると、必ずのどを使います。もちろん声を出すのだから、のどを使うのですが、のどを使いすぎてしまうのです。のどを使いすぎることなく、分散させていきたいのです。のどだけに…

Q2412.なぜトレーニングで、強く息を吐くのか。

A.基本的に息吐きのトレーニングでは、息を強く吐いていきます。例えば、1秒で息を吸い、5秒で息を吐くというトレーニングを繰り返す際も、その5秒は強く息を吐いていきます。強く息を吐くことで、呼吸のための筋トレになるのです。呼吸器官が鍛えられる…

Q2413.表情がないと言われます。表情をつけるためにはどうしたらよいのでしょうか。

A.「表情を鍛える」まずは表情を豊かにするために、顔のトレーニングをしましょう。顔の表情を自由に動かせるように練習しましょう。まゆ毛を上下に、目の開閉、口の開閉(母音別で口の形を大きく作る練習もしましょう)、ほほを上下に、顔全体を開く、閉じ…

Q2410.筋トレはしたほうがいいのか。

A.体力はないよりもあったほうがいいですね。だから自分の得意なスポーツでも構いません。定期的に時間を作り、トレーニングしていきましょう。 筋トレについてですが、ウエイトトレーニングのことを言っているのでしょうか。ウエイトトレーニングで鍛えす…

Q2411.呼吸法はどこから手をつければよいですか。

A.基本的に強く息を吐くトレーニングをしましょう。強く吐くことで、心肺機能が鍛えられます。また筋トレと並行して行うことで、より強い心肺機能が鍛えられます。 歌うことしゃべることよりも、より息を使う歌をトレーニングに入れることで、セリフだけで…

Q2408.体の底から出る声とは。

A.いろいろな説明の仕方がありますが、まずはお腹から声を出していくということです。深いブレスをして、深いポジションから声を出していくのです。

Q2409.体から声を出すための呼吸とは。

A.お腹での呼吸を支えるために、下半身を使っていきます。足の裏でしっかり床に重心をかけ、踏ん張ります。またひざはゆるめておきながらも、やはり重心は下にかけていくのです。これらの下半身の支えがあってこそ、腹式呼吸を支えることができるのです。 …

Q2406.相手役のセリフも覚えた方がよいと聞いたのですが。

A.自分のセリフだけではなく、相手役のセリフも覚えていきましょう。よくやりがちなことは、自分のセリフは完璧に覚えても、相手役のセリフはあいまいだったり、なんとなくだったりすることです。相手役のセリフも含めて覚えていくことで、流れがつかめます…

Q2407.相手のセリフを聞くのが苦手です。

A.ある程度、セリフを覚えた状態で稽古を積み重ねていくのですが、この際に自分のセリフばかりにこだわって、相手のセリフが聞けなくなってしまうことがあります。流れの集中での自分のセリフではなく、自分のセリフをどう言おうかとか、発音よくしゃべろう…

Q2404.セリフは覚えなくてはなりませんか。

A.体と心の一致でリアルな声を作っていくためには、セリフをまずは覚えて、体に染み込ませた上で、しゃべることが大切になってきます。セリフを覚えていくうちに、自然にそのことばが、くちをついて出てくるようになってきます。体に身に付いたことばをしゃ…

Q2405.セリフを覚えるコツ、またセリフを忘れないためには。

A.「繰り返す」まずは単純に繰り返し読むことが、一番大切なことかと思います。何度も何度も読んでいくうちに、セリフも覚え、内容に対しての理解も深まってくるのです。繰り返し繰り返し読んでいくのです。繰り返して読む練習の集中には「黙読」「音読」「…

Q2402.発声のために体を鍛えるものなのですか。

A.声を鍛えると同時に体も鍛えられていくのです。舞台上ではセリフがなくても、演技はできるのです。だからこそ身体表現が大切になってくるのです。演技を通して身体表現をしていくうちに体が鍛えられ、そして体から出される声の基礎作りもできるのです。 …

Q2403.舞台稽古でしか学べないことはなんですか。

A.実際にスタジオでは感じられない、自分と相手役との距離感を学ぶことができるのです。その距離感を身につけることで、画面に映っている役と役との距離感もつかむことができるのです。近くにいる相手に大きな声でしゃべったり、遠くの人に向かってささやい…

Q2400.リアル感って何ですか。

A.心と体を一致させて、自然な声、リアルな声にしていきたいのです。マイクの前に立ち、声だけ出そうと思っても、なかなか思うようにはいかないと思います。体がついているからこそ、リアルにしゃべれるのです。体も感じ、心も感じてしゃべるからこそ、真実…

Q2401.声を作るとは、どういうことですか。

A.舞台上を動き回ったり、走り回ったりしながら、セリフをしゃべっていくことで、あらゆる状況でも、安定した声が出せるようになってきます。また声に応用力もついてくるのです。そして空間の集中で演技することで、スタジオでは鍛えられないボリューム感を…