26.研究所のレッスン
A. やり方というのは、何かがうまくできないときに、何らかのきっかけを与えたり、メンタルを集中させたり、リラックスさせたりするために使われることが多いのです。そういうものとして、効果があるならば、よいと思います。個人差が大きいでしょう。 あま…
A. たとえば、理想的なところでは、この声とこの声域とこの声量なら、最高というものです。 ただし、現場では、いつでもどこでも何度でも使えるというような安定性が重視されます。 必ずしも、理想、最高のものが優先されないのが、現状です。 声域を優先し…
A. はい。教える人によっても、かなり違います。私どもは、複数のトレーナーで行っているので、その辺では、日本のいろんな問題や教え方を所内で集大成できていると思っています。自分に最も合うような選定ができるわけです。もちろん、合うかどうかも簡単…
A. その曖昧さがとても大切だと思います。もともと声は、その表現で決まるという曖昧なものです。であれば、人間が日常の中で感情を持って使っていたものが、発声法などで出せるものではないわけです。また現実とリアリティも違います。
A. そうしたギャップがあるからこそ、個人別に、また使うケースによって、判断しなくてはならないことになります。 その基準を相手を見ずに定めたために、レッスンがうまくいかなくなったり、うまく使えなくなっている人の方が多いようにも思います。
A. 人間である以上、限界はありますが、音声は加工できます。歌った声を1オクターブ高く編集して作品に仕上げることもできるわけです。 私どもでは、舞台で通用する、つまり、いつでもどこでも出せる、再生が効くことを基準にしています。アカペラでという…
A. 正しいというのは、何を持って定めるかということになります。 声の正しさとは、曖昧です。ということは、あまりにもトレーニングのプロセスとして曖昧なので、私どものところは、声楽を一つの基準としています。
A. ポップスでは、シャウトもありますしハスキーな声もあります。邦楽になると、そうした発声では出せないような声が必要となるケースもあります。 ですから、声を出す人間の身体として、徹底的に基本的な原理を踏まえた発声というのを理解していきます。そ…
A. ユーチューバー、Vチューバーや歌ってみたなどに投稿している人は、何人かいらっしゃると思います。レッスンとしては、その目的ではないので、制作や編集の技術などは扱いません。 しかし、歌や声の勉強の発表の場や出口として利用している人は、たくさ…
A. オンラインのレッスンでは、視野や音声に関して欠けるところがあります。ベテランのトレーナーなら想像力で補って、レッスンができるでしょう。受ける方としては、直接、対面したほうがわかりやすいことが多いと思います。
A. 最初の半年から一年は、毎週2〜3回が、望ましいと思います。しかし、専門学校に行くつもりでもないとそこまでの時間は取れない人がほとんどです。となると、その人の事情によります。トレーナーが、その人の課題を理解し、そのギャップを埋めるプログラ…
A.その一つは、会ってきた人があまりに多く、タイプも多様だったことによります。Q&Aでも、他では20くらいのものが、ここのは一万個以上、公開してきたわけです。 他のヴォイストレーニングは、せりふや歌をみます。私は声をみます。声の理論やメニュもた…
A.目標は、自分の延長上にあれば、時間が解決してくれます。そこまで生きられるかどうかです。レッスンは、その時間を縮めてくれるでしょう。 しかし、目標が延長上にないときにワープしなくてはなりません。それを達成できるようなレッスンは少ないものです…
A.ありとあらゆるメニュがあり、その多くのパターンや目的、処方を私は知っています。しかし、その多くは日常の健康改善に役立つ、その結果、声もよくなるというくらいのものです。間違いとはいえないが、メニュや方法として、特別といえるようなものでな…
A.いえ、実践あり、です。理はみえてくるものです。革新的なもの、つまり、新しいものやこれまでにないものであれば、周りから否定されるのが当然です。そういう状況において、叩かれ、潰されることのないように、実践を通じて効果をあげるのに理論立てを…
A.私は、研究所のなかの「レッスンの感想」は本人とトレーナーだけでなく、他の学んでいる人の大きなヒントになると思って公にしています。感想で参考となるのは厳しい意見、反応です。 うまくいかなかったりクレームだったり、不信を生じたときのデータ、…
A.体験談、効果談は、生徒さんの感想です。それを読んで、トレーナーは、その意味するところを徹底して検証しなくてはいけないと思います。生徒さんが満足しても、トレーナーは常にもっとよい可能性、よりよく、より早くできないのか、できなかったのかを…
A.ヴォイトレのメニュもいろいろとあります。やり方やメニュでみるのでなく、レベルや目的に対してマッチしているかどうかです。設定、セッティングがもっとも大切です。 私はプロのJポップス歌手に、同じようなJポップスの歌をあまり歌わせません。歌う練…
A.吃音は、発達障害者支援法(2005年)の対象であり「精神障害者 保健福祉手帳」を申請できます。WHOでも吃音症として疾病分類(ICD-10)に入っています。 私たちのところでは、音楽面(歌唱、声楽)、呼吸法からの改善を実施しています リラックスや脱力…
A.科学的とは、科学とは違いますし、それらしくということでは却ってよくないことも多くあります。その上で、現場を預かるものとして、それを肯定的に使っている例として答えると、ここは複数の人に複数のトレーナーをつけています。そのことによって、実…
A.自らの身体で実証していくのですから、現場で事実として起こったことや感じたことを元にすることです。本などを読んだり、レポートを書いたりするのは、その後でよいと思います。
A.私は、声の再教育として、姿勢、呼吸、発声を3つの中心課題としています。
A.最初は何でも言ってみてはいかがでしょう。トレーナーの反応から、よりよい関係づくりを目指すとよいと思います。 研究所では、そこをスタッフや他のトレーナーも入り、つなげるようにしています。担当のトレーナーには言いにくいこともあるからです。
A.相手が専門家だとしても、全てを任せたらよいのではありません。心身は、自分のものですから主体的になりましょう。状況や理由、対処法について、プロにサポートしてもらうと考えましょう。
A.初回でわかるのは、悪い状態を元に回復させるようなに、予め答えが求められるときです。元に戻すというのならわかりやすいのですが、これから本当によくしていくというときには、みえにくいのです。そこで、誰かのように、という目標になりがちなのです…
A.トレーナーは、同じことを繰り返しているようですが、異なる結果を期待できないとメニュを変えていきます。同じレッスンのようにみえても、トレーナーは処方を変えて与えて、その変化をみているのです。
A.1回での成果を出すことを求められるので、スタンスが違ってきます。ワンポイントアドバイスと言っています。
A.レッスンを引き受けた場合、最初は、相手のことを知っていくのと同時に、何回(何カ月)くらいでどこまで行うのかを目安につけていきます。声を聞いては、本人と相談して意見や案を出します。
A.発声のときの声で曲も歌える、発声のときのテクニックを曲のときにも使える、これを実践するための題材のひとつとしてカンツォーネを使っているということです。もちろん、日本歌曲や英語の曲、その他の曲でも構いません。なぜカンツォーネかを探ってみ…
A.そのときに悪いところを注意して、直して、その場しのぎでカバーしただけです。それに気づかずカバーもしていない人にそのことだけ教えては、却ってその人のためになりません。それをカバーしただけの歌で終わってしまうからです。 悪いところなど放って…