26.研究所のレッスン
A. 最初の半年から一年は、毎週2〜3回が、望ましいと思います。しかし、専門学校に行くつもりでもないとそこまでの時間は取れない人がほとんどです。となると、その人の事情によります。トレーナーが、その人の課題を理解し、そのギャップを埋めるプログラ…
A.その一つは、会ってきた人があまりに多く、タイプも多様だったことによります。Q&Aでも、他では20くらいのものが、ここのは一万個以上、公開してきたわけです。 他のヴォイストレーニングは、せりふや歌をみます。私は声をみます。声の理論やメニュもた…
A.目標は、自分の延長上にあれば、時間が解決してくれます。そこまで生きられるかどうかです。レッスンは、その時間を縮めてくれるでしょう。 しかし、目標が延長上にないときにワープしなくてはなりません。それを達成できるようなレッスンは少ないものです…
A.ありとあらゆるメニュがあり、その多くのパターンや目的、処方を私は知っています。しかし、その多くは日常の健康改善に役立つ、その結果、声もよくなるというくらいのものです。間違いとはいえないが、メニュや方法として、特別といえるようなものでな…
A.いえ、実践あり、です。理はみえてくるものです。革新的なもの、つまり、新しいものやこれまでにないものであれば、周りから否定されるのが当然です。そういう状況において、叩かれ、潰されることのないように、実践を通じて効果をあげるのに理論立てを…
A.私は、研究所のなかの「レッスンの感想」は本人とトレーナーだけでなく、他の学んでいる人の大きなヒントになると思って公にしています。感想で参考となるのは厳しい意見、反応です。 うまくいかなかったりクレームだったり、不信を生じたときのデータ、…
A.体験談、効果談は、生徒さんの感想です。それを読んで、トレーナーは、その意味するところを徹底して検証しなくてはいけないと思います。生徒さんが満足しても、トレーナーは常にもっとよい可能性、よりよく、より早くできないのか、できなかったのかを…
A.ヴォイトレのメニュもいろいろとあります。やり方やメニュでみるのでなく、レベルや目的に対してマッチしているかどうかです。設定、セッティングがもっとも大切です。 私はプロのJポップス歌手に、同じようなJポップスの歌をあまり歌わせません。歌う練…
A.吃音は、発達障害者支援法(2005年)の対象であり「精神障害者 保健福祉手帳」を申請できます。WHOでも吃音症として疾病分類(ICD-10)に入っています。 私たちのところでは、音楽面(歌唱、声楽)、呼吸法からの改善を実施しています リラックスや脱力…
A.科学的とは、科学とは違いますし、それらしくということでは却ってよくないことも多くあります。その上で、現場を預かるものとして、それを肯定的に使っている例として答えると、ここは複数の人に複数のトレーナーをつけています。そのことによって、実…
A.自らの身体で実証していくのですから、現場で事実として起こったことや感じたことを元にすることです。本などを読んだり、レポートを書いたりするのは、その後でよいと思います。
A.私は、声の再教育として、姿勢、呼吸、発声を3つの中心課題としています。
A.最初は何でも言ってみてはいかがでしょう。トレーナーの反応から、よりよい関係づくりを目指すとよいと思います。 研究所では、そこをスタッフや他のトレーナーも入り、つなげるようにしています。担当のトレーナーには言いにくいこともあるからです。
A.相手が専門家だとしても、全てを任せたらよいのではありません。心身は、自分のものですから主体的になりましょう。状況や理由、対処法について、プロにサポートしてもらうと考えましょう。
A.初回でわかるのは、悪い状態を元に回復させるようなに、予め答えが求められるときです。元に戻すというのならわかりやすいのですが、これから本当によくしていくというときには、みえにくいのです。そこで、誰かのように、という目標になりがちなのです…
A.トレーナーは、同じことを繰り返しているようですが、異なる結果を期待できないとメニュを変えていきます。同じレッスンのようにみえても、トレーナーは処方を変えて与えて、その変化をみているのです。
A.1回での成果を出すことを求められるので、スタンスが違ってきます。ワンポイントアドバイスと言っています。
A.レッスンを引き受けた場合、最初は、相手のことを知っていくのと同時に、何回(何カ月)くらいでどこまで行うのかを目安につけていきます。声を聞いては、本人と相談して意見や案を出します。
A.発声のときの声で曲も歌える、発声のときのテクニックを曲のときにも使える、これを実践するための題材のひとつとしてカンツォーネを使っているということです。もちろん、日本歌曲や英語の曲、その他の曲でも構いません。なぜカンツォーネかを探ってみ…
A.そのときに悪いところを注意して、直して、その場しのぎでカバーしただけです。それに気づかずカバーもしていない人にそのことだけ教えては、却ってその人のためになりません。それをカバーしただけの歌で終わってしまうからです。 悪いところなど放って…
A.フレーズのトレーニングで、その人の声からオリジナリティをみつつ、声にまだ力がなくとも曲全体から何か心に引っかかるところがないのかとみます。(♭)
A.私はできる範囲でDVDやCDを預かります。何とかよいところをみつけます。頑張っている人なら、まずは認め、勇気づけたいからです。レッスンをする人には、悪いところも言いますが、レッスンによって改善できる可能性をみてはじめて何かを言うのです…
A.何らかの欠点や限界があったとき、対処の仕方は二通りです。一つは、諦めること。これは悪いことではありません。うまくいかないところを表に出さないように、きちんとカバーするのであり、どんなプロもやっていることです。 もう一つは、それを克服する…
A.私が考えるには、トレーニングというのですから、体や感覚から変わるものでありたい、一方、そういうことに対するトレーニングであればすぐに役立つものであるはずがないのです。絶え間ない継続により、技術を支える体の条件が変わって、ようやくあると…
A.すべての人に対して、同じようにならないとよくないとはいいません。人によって、学び方も気づき方も、体ものども違います。トレーニングへの集中度、トレーニングの時間や期間、性格も年齢も違います。とても比較はしにくいのです。こと、声に関しては…
A.ときにプロのアーティストのイメージに、その声づくりがそぐわないときもありますし、アーティストと考え方が相反することもあります。しかし、作品としてのイメージと体(のどの器質)からの可能性は、限界をも知って行なうべきです。音響技術でカバー…
A.目的とするものが異なっていますから、場合によっては対立するものです。 私はプロの歌唱、ステージのアドバイスからこの仕事を始めたから、とてもよくわかるのです。当日、もしくは1週間くらいで本番を迎える歌手に、根本からの発声トレーニングを行な…
A.歌唱指導では、よほどすぐれた歌い手以外は、全体のバランスをとり、演奏のラインからはみ出すことを防ぐことが優先されます。聴き手が下手だと感じる要素があれば、隠さなくてはなりません。きちんと構成し、聴かせどころを強調し、曲の輪郭をハッキリ…
A.自分へアドバイスする人、たとえば、トレーナーが言っていることで迷うとしたら、それはとても大切なポイントです。しかし、トレーナーの指導の必要のある問題は、大きな問題であるほどすぐに解決しようとすべきことでない(そもそもできない)ことを知…
A.モノトークとは、モノローグ(独白)を表現として成立させたもので、モノローグ(=独白)がダイアローグ(=対話)に対して用いられている点と区別するため、私がつくった造語です。 ある合宿で、私はレッスン2~3年目くらいの、まだ表現力の十分にな…