発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

26.研究所のレッスン

Q.レッスンで、しっかり声を出すようにいわれると、喉が弱いので喉が痛くなり、うまくいかないです。

A.まずは、大声を出そうと思わずに、喉に負担のないクリアな声を心がけることです。

Q.課題が古く、時代からはずれていませんか。

A.今はそんな時代ではないのは、確かですが、基本は変わらないのです。 基本とは、どの時代でも、どの国にいっても通用するものです。 まえの時代に実績のある人がいるならば、その人から勉強すればよいのです。 ここも、オールディーズ、クラシック、ジャ…

Q.レッスンで教えてもらったらプロになれますか。

A.レッスンで指導されたら伸びると思いますが、プロになるのとは別問題です。

Q.先生は、歌のレッスンで何を聞いているのですか。

A.私が聞くのは呼吸と流れです。音楽を声でどうデッサンするか、音色がどう重なるか。つまり、構成や展開を気分よく聞いているときは、あまり歌詞を聞いていないのです。歌詞のことばのニュアンスは音化したところで聞きます。一人よがりな感情移入はよく…

Q.なぜ、レッスンでは、先に自分のレポートを出すのですか。

A.自分でやったことが、なにかをきちんと読んでいかないといけません。 「先生、これどうですか」というまえに、自分で自分の声がどういう感覚で、 どういう歌が出ているのかを客観視することです。 それとトレーナーの評を照らし合わせると、よい学びにな…

Q.プロになるのにヴォイストレーニングは不要といわれました。

A. プロになった人にヴォイストレーニングをしていないという人はたくさんいます。しかし、なにをもってヴォイストレーニングかということです。 声を出したり、話したり歌ったことがないのにプロになった人はいません。私は、そこにヴォイストレーニングが…

Q.トレーニングをすると普段の話し声もよくなるのではないかと期待しています。

A. 普段の話声と共通する、声そのものを中心のトレーニング、セリフの練習などでは、話し声もそれなりによくなると思います。 ただ、歌うためのトレーニングで、話すところと音高、声域、声量、音色などが大きく違うと、効果的といえないケースもあります。…

Q.話し声をよくする方向にトレーニングしても、歌声はよくならないですか。

A. 話し声の延長上に歌声があり、歌の声域に話し声も含まれます。その点では共通しているところが大きいといえます。 ただファルセット、裏声などは、話し声に使わない場合、別物と考えてもよいでしょう。それでも、効果はあるでしょう。

Q.プロと同じ第一声をつくることは、トレーニングでできるのですか。☆

A. プロと同じ第一声ということ自体の定義ができないので、トレーニングができるともできないともいえません。トレーニングを目指す声に近づけるために行っているなら、その程度については、少なくともトレーニングする前よりは、近づけるものといえます。

Q.自分の歌は、プロと比較して何が足りないかを知りたいです。

A. プロという人の持つ要素が、何であるかを並べるにも、かなり多様で、必ずしも共通するとはいえません。もちろん、音程、リズム、発音などに間違いがないというようなことでは、そういう条件を見い出せると思います。しかし、その条件を満たしたからとい…

Q.プロの歌手になるには、絶対にトレーニングが必要ですか。

A. 何を持ってトレーニングというかということになります。プロの楽器のプレイヤーであれば、少なくとも基礎的なことを含め、1万時間くらいは、楽器と接して、長時間の練習を重ねています。しかし、歌手は、基礎的なことを学んだり、長い時間、歌ってきた人…

Q.話している声を聞いただけで、歌声のことがわかるものでしょうか。

A. 歌声も話す声の延長なので、誰もがわかるということじゃありませんが、たくさんの人の話声と歌声を聞いてきた人であれば、的確に把握できると思います。 もちろん、歌い方がかなり特殊で珍しい声をつくったりする場合は別です。 普通に歌うなら地声に関…

Q.自分の力を100%出すことと基本で力をつけるということは、違うのでしょうか。☆

A. 考え方として分けた方が、説明がしやすいので、レッスンのなかで行うことと歌うことは別というように説明しています。 ただし、声のトレーニングになると、この2つを分けるよりは、共通の中で行われると思ってもよいでしょう。 慣れやメンタル面で力が10…

Q.自分の歌唱能力は、30点くらいだと思うのですが、これを70点にすることができるでしょうか。

A. 歌唱能力の30点というのが、何を基準にどう判断するのかが、示されなくては言いようがありません。よくあるのは、プロでうまい人を100点として、そこから減点していくケースです。ただし、これも感覚的なものなので、コメントのしようがありません。 カ…

Q.歌っている歌でなく、声そのものの能力を上げるという考えでよいのでしょうか。☆

A. ヴォイストレーニングには、さまざまな側面があります。それをヴォイストレーニングと名付けようが名付けまいが、歌の能力、技術を上げていく勉強というのはあります。 また、声そのものを変えたり、それを使う力をつけていく勉強もあります。 この2つを…

Q.レッスンについて、学校の授業のようにシラバスがきちんと組み立てられているというのは、望めないのでしょうか。

A. 私も、学校やカルチャーセンターで年間の講義を依頼されるときには、そういったものを提出させられます。けれども、実際には、参加者の状況に応じて、ずいぶんと変えることになります。知識を習得させるわけではないからです。現場で相手あってのものに…

Q.歌のレッスンも受ければ受けるほどよくなるものなのでしょうか。

A. よくなろうとして受けるわけですから、また、よくないものだったら受けないでしょうから、普通に考えたら、よくなるものだと思います。 受ければ受けるほどというのでは、あまり力がないときは、時間や量と成果は比例すると思います。しかし、あるところ…

Q.レッスンを受ければ、どのようになるのでしょう。

A. それを決めるのは、最終的には本人だと思います。確かに最初に希望目的を示されると、トレーナーは、その目的とのギャップを埋めるためのレッスンをします。メニュを与え、トレーニングの仕方を教えます。だからといって、そのトレーニングをどのくらい…

Q.レッスンをカリキュラムとして示すことはできないのでしょうか。

A. 個人レッスンでは、相手に合わせて、トレーナーがカリキュラムを調整していきます。 ただし、最初からカリキュラムというのが決まっていると、相手にとって、最もよいレッスンには、なかなかなりえません。

Q.先に一通り、カリキュラムの全体像を知ることはよくないのでしょうか。

A. 書籍が出版されていますから、参考にするとよいでしょう。 そこでは、順番にメニュが書いてあり、一覧になっているわけです。 ブログも参考にしてみるとよいでしょう。しかし、参考にすぎません。

Q.自分の声にたどりつけるものなのですか。☆

A. 私はずっと、その答えを求めて、このことを続けています。 きっと私の人生の最後まで、その答えが出ないであろうことも察してきています。 ただ人生を何かを求め続けて生きていくことでよいと思います。 それは、ずっと偉大な人たちが、生涯をかけて求め…

Q.やっていることがわからないレッスンにも、出た方がよいのでしょうか。

A. 出る必要があると感じられるのなら出なさいとしかいえません。説明が欲しいなら、担当のトレーナーに聞くことです。 私の立場でいうと、やっていることが全てわかり、伝えるものが何だかわかるのであれば、逆に必要なのかが疑わしいでしょう。 今の世の…

Q.なんでも答えが欲しいから、習いに行くのだと思うのですが、違いますか。

A. 学校では、教科書という正答の載っているものがあり、それを覚え、答えられるようにするわけです。特に、日本の教育は、そういう点で、知識偏重型、記憶教育であったといえます。 しかし、芸事の世界では、これまであることは、参考に過ぎません。 新し…

Q.自分の声などというのは、答えというのが、出せないのではないのでしょうか。☆

A. 私の声は、私の答えで、私がどう思おうが何を求めていようが、現実として、こうなっています。私以外の人は、私の、今、出した声を答えとして、聞いています。毎日、違っていても、私の声です。あなたも同じです。それをどうしたいのかです。

Q.なぜ、このレッスンに、出なくてはならないと思うのはよくないのですか。

A. こういう問いは、こちらが何と答えようが、このレッスンはつまらない、自分に何の意味もない、出ないと不都合になりそうだから出ている、めんどくさい、というような思いでしょう。 では、レッスンに出なければよいのです。より有効に活かせることをして…

Q.先生は、ヴォイストレーニングのメソッドやメニュには、否定的なのですか。☆

A. やり方というのは、何かがうまくできないときに、何らかのきっかけを与えたり、メンタルを集中させたり、リラックスさせたりするために使われることが多いのです。そういうものとして、効果があるならば、よいと思います。個人差が大きいでしょう。 あま…

Q.声の基準というのは、どういう形で使われているのでしょうか。☆

A. たとえば、理想的なところでは、この声とこの声域とこの声量なら、最高というものです。 ただし、現場では、いつでもどこでも何度でも使えるというような安定性が重視されます。 必ずしも、理想、最高のものが優先されないのが、現状です。 声域を優先し…

Q.声楽にもいろいろあるのではないですか。

A. はい。教える人によっても、かなり違います。私どもは、複数のトレーナーで行っているので、その辺では、日本のいろんな問題や教え方を所内で集大成できていると思っています。自分に最も合うような選定ができるわけです。もちろん、合うかどうかも簡単…

Q.発声法ということ自体、かなり曖昧になるのではないでしょうか。☆

A. その曖昧さがとても大切だと思います。もともと声は、その表現で決まるという曖昧なものです。であれば、人間が日常の中で感情を持って使っていたものが、発声法などで出せるものではないわけです。また現実とリアリティも違います。

Q.あいまいな声に、正確な発声など、あるのでしょうか。

A. そうしたギャップがあるからこそ、個人別に、また使うケースによって、判断しなくてはならないことになります。 その基準を相手を見ずに定めたために、レッスンがうまくいかなくなったり、うまく使えなくなっている人の方が多いようにも思います。