発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.レトリックに長ける必要はありますか。

A.レトリックは、元々、ひらめき、考えを受け入れさせる説得術で、技術、論理よりは雰囲気づくり、コミュニケーション術といえるものでした。(♯)

Q.日頃からできる舞台の練習は。☆

A.ノートや台本を見て話さないこと。(♯)

Q.口の動きを教えてください。☆

A.口は、吸い、飲み食べ、話し、叫び、くわえ、ため息、咳、歌い出します。過食、拒食、過換気症候群など、多様な入口であり出口です。メインは、呼吸と摂食でしょう。一人になって自由な生活のなかで乱れるのは食事と睡眠です。私は、未だコントロールで…

Q.ヴォイトレは、あらゆる方法を試して選べばよいのですか。

A.ある事柄について知りたいとき、それに関連する分野の情報にすべて目を通すと、混乱することは必至です。とはいえ、もし声の道でやっていくというなら、すべてに目を通しておくのもよいでしょう。その上で、自分で判断することです。とはいえ、「判断で…

Q.ヴォイトレにも、誰にでも正しい方法があるのではないですか。

A.仮に、「ある正しい方法」しか存在しないというなら、世界中の歌い手は皆、同じパターンになりかねません。この一つの方法でできるようになった、などということは、決してありません。「私の方法が正しい」と豪語する人は少なくありませんが、それはP…

Q.聴覚以外に耳の働きは何ですか。☆

A.耳は、もっとも古い器官ゆえに、もっとも進化をしてきたといえます。元は、三半規管で方向、空間を認識していたものですが、無意識にそれを捉えられるほどになりました。聴覚は、空間の振動から音、つまり、時間を捉えます。室内の三次元の位置関係とい…

Q.声明の音階について、知りたいのですが。☆

A.声明の五音音階は、宮(中央:大日如来)商(西:阿弥陀如来)角(東:阿閦如来)微(南:宝生如来)羽(北:釈迦如来)で三重(十一位)に用いられました。(♯)

Q.音の幅は、音楽の発展とともに広がっていたのですか。☆

A.オクターブ(八度)から七度、五度、三度(長三度、短三度)、短二度、完全一度と狭まってきたのが西洋でした。日本は元より、一音のなかでの動きを重視していたと思います。(♯)

Q.手話は、世界共通でないのですか。

A.手話での表現は、マイムと違い、言語の意味があり、国によっても違います。(♯)

Q.日本人の感情は、腹にあると聞きましたが。☆

A.腹が立つや腹黒い、腹を探る、腹の虫がおさまらない、腹芸…など腹が多い分、昔の日本人は、腹と共に生活していたわけです。(♯)

Q.脳幹は、原始の脳ですか

A.頭の中では脳幹ですが、与えられた命の、そこにある知恵を活かすというのなら、腹の、腸であり、それは、発生からみると、もっとも原始的なものです。頭でなく、腸が考えるともいえます。(♯)

Q.人がしゃべれるようになったのはいつ頃ですか。☆

A.舌の筋肉を支配する運動神経、舌下神経管の太さをみるに、約30万年前との説もあります。類人猿と人間との間の化石、人類の段階あたりです。(♯)

Q.音声は無限にありますか。

A.音は文字と違って、ある程度、限られています。母音vowelと子音consonantの組み合わせでの音節syllableによります。(♯)

Q.ヴォイトレは、音声学がベースなのですか。

A.それに加えて、言語学の基礎に心理学、その基礎に生理学(さらに物理学)ほかにもさまざまなものがあります。(♯)

Q.声によい柔軟体操を教えてください

A.今では、柔軟体操といえばストレッチのことと思われるほど、ストレッチという言葉が普及していますが、そのわりには正しくストレッチが理解されてはいないようです。もともとは、ヨガの修行のアサナが、体を柔軟にする効果が高いので、一般の人にもそれを…

Q.よくみせないと通じないから、うまくいかないから、よくみせようとしてしまいます。

A.よくみせなくとも通じるのは時間がかかります。よくみせようとして、よくみてくれた人は、必ずしもきちんとみているのではありません。(♯)

Q.人を集めるのに苦労します。

A.「桃李(とうり)もの言わざれども下(した)自(おのずか)ら蹊(みち)を成す」(「史記」李将軍伝賛)ということです。(♯)

Q.ストレスがたまっています。

A.大声で鬱憤を晴らしましょう。(♯)

Q.無の境地を味わいたいです。

A.心身一体になったとき、無になります。(♯)

Q.レッスンでもドキドキしてしまいます。

A.余裕、見せかけでもよいから、余裕をもっているようにみせましょう。威厳をもつのです。偉ぶらなくてもよいけど、世界一自分はすごい、というつもりで、ゆとりと品位をもつことも大切に思います。(♯)

Q.自信たっぷりだったのに、あがってしまいました。

A.よく見せようとして、あがることがあります。気負ってしまうのです。ふしぜんになります。不動の心、無の心、自然体、これは、修練の賜物です。(♯)

Q.誰に学べばよいか、何を学べばよいかわからない。

A.一言で言えませんが、そういう人がとても多いようで、よく相談におみえになります。多くのトレーナーと長年やってきた実績を信じていただけるのはありがたいことですが、実際の日本のトレーニング事情は、まだまだかなり低レベルでの過渡期(ならよいの…

Q.海外の権威をたてに、理論を引用したり、やり方をまねしたりすることについては、どう思われますか。

A.それも一つの勉強法です。しかし、現実的に、日本人が同じレベルに応用するには、無理なことが多いようです。そういうところで学んだ人の声を聞くとよいでしょう。本人自身が、まだまだ基礎の声や判断力をもっていないことも多いように思うのです。(♭)

Q.有名人やプロの推薦を載せないのは。

A.ここでは、他分野の第一線の研究者や声の実践者と協力して歩んできました。ミリオンセラーの歌手もいれば、能など邦楽の師匠もいます。これもまた、他人に学ぶということです。どんな有名な人や偉い人から認められたからといって、それは友好トークに過…

Q.ステージでは、足が地から離れている感じになります。

A.下半身の安定で、感覚が安心するのです。飛行機や船に乗って、落ち着かないのも、高い所や狭い所が苦手なのも、人として当然です。落ちるのは怖いことですから。でも人間は、そのうち慣れるものです。両足で安定して立てないのに情緒が安定するでしょう…

Q.繰り返したら、コツはつかめますか。

A.一意専念、ある一瞬をつかまえられるように集中してくり返すことです。全身全霊、魂をこめての時間がどれだけあったかです。ただ一所懸命くり返して見せているのでは、必死とはほど遠いのです。(♯)

Q.ステージの構えについて、教えてください。

A.構えは姿勢でも心構えでもあります。そこがしっかりしていないと何ものっていきません。壁のように固くしても隙だらけでもだめです。ステージに立つ、あるいは、ステージに出ていくところで、技量も心理もわかるものです。 レッスンも似ています。動揺し…

Q.自分のもつ財産とは、何でしょうか。

A.お金、家、土地、信用でしょうか。でも、まず体、心身と健康の方が、ずっと大切ですね。(♯)

Q.最初に、何をチェックしますか。

A.姿勢、動き、ジェスチャー、表情、眼、声、スキンシップ、感情、緊張、感受能力、感性など、同時に全体をですね。(♯)

Q.一目で、おかしい、ふしぜんと思うのは、どういうことですか。

A.緊張、視線が合わせられない、不自然、猫背、浅い呼吸、早口などがあれば、そういうところです。(♯)