A.最近、インドのヨガがブームとなっていますが、ヨーロッパの声楽の世界では運動や柔軟といった体を動かすためのヨガではなく、「呼吸」や「チャクラ」といったヨガの考え方をする方が多くいらっしゃいます。先日亡くなられた三大テノールのルチアーノ・パヴァロッティも、呼吸にはヨガが適しているとテレビのインタビューで答えています。
また、呼吸だけではなく声を出すときに意識する場所を「チャクラ」で示すやり方をされる歌い手も多いです。声楽教本として世界中で有名なフースラーの「Singen」という本(日本では「うたうこと」という題で販売しています)にも姿勢と呼吸という項目で実際にヨガの姿勢ですわっている人の写真が説明付きでのっています。ただ単に大声を出すだけの練習は練習とは言いません。一つ一つ体を整えて確認しながらおこなうのが練習だと思います。ヨガのようなものも取り入れていっても面白いと思います。(♭Σ)