発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4122.息が流れなくて、顎が硬いのですが、どうしたらよいですか?

.まずは、腹筋の支えが足りないのではないでしょうか?お腹で支えなければいけないところ、胸を硬くして支えていませんか?

胸が硬いと息が吐ききれません。しかし吸わなければいけないので、吐ききれていないところに、新たに息を吸ってしまいます。

そんなとき、もう上半身はガチガチです。

肩が前に出て、明らかに胸で支えていることがわかると思います。

それでも声を出したい、出さなければいけないわけですから、次に口の中や、顎や舌で音を作ってしまいます。

舌根が上がればそれだけ息が出しにくくなり、出した声はかたく、ヴィブラートがなく、今にもひっくりかえりそうな不安定な声になります。

まず、腹式呼吸を習得すること。そして、胸や肩のラインを楽に保つこと。

顎は楽に、力を抜いて開き、口の奥は広く、舌は下の歯のラインに平らに収まっていること。舌根が持ち上がらないよう充分注意しましょう。 

できない場合は鏡を見て、正しく口が開けられるようになるまで練習します。

初めはか細くて、これまでの自分の声とは違って聞こえてくるでしょう。

不安になると思いますが、息が流れず、力で歌うよりましです。

新しいことを覚えるのは大変なことですが、踏ん張ることも必要。

頑張りましょう。(♯Å