A.声に関して求められるレベルというのは、その本人の主観になります。今の貴方の声でも女性として問題ないと思えば問題ないし、かなり女性らしくなったとしても問題があると思えば、解決したとはいえません。
そもそも男女の声を区別する定義はありませんし、まして「らしさ」となるとさらにあいまいになります。女性にもいろんな声があり、そこでの共通の要素はありません。もし、客観的にとれることというのなら、かなり個人差はありますが、男女の喉頭のつくり(骨)と、それに伴う声帯の大きさの違いです。ここは、手術では変えられません。(現在のところで、声帯の緊張度を変えることぐらいです。)
ですから、今の状態で女性らしく声を出そうとするよりは地声や裏声をしっかりとレベルアップさせて、女性らしく演じられるようにするということです。持っているのは男性の喉ですから、言うなれば男性としてしっかり出すこと、裏声としてしっかり出すこと、その2つのアプローチを経て、女性らしく聞こえる声への発声力(演技力)を高めるということです。
今の声を評しても、これは聞く人の主観になり、人によって異なります。普通の高さの声となると、男性にも女性にもそういう声の人はいるということです。可能性は今述べたようなことの先にあるということです。
つまり、声優や役者(歌手もいます)のように声でも完全に女性を演じている人たちに相当する技術を得ていくことが、レッスンやトレーニングでの解決策です。それゆえ、この目標が高ければ、その分、厳しくなるのは当然ということです。(♭π)