A.これは、よくあることなのです。その時にどのような基準で判断するのかは難しい問題です。歌はうまくなったがプロでなくなった。歌は売れるようになったが、よくなくなった。歌はよくなったが、バンドは解散した。こうしたことなら、もっとたくさんあります。
医者なら、手術は成功しましたが、命は救えませんでした。というケースがあります。手術の成功件数、あるいは、施術回数が実績となる医者にとって、患者やその家族の想いにどう対処するのかは大きな課題です。10パーセントの生存可能性しかない手術をするかの判断も。
トレーナーはそこまですべてを委託されず、声について引き受けるだけなので、このあたりの課題にあまり対処してこなかったせいか、ヴォイトレそのものよりもメニュトレを重視しているトレーナーが多くなったと思います。表現抜きに声の判断もありえないのですが。このあたりは、「トレ選」で触れています。(♯)