A.日本には、声楽の基準に基づいた声をありがたがる傾向があります。ミュージカルで出来不出来や、他人との比較が容易なのは、「日本の声楽」という共通の土俵があるからです。私が「日本の・・・」とつけるときは、世界標準というものがあるとしたら、それとは少し異なるということです。日本人の場合は、ほんの少数をのぞき、個性的とはいえず、ややステレオタイプ、多くの人に思い浮かべるクラシック歌手のイメージです。本来はそのように、それっぽいふしぜんな声ではないのですが。このタイプは、ミュージカルにおいて、貴族役などには合います。「オペラ座の怪人」e.t.c...。(♭)