A.そういうときに、体の底から心地よく声が出たという経験をしたという人はたくさんいます。これは、しぜんな発声の理にかなっているのです。体が運動のあとで、柔らかくこなれた状態となっています。汗もかき、循環機能もよくなっています。よけいな力が抜けています。さらに、声を出し、声帯も適度に使いやすい状態になっています。息はいつもより深く、無理なく体の動きから出せています。
こういうときは、声はしぜんに出やすいのです。声を出そうとしなくとも、声が出てしまうような体の状態になっているからです。息がしぜんと声になり、それが邪魔されずに外にスーッと出ています。つまり、体と声が一体になって、無意識のうちに、うまく、声をつれてきているのです。(♭б)