A.年齢を重ねていくと、筋肉の衰えと共に身体の支えが弱くなったり、吐く息が弱くなったりといった変化が、声が出にくくなると感じる大きな理由だと思います。シニアになったら誰もが声が出にくくなる、ということでは決してありません。(シニアになってから歌を始めても、声は出るようになっていきます。)
世の中には、プロ・アマチュアに関係なくシニアになっても声が出ている歌い手の人・舞台人は大勢いらっしゃいます。その人々は、ずっと歌い続けているからです。歌い続けるには、皆さんそれぞれに人知れず練習やトレーニングを積み重ね続けているということです。歌うための(しっかり声を出すための)身体の使い方をしてきていると、年齢を重ねてもその身体の使い方は維持していけるのです。そうすると、技術は安定しながらも、年齢を重ねることが「味のある声」というよい変化になっていくのです。([E:#x266F]α)