発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.見本を忠実に学べばよいのですか。[E:#x2606][E:#x2606]

A.見本は、手本でなく、一つの叩き台、タッチと言っています。最初は、何かしら基準を与え、まねさせるというのが一般的な教え方です。初心者なら、わかりやすいサンプルとして使うのです。

 でも声には、最初も初心者もない。顔に不正解がないのと同じで、それをすぐ変えるとなると、メーキャップのようなものにしかなりません。そのままに徹底すると、整形のように別の顔になります。表情を豊かにすることがトレーニングの目的のはずなのに、そこでなくメーキャップを教えられるから大してよくならない。「魅力的に」を、アラを隠すことと思ってしまうのでしょうね。レッスンでは化粧を剥ぐこと、声でいうなら、マイクを取り上げ、現実の声に向き合わせることなのです。根本的に学んでいないからです。