発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.日本では、なぜ漫談でなく漫才ばかりなのですか。☆

A.漫談とは一人でやるスタンダップ・コメディですが、昔はけっこうありました。今は噺家くらい、ピン芸の方はものまねやフリップ芸などが多く、漫才よりもレベルは高くないでしょう。お笑いも二人組~三人組ばかりですね。三人組はコント中心でしょうか。 …

Q.伝えるにはどうすればよいですか。

A.まずは、大きな声でやること、それだけでエネルギーを使って、結果として必死になるから、大きく動く、速く広く動くのと同じく、必死にみえるから、それなりに伝わります。少なくとも、あなたがそこで生きていることは伝わります。これがスタート地点で…

Q.習っている人よりも自分だけでやってきた人の方が伝わるように思います。

A.習っているとみえてしまっては元も子もない。自分だけでやってきた人は、習っていない分、素朴でストレートだから、習っているようにみえる人よりは、その人らしく働きかける、いやらしさがないのでしょう。しかし、習っていようが習っていまいが、そん…

Q.歌や芝居に何を期待されますか。

A.どちらにも今ここで生みだされたものです。歌なのに詞やメロディをつくった人の才能、芝居なのに台本や演出家の才能がみえてしまうのは、私にとっては残念なことです。他の客の大半は、忠実に再現されていたら、それで満足するでしょうが、私は次には見…

Q.なぜ表現を大きくするのですか。

A.自分のなかで完結せず、他人にみせ、感じさせ、共感あるいは、反感を抱かせるためにです。その大きさは後で調整できるからです。(♯)

Q.今一歩、限界が破れない、垢抜けない、足りないのは。

A.思いのたけ、心の昂り、動機や衝動、テンションの高さ、スピード鋭さ、畳みかけ、間、と並べるときりがないのですが、きっと時間や空間が動いていないのです。切迫感や必然性がないのです。客より数倍も内容を把握し、読み込み、その裏まで考え、絶対的…

Q.テンションがパワーになるのですか。

A.空回りになっても恐れないでください。暗く地味でわざとらしくつまらないようにならにように。飽きさせず、先読みさせず。ずっとドキドキさせてください。(♯)

Q.役者としての感性を磨くには。

A.いつもいろんなものを見聞きし、自分ならどう対処するかを実際にシミュレートしてみることです。そのときに自分のなかにある考え、感情などを整理していくのです。つまり引き出しづくりです。(♯)

Q.リアルとかリアリティとは、どういうことですか。

A.現実という意味ですが、私は、現実に思える、みえること、つまりは、虚構、嘘とみえない嘘に使っています。迫真に迫ってくるもの、本性、本質的なもの、演技を忘れさせる演技、感情としての本当、真実、本物。(♯)

Q.リアリティを出すには。

A.まずは、大げさにMAXに言動を拡大すること、歌でさえ私は大きく聞かせ、大きく歌わせていました。好きな歌を死ぬほど好きにしないと、他の人には伝わりません。そこから調整していくとニュアンスが残ります。歌も同じ芝居も同じ、これは練習としての…