2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧
A.私は、よく時計の時間で、歌を歌わないようにと言ってきました。歌の3分が1秒から180秒までの連続の等区間連続であっては、芸にならないからです。客は、その1曲、あるいはその1フレーズを聞くためにわざわざ来ると思うべきです。少なくとも一昔前はそう…
A.これは、私も、そのときどきで、述べることが変わってきました。以前は、音楽や声の生まれる土壌のようなことを言ったこともあります。あなたのとる間の長さは、あなたが支配せずとも相手を包み込める時差の範囲です。芸を沁みこませる時間というのでも…
A.記憶に残り、その感じが再現され、その先の予感を満たすとともに、期待以上に裏切り、絶大な信頼感を与えてくれるものでしょうか。人間や人生への肯定感、未来へポジティブに歩ませようとする力があるのでしょう。(♯)
A.「力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き者の心をもなぐさむるは、歌なり」(古今和歌集 仮名序)(♯)
A.感情をもっていない人はいないと思いますが、それをそのまま出している人はそんなにいないはずです。酔っ払ったときでも、やはり人間、かなり抑えているものです。稽古でも人が見ているなかで演じている以上、抑えています。いったい、私たちが最後に感…
A.その感じを台本に書き込んでみましょう。すっと、さっと、ゆっくり、軽く、速く、重厚に、いかめしく、厳かに、淡々と…など。そして録画して研究しましょう。 (♯)
A.これまで使ってきた声でできるのであれば、それを使ってください。使ってきていないから、これまで人を感動させる声でなかったからこそ、その可能性は大いにあります。あなたの体験といったあなたの心身に限定されてきたものを外すことで、しぜんともっ…
A.そういった筋肉は吸うときに使っています。吐いた分は入ってくるのです。横隔膜などは下がるのに働く(吸気の筋肉)です。せりふや歌になると、腹膜、内肋間筋などが、しぜん、もしくは意識下で使われます。(♯)
A.足芯とか、かかととか、足裏とか、世の中には、いろんな呼吸法やそのイメージがあります。これは、全身で捉えることの一つの例と思うことです。私も、10年以上このことをやって、あるときに実感したことがあります。 荘子の「真人の息は踵を以ってし、衆…