2016-05-08から1日間の記事一覧
A.真言マントラでは、意味よりも声の響きの力によるわけです。警蹕(けいひつ)での先払いなどもその類でしょう。魔法のことばはたくさんありますね。魔法だから、ことばとして意味のないのも多いのです。(♯)
A.わからないから私は続けているのであり、わからないからこそ、尊いものを、ありがたみを、神聖さを感じるのです。自分でわかるものなど大したことないからです。何をもってわかったというのかということも問題です。私がことばを使ってことばを超えたも…
A.最近は、すっかり無人飛行機として使われているのですが、元々の意味は、雄蜂です。変化のない接続音を表すこと、音楽につきものの変化を奪ったことで、空間的なアートにも使われています。そこから、宗教、環境音楽につながります。声楽は一声、多声問…
A.言うまでもなく、オーラルカルチャー、文字でなく声の文化で世界は長らく支えられてきました。語り部が詩や歴史を伝承してきたのです。日本では、古事記、万葉集の頃から調べてみましょう。もちろん、この100余年前まで再現できる音源の記録はありません…
A.詭弁家のソフィスト、ゴルギアスは、プラトンの対話扁にあります。万能の弁論術、これを声での説得力として西欧文明は成立してきました。それに対し、文字は時間を静止し、紙という空間に記していくことで、声の力をなくすわけです。(♯)