発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q18:合唱のとき、他の人と一緒に合せようとすると、声をとりにいったりそろえたりしようとするので、のどにかかってしまう。課題に入りきれないのですが。

A:合唱というと、ウィーン少年少女合唱団のようなものをイメージすると思いますが、発声からは、一般にいわれるハーモニーよりは一人ずつ声を出して重ねていき、表現が宿れば、トータルの力としてパワフルになるものと捉えてください。
ここでの合唱は、他人の力(声、波動)を借りて合せることにより、ハーモニー、その場の波動、空気を感じることが目的です。
合唱で音程やリズムをずらさずに表現するためには、大変な技術を要します。そのなかにパワーや表現力を宿すと考えることに専念します。みなさんでハモって、きれいだったと思っても、必ずしも観客が感動するものではありません。