A.歌は、体が楽器なので、体調を崩すと、思うように練習ができなくなります。しかし、そんな中でも、トレーニングする方法はいくつかあります。
まず、腹式呼吸の練習です。風邪をひいて、鼻で息がしずらいこともあるかもしれません。そういうときは、口から細く、ストローでジュースを飲むように、息を吸うとお腹に入ります。
また、ストレッチなど、声に出さずとも、体調に合わせて、やれると思います。体を動かすことだけが、練習ではありません。楽譜をみて、イメージトレーニングをしたり、歌詞を朗読したり、息だけで練習してみるとよいと思います。体調にかかわらず、声に出さない練習は、場所を選ばず、どこでもできます。例えば、姿勢良く歩くことも、一つの練習です。
また、一見、全く関係のないことのように思えるかもしれませんが、映画をみたり、本を読んだりして、感性を育てることは、とても大事なことです。特に、自分で歌詞を描いて、歌おうとする方には、とても大事なことではないでしょうか。表現するということは、自分の中にいろいろな感情がなければ、できません。いろんなものを見たり聴いたりすることで、いろんな感情を育て、歌に生かせると思います。また、絵画を観るのも、とてもおすすめです。
発声は、自分が一つの曲に対して、どのように、歌いたいか、というものがある上に、そのイメージに近づける一つの手段でしかありません。いろいろな経験をして、表現につなげていくことが大事だと思います。(♯Ω)