発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2075.一般に、ビブラートのかかった声はカラオケの上手な人のひとつの目安だといわれますが、声楽では声のビブラートということを教えないのですか。

A.よく共鳴して倍音がたくさん含まれる声は、一定の周波による音の波があることは事実です。しかし、だいたいのカラオケが上手といわれる人のビブラートは、意識して音程を上下させてビブラートをかけるトレモロとよばれるもの、あるいは年をとって支えがうまくできなくなった歌手が自然に揺れてしまう、これもトレモロであると思います。声楽家でこのようなトレモロで歌ってしまう歌手は、(実は、特に支えがあまくてトレモロになるケースは多いのですが)喉声と言われてしまいます。
 参考までに、声楽ではビブラートを自らかけようとすることは滅多にないことを覚えておいてください。ただし、倍音が少ない(よく共鳴していない)声ももちろん喉声です。(♭∀)