A.発声と歌の関係について、スポーツに例えてみます。スポーツ選手が何の準備もせず、いきなり試合に望むでしょうか?必ずウォーミングアップをしているでしょう。しかし、それはやたらめったらダッシュでランニングをしたり、投手が何十球もピッチング練習をしているわけではありません。どこの筋肉をどう使うか、などと考えながら短時間でより効果をあげるためにウォーミングアップをしているのです。歌の場合は発声がこれに当たるのです。単にギャーギャーと声を出していれば良いというものではありません。この時、どのようにすれば喉に負担をかけず歌に望めるか、どのようにすればより大きな声を出せるか、などと発声の仕方そのものを知るためにレッスンをしています。ですから、あくまでもウォーミングアップの仕方をレッスンしているわけで、「この楽曲の場合、ここで喉を開いて下さい」などと一言で言えませんし、ポピュラー音楽ですからご自身で使い方を決めていただくことだと思います。