発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3149.「喉を開く」などのトレーニングは楽曲を歌う時、どのようにいかせばいいのですか。楽曲を歌う際に注意すべき点はありますか。

A.発声と歌の関係について、スポーツに例えてみます。スポーツ選手が何の準備もせず、いきなり試合に望むでしょうか?必ずウォーミングアップをしているでしょう。しかし、それはやたらめったらダッシュでランニングをしたり、投手が何十球もピッチング練習をしているわけではありません。どこの筋肉をどう使うか、などと考えながら短時間でより効果をあげるためにウォーミングアップをしているのです。歌の場合は発声がこれに当たるのです。単にギャーギャーと声を出していれば良いというものではありません。この時、どのようにすれば喉に負担をかけず歌に望めるか、どのようにすればより大きな声を出せるか、などと発声の仕方そのものを知るためにレッスンをしています。ですから、あくまでもウォーミングアップの仕方をレッスンしているわけで、「この楽曲の場合、ここで喉を開いて下さい」などと一言で言えませんし、ポピュラー音楽ですからご自身で使い方を決めていただくことだと思います。