発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3231.アゴに力が入ってしまうが、どうしたらよいでしょうか。

A.普段からアゴを左右に動かしたり、回したりなどのストレッチと、声を出す前にアゴに手をおいておくのも一つの手です。

唇、アゴ、舌根を柔らかくする訓練

唇…息を流して震わせながらのスケール練習。
アゴ…①下前歯に舌先をつけ、左右に5回づつ動かす。
   ②同様な舌の位置で前後に。(前に突き出したり、首に埋めるように)
   ③左右に回す
   ④手でアゴを押さえ、静かに上アゴを開ける。
   ⑤あくびを出して同時に頬骨も上がるように意識する。
舌根…①思いっきり舌を前に突き出し、丸めて引っ込む。(5回)
   ②舌を突き出し、左右に動かす。
   ③舌を突き出し、唇をなめる(1周)
   ④舌を上前歯につけ、前にはじく(5回)
   ⑤舌を突き出し、前歯で舌をかんで、nyanの発音で音程で歌う。この時、舌が戻らないようにする。
ドイツの歌手、ヘフリガーの教則本に載っています。イタリアの大テノールジーリは上記の訓練を毎日かかさずやったそうです。パヴァロッティドミンゴ、レオヌッチ、マリア・カラスアゴ、舌根には特に気を使って若い頃、訓練したそうです。歌う時の舌の位置は、皆、違いますが、舌根をのまないためのそれぞれ工夫です。(♭Σ)