発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3346.発声時にお腹をどう使いますか。

A.お腹の使い方という前に、声はどのようにしてエネルギーを持つのか、ということをわかっておく必要があります。呼吸が活発に動くということは、肺が活発に動きということです。肺は、肋骨によって守られています。つまり、肺が活発に動きには、肋間筋が大きく働かないといけません。そのためには、胸、脇、腰の筋肉も必要とします。特に、パッサッジョで声を浮かせないためには、胸の支えというものも必要です。息を吸う時も、お腹ばかりがぺこぺこ動いている人が多いですが、肺を取り囲む胸や背中側にも息が入る感覚になってほしいと思います。よいオペラ歌手が薄着でステージで歌っている動画などを探すと参考になるかと思います。お腹だけでなく、体全体が動いていることを確認できると思います。よく胸を上げてはいけないといいますが、それも半分間違いで、胸、腹、背中など全て大きく動くと思ってください。 (♭∀)