発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3467.声門は自分で閉めようと思ったほうがいいでしょうか。

A.必要以上に声門を閉めようと力をいれすぎると、喉は過緊張状態になります。このような状態で発声している人はとても多く、いわゆる喉声とはこの状態の声だともいえます。声門は、勝手に閉じるのを待つ、というくらいの気持ちで「薄く」扱うよう心がけましょう。どこで声の支えを作るかといったら、呼吸のバランスです。特に、吐気と吸気の間でいかに空気の漏れをなくすかです。出した空気をそのまま折り返すように、またはリバースするように吸えると、体が自然に拡張してくれると思います。そのバランスこそが、リラックスした喉の状態を作り、声門をしっかりと閉鎖することを助けます。特に調子が悪くて喉がガラガラするときなどに、絶対に、喉に力を入れて声帯をあわせようと思わないことです。