A.クセが特徴になることもあるのですが、悪いクセであれば直していったほうがよいと思います。
たとえば歌っているときに目を閉じてしまうというクセがあるのなら、直したほうがよいと思いますし、不自然に手が動いてしまうのであれば矯正したほうがよいと思います。
しかしだからといって個性がなくなってしまうわけではありません。そのように直す部分はあるかもしれませんが、よりシンプルに、より素直に、ということを突き詰めていけば、その先にはもっと素晴らしい個性が発見できるはずです。クセの延長に個性があるのではなく、クセをなくし、もっともっと無我になっていけたら、そこに個性が出てきます。歌の世界に入り込み、その世界の中で主人公として生きていくこともできるのです。
いずれにしても基本を大切にして、悪いクセは直していくこと、そして表面的なことではなく、内面を磨いていき、その先に個性を出していけたら理想だと思います。