発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3645.よい姿勢を保つためのトレーニングはありますか?

A.発声をする上で姿勢は大事な要素のひとつです。

姿勢を考える上でよくあるのは、自分ではよい姿勢だと思っていても他人からみるとよくない姿勢だったということです。背の高い女性は猫背になりがちですし、線の細い男性も猫背になりやすいです。けっこう、体格のよい人(力士とか太った方)はよい姿勢をしているでしょう。ここでいうよい姿勢は声楽的によいということです。体格のよい人の中には腰を痛めてしまう人もいますので、声楽的によい姿勢が日常的によい姿勢かは人によって違ってくると考えられます。

では、具体的にどういうトレーニングがよいか?ですが、まずは床に仰向けになって大の字に寝てみるのがよいでしょう。顎は適度に引いてまっすぐ天井を見る感じです。手は大の字よりも少し上で斜め上あたりに置き、足は肩幅の1.5倍くらい開いて楽にします。その状態のまま深呼吸を繰り返してください。身体全体で呼吸をしている感覚です。姿勢を保つには背筋と腹筋のバランス、そのほか細かい筋肉の絶妙なバランスが必要です。この背筋が伸びた状態での呼吸を覚えていけば、実際に立って歌ったときに効果が表れるでしょう。(♭Ш)