発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3665.ア母音を開くなとは?

A.ア以外の母音は良いのに、ア母音になった途端、顎を最大限近く開けて声が開いて、キョトンとした表情になる人がいます。何故、ア母音をそんなに開けるのかというと、ア母音は大きく口を開けて喉も開いてと考えるからです。かつて私もそう教えられ、声が開いていた時期がありました。これまで、この喉をあけるという言葉によってどれだけの才能が潰されて来たか、本当に計り知れないと思います。その誤った声の認識を長年持ち続けていると、変われない事もあるでしょう。アの母音は、母音のなかでも一番開きやすい母音です。閉じて、胸の真ん中のほうで我慢する感覚によって結果、喉の力を抜くことが、矯正する唯一の方法です。(♭∀)