発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3840.地声と裏声、ファルセット、頭声の区別の仕方。(変声区についての考え方)(5)

A.地声は、いつも、話している声のことです。裏声は、地声の反対語ではないかと思います。普段、話している声よりも、はるかに高い声、という認識でいいと思います。ファルセットは、息を吸いながら、声を出してみてください。それが、ファルセットの響きです。そして、頭声。これは、よく、ジャズヴォーカルで使われる、胸声の反対語に思われます。いわゆる、クラッシックで使われる、鼻腔を使った声のことではないかと思われます。

どの音から、裏声で、どの音までが、頭声なのか、というのは、人それぞれ、音の違いはあります。地声、裏声、というのは、歌声の中で使われる表現というよりは、セリフなどで、生かされることばではないかと思います。裏声と、ファルセット、頭声の違いは、本当に難しいですが、ファルセットは、スキャットのような、イメージで、裏声のほうが、歌の広範囲で使われているように思います。ファルセットは、歌の中のある1音というような、集中した音で使われるような気がします。どれも、響きは似ていますが、ことばによって、使用される箇所が違うのではないかと思います。いずれも、高音で使われることばですが、ファルセットは、とても高い音で、頭声は、クラッシック全般に言えることだと思います。そして、裏声は、ポップスなどの、高音が続く部分で、必要とされる、唱法なのではないでしょうか。いずれも、微妙な違いですが。うまく使いわけられるとよいと思います。(♯Ω)