A.裏声、ファルセット、頭声の区別というのはそれぞれで違うと考えます。それぞれが師事してきた先生がたでも言い分は違うと思います。
私の場合これまでは裏声とファルセットは同意語、頭声は地声とファルセットがミックスされた声という認識でいました。
しかしドイツのブレーメン国立音楽大学教授、小松英典氏は「裏声」ということばをミックスされた声としてレッスンでとりあつかっていました。また頭声ということばは私自身の経験からいくと女性のレッスンで多く耳にすることばです。
人によってことばを判りやすくする為にかえることはあるかもしれませんが基本的なことばの取り扱いとしては、「裏声」は地声とファルセットのミックスされた声。「頭声」「ファルセット」は同意語であると私のレッスンではしようと思います。
変声区は大きく分けて2箇所あると思っています。低音域から中音域への移行、中音域から高音域への移行。この音域がどこになるかでそれぞれの声部が決まってくると思います。女性は低音から中音への移行を大事に、男性は中音から高音への移行を大事にレッスンしています。
共通していえるのは私のレッスンではこの変声区がレッスンの中での特に力をいれている部分です。(♭Σ)