A.一般的に、自分が興味があるものは参考になります。役立つかは、次の問題です。黒人のソウルシンガーには(ゴスペルなどもそうですが)、白人や私たちのなかでもそれに惹かれ、コピーをしている人もたくさんいます。人種の差については、アジアでも特にフィリピンなどではアメリカとか黒人とかあまり、考えなくてもよいように思います。30年ほど前までは、モンゴロイドとしての限界、共鳴の中心となる喉、首、頭や胸の厚さなど比べられていましたが、アスリートほどの差は出ないかもしれません。もちろん、オペラでも太った方が有利だという伝説は、まだ何となく生きています。才能や歌唱力はともかく、安定性、耐久力、長く活躍している、などの要素で私はみています。(それも実力のバロメーターです)
育ちの差はとても大きいです。小さい頃からの英才教育でしか凌げないのかもしれません。文化が入る分、スポーツほどプログラムが明確にはなりません。でも、もはや民族とか人種でなく、個々人の問題ですから、こういう問題設定をしないことだと思います。
(Ei)