発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4540.低音が鳴りません。どうしたらいいですか?

A.人それぞれ持っている声帯が違います。もともと持っている声帯の長さが短いと低音が出しにくいと言われています。
楽器にその音がなければ出すことができないように、声帯もその音域が出せる声帯を持っていなければ出すことはできませんので、くれぐれも無理して出すことが無いように気をつけましょう。
さて、では出せる範囲内で低音を出すにはどうしたらいいでしょうか?
やはり第一は呼吸をしっかりすることです。
胸式呼吸では、胸に力が入ってしまい、発声時に息苦しさを覚えます。必ず腹式呼吸で下半身をしっかり支えることです。
それから声帯をあわせて「ン、ン、ン」と低いポジションで唸ってみましょう。
その場所から今度は長く息を「ンー」と吐きます。この時、声帯がしっかり合って声が出ているはずです。
チェスとボイス(胸の響き)で声を前に出します。
この時下半身の支えを忘れないこと。喉をぎゅっと締めないことに注意しましょう。
繰り返し練習して身体が覚えれば、次第に低音が出しやすくなりますが、決して無理をしないこと。
少しでも喉に違和感を覚えたら中止してください。 (♯Å)