発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.マスクや枕で声を抑え、他人に聞こえないように発声の練習や呼吸の練習をしていますが、よいでしょうか。

Q.マスクや枕で声を抑え、他人に聞こえないように発声の練習や呼吸の練習をしていますが、よいでしょうか。

A.お勧めはしません。何よりも、精神的によくないと思います。もう一つは、それで調整や練習できるとしたら、プロレベルであって、一般的には中途半端に力が入ったり、抑えるくせがつきかねないからです。ただ、何もできないのなら、やむをえないかもしれません

Q.いろんなレッスンを見学するだけでは、身につかないのですか。

 A.声は知識や理論でなく、心身での表現されるものです。歌や演技はともかく、ヴォイトレはレッスンを通じてトレーニングを行うものとしか言えません。上辺だけで誤解していく例は少なくありません。

Q.ヴォイトレとヨガは通じますか。

 A.ヨガは英語、サンスクリット語では長母音でヨーガとなります。そのもとのyujは2つのものを1つにするというような意味です。頭だけで勉強するのでなく、実践していくことが大切です。

Q.ヴォイトレへの正しい取り組み方をしたいのでヒントをください。

A.常に進歩的、現状打破を目指しつつ、現実の力を認めるようにしてください。

 Q.コードの勉強をしないと、作曲はできませんか。

 A.てきとうにつくっても、あなたがよほどの天才か奇才でない限り、そこにコードがつくので大丈夫です。コードがあって曲が生まれたのでなく、曲からコードがついたのです。今のあなたが発したことばが歌になるのが、あなたを中心とした創作の理想というものです。それで通用しなければ、また考えましょう。コードを勉強するのはよいことです。

 Q.ティッシュを吹くような練習は、効果的ですか。

 A.これは、みえない息を感じるために手の平に息を吹くようなことに類します。吹き矢とか、ろうそくを吹くとかいうのもあります。市販で呼吸機能を高める器具などがけっこう売れています。私は必要ないと思いますが、楽しくて続くならそれもよいと思います。それがないと続けられないなら使ってもよいでしょう。

 

Q.「呼吸ができていない」と言われました。

 

A.生きるための呼吸は誰でもしているのです。ただし、せりふや歌を声で出すだけでなくてメリハリをつけ表現するには、生きるためだけの呼吸では足らないし、(発声との結びつきも含めて)できていないということです。

 

Q.正しいい発声のし方といつも声の出し方とは違うのですか。

A.歌と会話の発声の違いについては、よく聞かれます。同じと言えば同じ、違うと言えば違うということです。ただ、日常を超える発声には、より緻密なコントロール力がいるのですから、日ごろからトレーニングで備えておくことです。

 

Q.最近の女優さんの声の特徴はなんでしょう。

 

A.全体的に、浅く広がった若い(幼い)声になってきています。ただ、一方で、かなり大柄な人、宝塚出身やモデル出身、米倉涼子さんのような人には、低くしっかりした大人の声も使われています。

 

 

Q.どんな声でも出していくと出るようになりますか。

 

A.ヴォイトレはその人の目的、状況に対応しよう、実現しようとするものです。発声は同時に人間としての生理、体が楽器というところからの限定を踏まえなくてはなりません。無理を重ねては活動の支障をきたすことになります。表現のよしあしと別に、発声のよしあしは考える必要もあるのです。