発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.腹から笑えば下手なヴォイトレよりよいとありました。

A.これは、私が最初の本で述べたことが一人歩きしてしまったようですが、ヴォイトレ本で、ヴォイトレよりよいといったわけです。あとで会うことになった巻上さんは、そこを読んで信用できると他書に推薦してくれました。

笑うことで、あご、口内、舌、胸、喉などの力が抜けて、腹筋が使われます。深い呼吸によって、スムースに声になり大きく響くのです。心理的な壁と肉体的緊張が解かれている状態として、これは理想的なわけです。歌唱以前の状態としてマイナスをなくす、ただ他のリラックス法よりも一歩、踏みこんで声となり共鳴となっているのも有利なことです。コントロールはされていませんが、そのなかに使える声があること、発声の技術から入って、その使える声を使えずにいることなら、腹から笑ってみるのは有効です。喉にもひっかかりません。(♯)