A.往年の大スラッガー長嶋茂雄さんの言うように、秘訣は「来た球を打つ」だけなのです。打てなければ、練習します。彼の練習法は、三つの音が聞こえたらストップ、聞こえなければ、夜通しバットを振る、というものだったそうです。つまり、フォームの確認です。確認できないときは、また新たな気持ちでつくろうとしたのでしょう。確認できたら、練習せずに、その状態でオーライだったのです。これは、絶好調の状態のキープだけを目的とした高度な調整といえます。やりすぎて崩さないことが大切なのです。
こういう高度の判断は、練習したらすぐ結果が出るというような、甘いところで得たものではないでしょう。いくら練習してもどうにもよくならないが、それから抜け出すために、さらに練習するというところでつかんだ境地というものでしょう。(♭)