A.そのほとんどは、日本の学校教育の生み出したものでしょう。音痴という思い込みで、実際は、歌うのに何の支障もないのです。これまで、自分のことを音痴だと思っていた方は、もう気にしないでください。今の小中学生は、身長が大きくなっている上に、大きな声を出さないから、余計に高い声が出なくなっています。
音楽の教科書の歌のキィが高すぎるため、女の子は裏声、男の子ものど声になり、突っかかったり、裏声にひっくり返りやすくなります。小学校で、一点ハ(ド)からの1オクターヴ上のド、さらにレ、ミも出てきます。上のラ、シくらいで小学生や女性は出しにくくなります。そこで、届かないために、音が下がり狂うのです。子供にはうまく声が届かないことから、音痴の意識を植えつけられます。高音に届かない、元より歌いやすいところで歌に慣れていないのに、急に1曲まるまる歌わせるわけです。
多くのケースは、移調して下げたらほとんど問題ないのです。あるいは、もう少し、高くして裏声へもっていくと楽になるのに、地声の限界点で、無理が起きやすいところにかかるから難しいのです。まずは、低くして出せるところで使うことをお勧めしたいものです。音程が外れやすい人は、知っている童謡や唱歌を反復してチェックするとよいでしょう。(♭ф)