A.同じトレーナーであっても言うことが真逆のことがあります。
aという事柄をやってほしくても、大抵の人は、aのみならず他の筋肉にも力みを生じさせたり、またやりすぎてしまったために力みが生じてしまったりします。
口蓋を上げるように、とは口の中の空間を広くして共鳴する空間を確保するために言っているのですが、口蓋をあげたために、喉の奥が固まってしまったりしては本末転倒になってしまうのです。力みや固まりを回避するためには、いつも80%ぐらいの気持ちで取り組むのが最初はいいのかもしれないですね。
口角をあげるのも、高い声をだすときには とても役に立つ方法です。口を縦に開けすぎると喉の下のほうに押し込めてしまって高い声には制約を与えてしまいます。花のにおいをかぐかのように、自然に口角をあげて息を吸ってみましょう。
しかし、口角を上げることだけを力みでやってしまうと、両サイドに引きすぎた唇から、喉にまで緊張が伝わり、声帯が出そうとしている声にも悪影響を与えてしまいます。
このように、良しとされている技術でも、やりすぎ、未熟なうちに完全にやろうとすると命取りになってしまいますので、ゆっくり、じっくりやっていく必要があります。(♯β)